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《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》
「日本人の心と身体の病理と対策」 2 |
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みなさま、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子さんです。 ポルソナーレは、カウンセリング・ゼミを通してゼミ生の皆様と一緒に考えてきて、新たにつきとめた日本人の心身の病気があります。日本の精神科や神経科の学者や医師はアメリカの精神医学協会が決めたDSM‐Ⅳの診断基準が発表している「病理」(への障害といったものです)を暗記することや解釈して薬を処方することしか行なっていないので、ポルソナーレのいうような「病理」には否定的か、無関心であるでしょう。これはこれで日本人にとっての一つの現実です。それについての論評は何もありません。 ポルソナーレが注目するのは、最近、とみに目立ってきている日本人の無気力と行動停止の病理現象です。 近頃、若い世代が書いている小説が人気です。「スクールカースト」とか「いじめ」とか「学校不適応」などが題材になっています。「蹴りたい背中」(綿矢りさ)とか「底辺女子高生」(豊島ミホ)といった人の作品です。ここで批評をするつもりはありません。いくつか読んでみて分かったことは、「クラスの友人らとうまくいかない」「クラスの中に入っていけない」「クラスの誰々から冷たい仕打ちを受けた」という当事者の体験的な実感というものは、「自分から拒否している」「自分から遠ざかっている」ということでした。読者は、ここに注目して共感しているのだろうと思えます。読んだ皆様の感想はいかがでしょうか。 おそらく今の日本人は二通りの人間に分化しているのだろうと思えます。例えば、二人ないし三人くらいで話をする時、誰もがスマホとかケータイとかを出して画面をじっと見ながら、時々はしゃべり合う、という人たちです。もう一つは、「人と話しているのにケータイだの、スマホを出してわざわざ画面を見るのは、人間関係のマナーに反していて失礼だ」と考える人です。当然、会社だの職場の仕事の最中にはケータイやスマホの画面は見ないわけですから、「見ない」というのが社会的な基準です。見ている人は、人間関係の中に「社会性」があるとは思えなくなっているのだ、という理解が成り立つでしょう。 新聞に、ニートが12年間で平均して65万人、孤立無業者が165万人、といった調査結果が報道されていました。恋愛していない、結婚していない、働いていない、親もいなくて一人暮らし、といった人たちが増えつづけているそうです。これらは、「自分から関わりを拒否する」「自分から遠ざかる」という行動パターンが共通しています。脳の働き方には、こういうことをつくり出す記憶障害の病気があるのです。「コルサコフ健忘症」や「ピック病」のことです。 この「コルサコフ健忘症」と「ピック病」のくわしいこと、そして改善の仕方を教えようというのがうさ子さんのカウンセリング・レクチュアです。 興味のある人は、次回も読んでください。 |
谷川うさ子さん |
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