『谷川うさ子王国物語』パート・Ⅳ(フォー)、第11ヵ月め・1週分と2週分の配送メッセージカリキュラムと学習の狙い、目的についてお伝えいたします!!
日本人の認知症(痴呆症)の発症の原因と理由を、 |
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ポルソナーレのカウンセリングの通信講座『谷川うさ子王国物語』(日本語トレーニング・ペーパー)の第11ヵ月め、第1週分と第2週分のテキストを編集、製作しましたのでごあいさつとご案内を申し上げます。
第11ヵ月めのテキストのカリキュラムは「スーパーリッチの能力・認知症(痴呆症)を予防する抽象名詞文」です。
第1週は「認知症の原因・丸暗記を改善する」、
第2週は「認知症の原因・丸暗記の対象と限界」、
第3週は「認知症の防ぎ方・外扱いの話し方」、
第4週は「認知症の改善の仕方・ブルガリア方式で話す」。
ごらんのとおり、日本人の認知症(痴呆症)は、日本人の多くの人がおこなっている学校の勉強や仕事の憶え方の「丸暗記」が直接の原因であるということを明らかにしています。
いきなり「丸暗記が要介護状態とか認知症(痴呆症)の原因である」といわれても「なるほど、そうか」と、スッと受け入れられる人は多くないでしょう。
この考察は、ポルソナーレのカウンセリング・ゼミの現ゼミ生の方々の御支持をいただいて、約40年間もの間、「カウンセリング・ゼミ」の中でご一緒に考えてつきとめた真実です。
脳の働き方のメカニズムの解明は、ハンナ・アーレントの哲学(『人間の条件』ちくま学芸文庫)、吉本隆明の哲学「個体・家族・共同性としての人間」(『情況への発言』徳間書店、所収)がテクストになっています。
現代人の多くは、テクノロジー(コンピュータ。パソコンやスマホなど)を中心に社会の生産活動にかかわったり、通信が娯楽に利用しています。
「ネットで調べる」という言い方がふつうにおこなわれているように、画面(ディスプレー)に表示される文や文章の説明を「そのとおりだ」と了解しています。このことは、画面(ディスプレー)に「検索」すればすぐに示される「情報」が、ひとりの人間の「情報としての知識」よりも圧倒的に多いということです。
もともとは書物とか印刷物とかにあったものが「検索しさえすれば、自分の目にいともやすやすとパッと表示される」ことがテクノロジーのもつ本質です。
ここで現代人の多くの人は誤解します。あるいは錯覚します。「ネットなりのテクノロジーが、画面とか機械の動きに表示する内容は全て正しい。人間よりも優れている。テクノロジーは、人間の脳よりも優れた働きをするのではないか?」
ハンナ・アーレントと吉本隆明の哲学は、パソコン、スマホなどのテクノロジーと脳の働きの関係を明確に説明します。
人間の脳には、「非言語野」と「言語野」があります。その中間に、目、耳、手・足の五官の感覚がつくる人間的な意識を想起させる表象の領域があります。それは『右脳にある実像』という部位です。
ここでは、「目で見たもの」「耳で聞いたもの」の「感覚の知覚」の表示と、もうひとつ「感覚の知覚が了解したもの」を表示することがおこなわれています。
テクノロジーは、「感覚の知覚」と「知覚が了解したもの」の二つを画面(ディスプレー)に表示します。
人間の脳は、「見て分かった」「聞いて分かった」という「情報としての知識」を知覚します。
そして「認知した」と錯覚します。
この「錯覚」とは、「マンション建設業界の杭打ち偽装問題」にみるように、データ入力も偽装するし、受け手の側も「これは全て本当のことだ」と理解を偽装するということです。
このテクノロジーと脳の働き方の関係の本質は、世界の誰も明言しえていませんが、ヘーゲルのいう「現に、今、ここに」という実在の了解が脱落しています。
このことは、何を意味するのか?というと、日本人の脳の働き方の場合は、「行動が止まる」ということです。
欧米人(中国人や韓国人も)にとっては、「共同体」や「共生」という人間関係の中の「行動の秩序」(倫理)が脱落して、性の欲がつくる「空間認知」による「行動」のみがあらわされて、対象も目的もない「行動」をあらわすということです。これがヨーロッパの難民問題であり、テロによる宗教対立、イラクの壊滅への報復の根本の本質です。
日本人の「丸暗記」は、『右脳・実像』の「目」「耳」の「感覚の知覚」だけを働かせるための憶え方です。
「知覚の認知」(目、耳の働きでものごとの内容を分かる働き方)とは全く無関係の憶え方です。「行動だけが成立すればそれでいい」とする脳の働かせ方です。
だから、会話のときに、「相手の顔も目も見ない」というように、話の内容を理解するための会話の仕方はしません。
「丸暗記」は、「行動することの対象」が変わったり、無くなったりすると「行動が止まる」のです。ここでふつうにいわれている心、精神の病が発生します。
テクノロジーは、「行動のための触覚の知覚」を人間の脳の中で存在しないものとして機能するので、スマホ依存、パソコン依存は、社会生活に必要な「行動の能力」を退化させます。
ここが認知症(痴呆症)の中核症状の「何もかも忘れる。行動が全て止まる」という脳の働き方と共通します。
「丸暗記もできない」という脳の働き方があります。
脳の中の大脳辺縁系にある「視床下部」の「欲」のあらわれ方がつくります。
「視床下部」は「欲の脳」といいます。「食欲」と「性欲」をつくる中枢神経です。
「性の欲」は、吉本隆明が「対幻想」をつくると説明しているとおり、「生殖」と「人間の一対一の関係と、多数性・複数性の関係」をつくる中枢神経です。
人間は、脳の中でも自律神経の交感神経が働かなければ、どんな行動も止まります。身体の内部の機能も止まります。
ふつうに人間のことを観察してみて、「食欲に偏向している人」は、全ての人間関係にたいして無能になります。過食症が典型です。したがって拒食症になると、「寝たきりも同然」となり、呼吸も心臓の動きも止まる過程にあります。言動の全ては、自己に対しても、身近な人に対しても排他的な発言と動き方になるのです。
「対幻想」をつくる過程の中で、「性の欲」が「他者の目を気にする」などの妄想の言葉に傾くとき、ここでは病理の行動となるのです。
このようなポルソナーレの脳の働き方からみた人間の異常と正常の説明は、世界の誰もが「見たことも聞いたこともない」ものです。
しかし、要介護とか認知症(痴呆症)にたいして唯一、効果と有効性のある「社会教育」であることに違いはありません。
「人の顔、目を見ない」という立場には、このような説明を聞いても読んでも、「自然音」(風の音、動物の鳴き声)と同じにしか了解されないことは、まことに気の毒ですが、有意義な人生を送るために、ぜひ、お役に立ててほしいと願っています。
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