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《 クマ江版・おそろし 》
スクールカーストと脳の働き方百物語・第一話 |
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クマ江さん |
みなさん、こんにちは。ポルソナーレの「クマ江」です。姓はありません。募集中です。 宮部みゆきが「百物語のおそろし」を書きました。家の中のヨソ者を内扱いにしながら実は悪霊とか死霊のような「ヨソ者」として扱っているというきょうだいの話は、リアリティがあってよくできていました。この宮部みゆきの「百物語」に出てくるきょうだいどうしの過度の「内扱い」を描いた恋愛感情とか、夫と妻の「ヨソ者扱い」の排斥の仕方は、ゆうれいになっても怨念をもちつづけることにちゃんとした根拠があるので、優れた作品でした。 そこで、私「クマ江さん」は、宮部みゆきの手法を借りて、現代版の百物語をお話しようと思います。百物語を生む場面は「スクールカースト」です。「教室(スクール)カースト」というネーミングでよく知られています。 鈴木翔(しょう)が『教室内(スクール)カースト』(光文社文庫)という本を書いています。 朝井リョウが『桐島、部活やめるってよ』(集英社文庫)という小説を書いています。スクールカーストとは、こういうものだという実体を描写して物語を仕立て上げています。 高校の学校の部活や教室の中で、いくつもいくつも小さなグループが出来て、「向こうは上、こっちは下」といった差別ともいじめともつかない人間関係が「カースト」です。 この「カースト」がなぜ「百物語」なのか?というと、ポルソナーレのカウンセリングの見地から見ると、日本語の「文法」の「内扱い」と「外扱い」のうち「内扱い」による人間関係がおこなわれているからです。ポルソナーレのゼミ生にはよく分かっていることだけど、日本人の一般の人は誰も知らないことをいうと、この「内扱い」というのは「イバリ」「尊大」「追放」「殺害」をおこなう構造をもっているのです。「内扱い」の端的な証拠に、朝井リョウの『桐島、部活やめるってよ』の中の女の子の主人公は、「自分のこと」を「ウチ」と呼んでいます。「私」でも「わたくし」でも「あたし」でもありません。「ウチ」が自称詞です。この「ウチ」が「自分は上」「あの人は下」という区別をつくり、対人緊張や対人不安の病理現象をつくります。そして鬱病をつくり、孤独や孤立を生み出します。 『教師内(スクール)カースト』を書いた鈴木翔(しょう)も解説を書いている鈴木翔の大学院の教師の本田由紀も、「スクールカースト」は「内扱い」が深く進行した病理現象であることを知りません。誰もが「内扱い」のしゃべり方をしているので、相手に怯え、びくびくして、さりげないイジメで隔離されています。だから「百物語」なのです。 このグループカーストをつくる「内扱い」は「ヨソ者」を生産します。「いじめを苦にして自殺」というのは、「ヨソ者」にされたからというのが理由です。「内扱い」によって「ヨソ者」にされるのは家の中の「母と子の関係」から始まります。 高校生だけじゃなく、小学生から始まっている「スクールカースト」ですが、正しい「外扱い」による人間関係の能力を母親から教えられることのなかった子どもは社会人になると脳の働きに「ピック病」をつくり始めます。これは脅しじゃなくて、「内扱いの人間関係」がつくる必然の脳のトラブルです。「失語症」を特徴とします。 『桐島、部活やめるってよ』の中の登場人物の話し方にもちらほらと見えます。だから「おそろし」の「百物語」なのです。 言葉癖というものがあります。「…みたいな感じ」「てゆーか」「ガチ…で」「…とか」といったようなジャルゴン失語症のことです。この言葉がある人は「ピック病」の予備軍です。こういうことをよく分っている人は気をつけていますが、しかし、ジャルゴン失語症をしゃべる人が親になると、内扱いとともに「母から子どもへ」とジャルゴン失語症を継承しているのです。 今の小、中、高校のいじめとか体罰、自殺は、ほとんど日本語の文法のつくる「内扱い」に原因と理由があります。このことに誰も気がついていないところに「おそろし」の核心があります。 「自分の子どもだけは、グループの上でも、下でもなく、ハブケでもなく、安心して学校に通えて友人もそれなりにできる」ということを教えられるのはポルソナーレだけです。知りたい人は声をかけてください。 ◎お問い合わせ先はこちらです。 東京03(3496)6645 |
スクールカーストと脳の働き方百物語
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第四話
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《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》 「日本人の心と身体の病理と対策」
「コルサコフ健忘症とピック病という脳の働きの記憶障害について」
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日本人は対人関係の中でなぜ孤立するか
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