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《 クマ江版・おそろし 》
スクールカーストと脳の働き方百物語・第六話 |
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熊野クマ江さん |
こんにちは。熊野クマ江です。『教室内(スクール)カースト』では「スクールカースト」について学校の教師にインタヴューしています(鈴木翔です)。 彼ら教師は、「スクールカースト」を肯定しています。権力をもつ生徒を「コミュニケーションの能力がある」「人間関係の能力がある」と評価します。この評価は全くの作り話です。 この小・中・高校の「教師」の立ち位置はちょうど生徒の親の位置に相当します。すると、生徒の親らも同じように考えていると想像されます。 脳の働き方からみると、「カースト」(グループどうしの格差の関係)は、日本語の「内扱い」による「見下し」「イバリ・尊大」がつくる擬制の血縁関係というものです。 普遍性はないので「虚構がつくる世界」です。 鈴木翔の著書にかぎらず、スクールカーストについて書いているエッセイも含めて、共通しているのはジャルゴン失語症(ちんぷんかんぷん語、よくしゃべるが意味不明のしゃべり方)、「助詞の省略」「助動詞の省略」です。こういうしゃべり方は中村淳彦の書いた「風俗未満の女の子のしゃべり方」と共通しています。一見人間関係がつくれていそうで「アフリカの日々」(ディネーセン)に出てくる「ゾウ」とか「ライオン」「しまうま」と同じように、仲間でくっついて、他からの攻撃から(一人じゃなにもできないので)、固まって身を守るということをやっています。 ハンナ・アーレントの『全体主義の起原』ではこういう集まりのつくる世界を「虚構」と説明しています。ひとりじゃしゃべれないので擬制の嘘の血縁の中で安心しているのです。 助詞を省略して、ジャルゴンをしゃべる脳の働き方を「コルサコフ健忘症」といいます。 ゲームは憶える、テスト勉強も憶える、単語も憶える、しかし「他者と繋がる共同の世界の言葉は全く憶えられない」という病理です。男性に多い病気です。女性は脳のメカニズムが、「世界」とつながる言語野に立っていないので、「健忘症」ではなく、「学習したくない」という「健忘」です。こういう脳の働き方の記憶障害を「ピック病」といいます。「クマ江さん」は昨年から数人、そういう人とお話しました。「将来のこと」という「未来性」は何もありません。 小・中・高校生らの親がそういう子どもに育て、学校の教師らが全肯定しているので、「コルサコフ健忘症」(男性)と「ピック病」(女性)が拡大再生産されているというのが今の日本とこれからの日本の実相です。 |
スクールカーストと脳の働き方百物語
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
第六話
第七話
《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》 「日本人の心と身体の病理と対策」
「コルサコフ健忘症とピック病という脳の働きの記憶障害について」
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《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》 「日本人の心と身体の病理と対策」
日本人は対人関係の中でなぜ孤立するか
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