[6269-2] 自己カウンセリング研究会6月1回目のご報告 谷川うさ子 2022/06/12(日)09:20 修正済み
|
昨日(6月11日)、第四期、6月2回めの自己カウンセリング研究会を行いました。 昨日は、カネダさんのレポート「名詞文を書くための基礎訓練」をもとに、「ゲシュタルト形態原理」の勉強をしました。右脳の視覚野(ブローカー言語野・空間性の言語領域)を働かせることが目的です。 「ゲシュタルト形態原理」は、「視覚」の「第一の性質」を認知する働きを行うことが目的であり、右脳の「実像」に思い浮かぶものです。
※注・右脳には「実像」と「虚像」の部位があります。左脳の言語の働きがあって初めて「虚像」にイメージが浮かびます。 なお、「第一の性質」とは、イギリスの哲学者、ジョン・ロックの言葉です。「形状」「延長」「運動」「静止」「凝固」のことです。次回学習します。
「ゲシュタルト形態原理」は、①同一性、②共通性、③類似性の3つから成り立っています。
①同一性……視覚の「第一の性質」の認知の内容のこと。対象の本質を表す「形(かたち)」、「型(かた)」、「存在の場面」のこと。 1)「形(かたち)」とは、ものの形(平面)のことです。二・五次元(赤ちゃんが、自分は動かないけれども、動くお母さんの立体的な姿を認知する見方)の見方で成り立ちます。(昨日の議論では、「二次元のことだ」というご意見もありました。) 2)「型(かた)」とは、ものの型(立体)のことではなく、見た目の動きのパターン、動きの型のことです。動きとは何か?といいますと、人間からそのものへの動き、作用、働きかけ、価値などのことです。「大根」を主題にとれば、大根の「型」は、人間にとって食用、薬用になるということです。(昨日の議論では、型とは立体の型のことだ、というご意見もありました。) 3)「存在の場面」とは、大根を例にとれば、畑、スーパー、家の台所などです。
②共通性……視覚の「第一の性質」の認知の内容のうち、「形」「型」(ものの型。立体)が同一で、共通していること。 大根でいえば、大根の共通性は、干し大根、たくあんなどです。(たくあんであっても、切ってあるたくあんは、大根の原型を保っていませんので、この場合、「共通性」には入りません。)
③類似性……視覚の「第一の性質」の認知の内容のうちで、形、型は異なっていても、「性質」が同一で、共通していること。 大根でいえば、大根の類似性は、大根おろし、切り干し大根などです。
昨日は、以上のことを学習しました。この①②③を理解していないと、それは右脳の視覚野が働いていないということになりますので、次の左脳を働かせる学習に進めないとのことです。 昨日は、①の「形」と「型」の違いが分かりにくいというご意見がよく聞かれました。 また、②の「共通性」の「形、型が同一で、共通している」という部分が、特に難しく感じられた方が多かったようです。たくあんがなぜ、本物の大根と形、型が同一なのか、のご説明に、発表者の方がご苦労されていました。ここは、今後の課題になると思われます。
今回は、いくつか未消化の点がありましたが、次回は、それでもさしあたり今回の①②③をいったん理解したということを前提に、次のジョン・ロックの第一の性質、すなわち「形状」「延長」「運動」「静止」「凝固」の学習に進む予定です。なお、まだ①②が分かりにくいという方がいらっしゃいましたら、まことに恐れ入りますが、個別に学習していただくか、水曜日の8時からの学習会などで、他の学習者の方にご質問いただきますようお願いいたします。 |
|