みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。
●「谷川うさ子王国物語」は、順調に製作中です
ポルソナーレは、『谷川うさ子王国物語・最強の言語能力に変わる性格教育法』を発売中です。6月末ごろに、第2ヵ月め分のプリント形式のテキストをお届けする段取りで製作を進行中です。
どういう内容のテキストなのか?の「企画モデル版」の内容をご案内します。
●プリント形式のテキストのモデルとはこういうものです
◎次の設問を読んで、三つの回答の中から「100点」と思うものを一つだけ選んでください。
■「最強の脳に発達させる日本語トレーニング・ペーパー」の企画モデル版
「次の日本語の助詞のうちで、正しい使い方は、どれでしょうか?」
■設問・1 日本語の助詞の『へ』の使い方で正しいものはどれ?
回答1「仕事が終わった。さあ、家へ帰ろう」
回答2「夏休みの計画。まだ行ったことのないハワイへ行こう」
回答3「私の家から駅へは、歩いて10分です」
●設問と診断
- 「回答1」を選んだ人…30点
診断…国語学者・大野晋によれば、日本語の助詞の『へ』は、はるか遠くへ向かって動く動作の表現です。日本人は、弥生時代から、人間関係もふくめて「自分の居る位置」から遠いか、近いか?を区別していました。「自分の家」は、「はるか遠い所にあるものではない」ので、この文章で『へ』を使うのは不適切な用い方です。
この回答1を選んだ人は、父親との関係が不適合の可能性があります。父親は、社会性の世界をシンボライズに象徴する人です。家は、社会の単位です。
父親が象徴します。その家にたいして『へ』を用いるのは、父親を「遠い所にいる存在」と無意識(メタ言語といいます)に記憶していて、これが記憶のソース・モニタリングとして表象されている可能性があります。
このタイプの人は、仕事や学校の勉強で「ユニット不適合」をつくると分裂病の神経症の「人から悪く言われているような気がする」という強迫観念をつくっている可能性があります。
- 「回答2」を選んだ人…100点
診断…国語学者・大野晋の日本語の語源の研究にもとづく実証によれば、この回答のとおりの用例の使い方が正しいのです。
助詞の『へ』は、遠くに向かって移動させるときの動作の表現に用います。したがって、げんみつに使い方を自覚すればこの回答2の用例が正しいのです。問題は、日本語の助詞にこめられている「遠い、近い」の区別の意識をよく分かっているか、どうか?です。正しく分かっていない場合、他者の発言の中の「遠い所にあるものは恐い」という言葉なり、不安意識を聞いて「この人は、本当のことを言っているのだ」と真に受けるでしょう。正常と異常の区別がつかないのです。日本の精神科医、神経科医、『カウンセラー』などは正常と異常の区別のつかない受け止め方をします。神経症という分裂病の不適合症状を、「正常な言葉である」と了解します。そして、その「部分的な言葉」の示す症状を治すことが問題のテーマだという関わり方をするのです。
大野晋の日本語(和語・やまとことば)の意味の説明を読んで正しく理解して、日本語の文章を書く時に、適切に使っていれば、日本型の分裂病に陥ることはありません。
- 「回答3」を選んだ人…60点
診断…げんみつにいうと「30点のカテゴリー」の用例です。なぜかというと「自分の家から歩いて10分の位置にある駅」だから、よく見知っていて、いつも利用しているという定まった施設に向かっての行動だからです。しかし、「60点」の評価を与えたのは、駅からさらに遠くに行動していくという動作のイメージがともなうからです。
駅に着いて、乗り物に乗り、さらに遠くへ行動していくというイメージがあるのかもしれません。
そういうイメージがあるか、どうかは分からないので、「100点」ではなくて「60点」です。
助詞の『へ』の意味なんて分からなくても、ちゃんと意味は通じるではないか、と思っている人もいるでしょう。
しかし、日本語の文法にこめられている意味を「知らない」で用いると、『へ』を構成している「遠くの位置へ移動していく」というメタ言語が表象されることになるのです。みなさまも、「強迫観念」という神経症を聞いたことがおありでしょう。
不安な気持ちにさせる「言葉」なり「視覚的なイメージ」なり、「自分に迫ってくる気配のイメージ」なりがつねに思い浮んで、取り憑いてくる、という神経症のことです。
その原因は一体、何か?とは、誰も考えません。考えても正しい理解に行き着くことができないからです。いくら考えても分からない。そこで、その取り憑いているイメージが消えればいいんだと短絡的に考えます。この発想は、自分に不安なイメージを喚起させるものが、自分の外のどこかにある、という「バイアス」な思考の仕方をとります。そこでその「取り除きのための行動」に熱中します。
しかし、本当の原因は、日本語の助詞にこめられている「遠い所にあるものは恐い、自分に害をなすものだ」という思想をそのまま脳の中の「X経路」にくりかえして常同症のように記憶させていることが原因なのです。
こんなふうに長期記憶している場合を、日本語への不適合といいます。
●日本人の分裂病のパターンは二種類です
日本人の分裂病は、二種類あります。一つは、一気に「人格を崩壊させる妄想型の分裂病」です。「誰かが、私を狙っている」「私を見張っている」「私の部屋に侵入してきた」、などと、第三者に向かって話すというパターンの分裂病です。ある日突然、人格が「音をたてて崩れるように崩壊した」というケースを「破瓜型(はかがた)の分裂病」といいます。
現在、このパターンの分裂病を抱えている人は「生育歴の中で父親と不適合であった人」です。埼玉県・川口市で「父親を刺殺した女子学生」がいました。このパターンが「破瓜型(はかがた)の分裂病」です。数は多いわけではありませんが、確実に一定のパターンであらわれます。
しかし、多くの日本人の分裂病は、アメリカの「P・ホッホ」が指摘した「境界型の分裂病」です。
「神経症の仮面をかぶった分裂病」といわれています。日本人は、日本人に特有の「ものごとを曖昧にする」という不適合のものの考え方によって、わざわざ「分裂病の仮面をかぶった神経症」と言い換えました。
「分裂病」の本質を分かることができなかったので、手っ取り早く分かりやすい「神経症」を「治療」の対象にしてしまいました。
●日本人に特有の神経症のしくみとはこういうものです
神経症とは、何でしょうか。
それは、分裂病の「恐怖の妄想の代理のイメージ」のことです。
自律神経の交感神経の過緊張がつくります。一見すると社会現実に適合しているように見えて、じつは部分的にしか適合していなくて、大部分とは不適合状態にある、という「ユニット不適合」の分裂病が「神経症」です。砂漠の中で水を欲しがるように、適合しても適合してもまだ不適合状態にある、というのが「ユニット不適合の分裂病」です。この場合、「辛い」「痛い」「かゆい」「止められない」などの症状が「分裂病の本態」になるのです。
●『谷川うさ子王国物語』のご案内
『谷川うさ子王国物語』は、急激に迫ってきている日本人の「ユニット不適合外しの状況」を視野に入れて、数年前から企画、開発されました。今、二ヵ月め分のテキストを製作中です。学習していただいている方からは、たいへん喜んでいただいています。
関心のある方は、こちらへお問い合わせください。
●『谷川うさ子王国物語』事務局
TEL・東京03(3496)6645
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