[6199-2] 谷川うさ子 2022/01/25(火)07:44 修正時間切れ
|
●普通、誰もが「言葉の意味」というときは「ものごと」の具体的な内容、というように使われています。
たとえば「りんご」であれば「丸くて赤い果実」が言葉の意味です。
●この意味は必ずしも正しくはない、ということが理解できるでしょうか?
多くの日本人は「正しい」と思い込んでいます。
●「概念」からみた「りんご」の意味は「かならずしも赤いとは限らない」というように多くの多種多様な「りんご」に共通する根本的な特質を説明します。
●形だけではなくて、形状はどうか、産地は?、味は?、食用になるときの形や性質は?、などを調べて解説する、というときの内容が「概念」です。
面倒だ、とか、大変だね、と思えば、「人生」は面倒だ、大変だね、「生きていく」って面倒だ、大変だね、と思うことと同じです。
●「もの」の概念とは、「形」「型」「そのものが実在する場面」をいいます。
●「こと」の概念とは「作用」「働きかけ」「有用性の価値」をいいます。
どなたもこの「もの」「こと」の概念が理解できない、ということが名詞文を書けない理由の最初の躓きであることがわかりました。
だから「りんごということ」「りんごというもの」だけでこれが名詞文だ、と、てっとり早く過ぎ去らせるという扱い方を行う人が大半です。
●りんごというもの、この名詞文は「もの」の概念のうえで説明されるのもです。
●りんごということ、についても「こと」の概念の延長で説明される、というのが名詞文です。
◯「りんご」というものは、冷涼地で栽培される果実、秋から冬の産、楕円形の形状、皮の中身は単色、水分が大半、甘酸っぱい、食用、薬用の用途もある。
◯「りんご」ということは、食用の果実、成分は薬用にも用いられる、生で食用とされるほか、菓子などの加工用の食材の用途がある。
●「もの」と「こと」の概念をつねに基準と前提において説明していく、面倒でも「もの」「こと」の基準を初めに書く、
●主題の概念を、「もの」と「こと」の概念で説明する、こういう概念による思考の方法をマスターするのが演習の目的です。
ごく簡単なことではないか、と考えていましたが、この目算は外れました。
その理由は、「母系制」にあったのです。
(続きます)。 |
|