『カウンセラー養成ゼミ』『ゼミ・イメージ切り替え法』のゼミ生の皆様、こんにちは。
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミを受講していただいていることに、心より、厚く御礼を申し上げます。
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、今回のゼミより第16期がスタートします。(平成26年2月度のカウンセリング・ゼミです。)
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミが、人間の心や精神、および生理的身体の健康と生存の実現を理念にして捉えている現実問題は、次のとおりです。
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グローバル・スーパーリッチの出現により、世界の経済は二つの経済圏に分かれている。
それぞれ、別々に経済活動をおこなっている。
それは「プルトノミー」(一部の富裕層が国民所得の富を独占している経済圏)と「通常の経済。一国の経済」の二つである。
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プルトノミー経済は高騰し、成長している。「一国の経済」は停滞し、衰弱している。
プルトノミー経済圏は、プルトクラート(超富裕層)、「所得上位0・1パーセントのスーパーリッチ」のおこなう経済活動の経済圏である。
「一国の経済」は、その他の人々の営む経済領域である。
この二つの経済圏が同時に存在することが所得も含めて超格差の構造をつくり出している。
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プルトノミー経済圏のプルトクラート、スーパーリッチは、「グローバル経済」で働いて所得を得ている。
「グローバル経済」とは「交換市場」(市場)のことである。「交換市場」は公的領域すなわち「共同体」のことである。(注・ハンナ・アーレント『人間の条件』ちくま学芸文庫によります。)
プルトノミー圏のスーパーリッチは、スーパーリッチどうしでコミュニティ(共同体)を形成している。(注・民族を形成しているという表現もあります。)
すると、グローバル・スーパーリッチの目的は、「脳の中に共同体を現前化させて、恒常的に表象させること」にある。
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すると「超格差」の問題の本質は、「経済格差」「所得格差」「生活格差」に加えて、「心身が生きられる知的能力の格差」にある。
- この「心身が生きられる能力」の「知的能力」とは、「言葉の能力」のことである。
「言葉の能力」とは、「抽象名詞文」と「動詞文」の二つのうち、「抽象名詞文」のことをいう。
この「抽象名詞文」だけが「共同体」「共生」を脳のブローカー言語野「3分の2」の言語領域に現前化させる。
- なぜ、「抽象名詞文」だけが「共同体」を脳の中に現前化させるのか?というと「抽象名詞文」だけが「客観」を言い表し、活動を可能にするからである。
日本語の「動詞文」、およびプラグマティズムの「帰納」「確率理論」の「動詞文」は、「主観」を言い表し、言葉にし、行動する。この「主観」が歴史的に、貧困、心身の病気、犯罪、老後の痴呆をつくってきた。
■このようなスーパーリッチにかんするポルソナーレの考察には、根拠があります。
その根拠のひとつは、吉本隆明の次のような説明です。
わたしどものかんがえでは、人間を人間たらしめている、あるいは個体を個体たらしめている基本的な問題は、人間というものは生理体としては自然の一部でありますけれども、その生理体としての自然の一部分である人間の個体が、意識の世界、あるいは観念の世界というものをもっているというところにあるとかんがえます。
まず、人間を人間たらしめているものは、ひとつは自己抽象つけということだとおもいます。
自己を自己として抽象できるということ、そういうことが基本的な問題であります。
自己抽象つけというものは、ある一定の抽象つけの段階では、概念というものの実体を生み出すわけです。
概念というものを生み出す基本的な要素は、ひとつは自己抽象つけ、つまり、自己を自己で抽象つけることができることにあるわけで、そういうことが、人間の存在にとって基本的なひとつの問題であるということができます。
もうひとつの要点は、自己関係つけ、ということです。つまり、自己にたいして、あるいは自己を自己がどういうふうに関係つけるか、その関係つけの意識をもっているということ、そういうことが人間の個体の存在にとって基本的な問題になっています。
つまり自己抽象つけというものと、自己関係つけというものが、人間の個体にとって基本的な問題になるとおもいます。
「個体・家族・共同性としての人間」(『情況への発言』徳間書店、昭和42年11月2日、東京医科歯科大学、お茶の水祭講演)
吉本隆明はここで「観念の世界」「意識の世界」ということを説明しています。この「観念の世界」は、ハンナ・アーレントのいう「共同体」のベースの「共同体の空間構造」のことです。
「意識の世界」とは「共同体の空間構造」のことです。
右脳・ブローカー言語野「3分の2」が「共同体の空間構造」です。
左脳・ブローカー言語野「3分の2」の言語領域が「共同体の空間概念」です。
こういう人間の脳の基本的なしくみは、「0歳8ヵ月」の乳児の脳に完成します。そして一歳半くらいになると、言葉を憶えはじめるので、このあたりから、「共同体」も「共生」も脳の中に現前化しなくなります。擬似共同体の「経済社会」のつくる無世界性、あるいは「主観」をつくる「帰納」や「確率」、日本語の場合は「已然」と「未然」の「主観」の脳の働き方に傾斜しています。
これが、現代社会の貧困と病理の原因です。
よくも悪くも、スーパーリッチは、この共同体を脳の中に現前化させているという意義をもちます。
人間の基本的な存在の仕方、生存の仕方を手に入れているというように理解することができます。
ポルソナーレは、スーパーリッチは「名詞文」(抽象名詞文)で共同体の現前化に成功していると考察しています。
日本語にはこの「抽象名詞文」は存在しません。
そこで開発したのが「A is B」の文型に即した文型「AというものはBということである」です。
ここに「なぜならば」とつなげると「演繹思考」になります。
スーパーリッチになれるかどうか、は、あなたしだいですが、「人間として健全に、豊かにやっていける知性と能力」は身につきます。
ぜひ、毎日、一つでも二つでも「AというものはBということである」の文例をつくりつづけてください。
今回も、皆様のポルソナーレのカウンセリング・ゼミの学習がよりよい学習成果を上げてお役に立つことを心よりお祈りしています。
■ポルソナーレのカウンセリング・ゼミのご案内
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