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《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》
日本人の心と身体の病理と対策 |
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みなさん、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子さんです。 平成25年5月13日の夜、NHK・TV番組「プロフェッショナル」で「リハビリ医・酒向正春のリハビリ」を紹介していました。 日本人に多いのは脳卒中ですが、脳の中の血管が破裂したりして脳細胞にダメージを与えます。手術して一命をとりとめても、身体のいろんなところに機能障害が残ります。 手足が動かない、言葉を話せない、自分の体をベッドから起こせない、などです。 もと脳外科医の酒向正春は、リハビリ医に転じて、手術後の脳の写真を見て、機能しうる脳の働きの可能性を期待してリハビリのプロジェクトを組み、体の機能回復にとりくみます。 この番組を見ていて思ったのは、日本人の脳の働かせ方は「この脳卒中のメカニズムと全く同じだな」というものです。 頭頂葉、前頭葉の言語野「ブローカー言語野・3分の2の言語領域」を使わないからしゃべれない、動けない、社会参加できない、恋愛できない、結婚しても正しい人間関係をやれないという「機能障害」をつくっています。 実験にカエルを使う医師の話があります。何百匹ものカエルを実験に使うには、大量に飼育する必要があります。快適な水温、外敵からの保護、十分な食事を与えると、これらのカエルは、水面に鼻だけを出して、水面下ではだらんと弛緩して手足が伸びきってどんな刺激にも反応しなくなるそうです。「これがカエルの満足している状態です」というのが飼育している医師の話です。 NHK・TVの「プロフェッショナル」の番組で「犬の訓練」が紹介されていました。麻薬を見つける犬の訓練です。どうやって訓練するのかというと、教えたことができた時は、ワーワーキャーキャーと大騒ぎして「遊ぶ」のだそうです。「犬」には「遊び」が報酬です。 「猫の話」があります。飼い猫はよくネズミを獲ります。 これは、たっぷりとエサを与えて、満足させるからだそうです。 エサに満足して体力もある猫は、「遊びとしてネズミ」を獲るのだといいます。 カエル、犬、猫に共通するのは「動物の脳」の「大脳辺縁系」が働いていることです。人間が「大脳辺縁系」しか働かせず「遊び中心」の脳の働き方になるとどうなるのでしょうか。 平成25年5月2日の日本経済新聞には、就職に失敗した若者の自殺が増えていると書いています。(25歳から29歳の若者。人口10万人当りの自殺者は、一九九三年は「12・3人」、二〇一二年は「23・1人」ということでした。左脳・ブローカー言語野・3分の2のゾーンを働かせる学習をしない結果であると推測されます。 左脳・言語野「ブローカー言語野・3分の2」を働かせないとは、いわば脳卒中と同じです。セントラルドグマが働かない、機能障害がいくつも出てきます。女性には、脳卒中をはじめ、自己免疫疾患、アルツハイマー病のリスクが高い傾向があります。自律神経の交感神経が働かないことが理由です。 こういうリスクを避けようと思うならば、酒向正春リハビリ医に倣(なら)って、「改めのリハビリ」を自らの脳に課す必要があるのが今の日本人の脳の働かせ方です。 |
谷川うさ子さん |
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