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《 クマ江版・おそろし 》
スクールカーストと脳の働き方百物語・第五話 |
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熊野クマ江さん |
こんにちは。ポルソナーレの熊野クマ江です。 小説やらエッセイやらマンガで描かれているのが「スクールカースト」です。これらの作品群に共通するのはしゃべり言葉です。 「ていうか」「みたいな感じ」「とか」といった助詞の省略、および助動詞の省略です。「うざったい」「ダサイ」「マジ」「ガチ」といったジャルゴンも必ず多用されています。 結論からいうとこのようなしゃべりをジャルゴン失語症といいます。ウェルニッケ失語症ともいいます。 日本人はもちろん、世界のどこでも脳に見る脳の働き方の病気については、ポルソナーレだけしか発言していないので、ウェルニッケ失語症といわれても「タバコをやめなきゃいけない」と思うほどにピンとこなくて、コワくもなんともないかもしれません。 ジャルゴンをかっこいいと思ってしゃべっている人は多いけど(マジで、ガチで、みたいな等)、これはコルサコフ健忘症という病理です。「私、もの忘れもしないし、暗記もできますけど」と思って安心している人は多いでしょう。コルサコフ健忘症は専門用語です。ゲームとかジグソーパズルとか、日常の中の飲み物だの服だのの言葉は憶えられるのです。しかし「世界性」にかんすることは憶えられないし、すぐに忘れます。コルサコフ健忘症とは、「他者と繋がる」「他者のことを思いやる」「他者の幸せを願う」といった類の「世界性」をなくし、孤立する病理です。 脳からみると男性が「コルサコフ健忘症」を多く現わします。視床下部の背内側核(交感神経)が「男性」にとっての中枢だからです。これがダメージを受けます。 『野ブタ。をプロデュース』の中で主人公の男の子が、同じクラスの女の子から毎日、昼食の弁当をつくってもらい、二人で食べる光景がなんどか出てきます。この主人公の男の子は言います。「迷惑なんだよ。俺の女みたいな顔をしやがって。おまえが俺のなにを知ってるんだよ。何も知らないくせに。わかったような口きいてんじゃねえ!」。女の子(マリ子さん)は言います。 「そうだね、ごめん」。「もうなれなれしくしないから…ごめんね」。 これが男性のコルサコフ健忘症です。ルール、きまり(即ち、毎日、タダで弁当をつくってもらって食べていたことの媒介性という『世界性』)を健忘しています。 一方、女の子(女性)は、どういう病気か?というと、自分は何のためにくる日もくる日も弁当をつくっていくのか、一緒に食べるのか?ということを言葉に言い表せない病理です。 「マリ子さん」には、初めから『世界性』などは無いという世界性喪失の「ピック病」です。トリだの金魚だの小犬だのに餌付けをして内扱いをする、だからしゃべれるというように『世界性を前提にしない』という言動がピック病です。こういう客観の言語能力の無いのが高2の女子か?と見ると哀れさを感じますね。 奈良時代の「妻問婚の女性ら」と比べると、心情の能力も足元に及びません。 今日のクマ江さんの「おそろし」はこんなところです。今、日本には、「社会的孤立の人」が200万人もいるそうですね。 「世界性をなくす」ということはこういうことだという証拠を見る気がしますが、それは私、クマ江さんだけでしょう |
スクールカーストと脳の働き方百物語
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
第六話
第七話
《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》 「日本人の心と身体の病理と対策」
「コルサコフ健忘症とピック病という脳の働きの記憶障害について」
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《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》 「日本人の心と身体の病理と対策」
日本人は対人関係の中でなぜ孤立するか
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