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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
やるぞ!と燃えてもその時だけなのは、
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わたしは、人から良く思われたいという思いが誰よりもつよい性格です。何をするにしても、このことをやると人はどう見ているか?を反射的に意識します。 今、会社で仕事をしています。会社に来客がある時は、お茶を出します。わたしが一人でお客さまにお茶をお出しするのはいいのです。もう一人の女性がいて、その人と一緒にお茶を出すときには、変な出し方をしているなあと思われないか?と気になります。 お客さまにお茶を出すときのマナーは知っているつもりです。接遇とか待遇とかの本を読んで憶えました。 憶えていても忘れているのではないかと不安になります。誰かが側にいると態度がぎこちなくなります。 わたしは、会社でお客さまにお茶をお出しするときに、手が震えるとか、声が震えるということはありません。お客さまにも良く思われたい気持ちがありますので、マナーを忘れていることがあっても、気を遣って礼儀正しくおもてなしをします。でも、心の中では、ビクビクして、おどおどしているのを見られているにちがいないと不安になります。お客さまの目が気になります。 わたしは、高校生の時、ソフトボール部に入っていました。2年生まではレギュラーの選手だったのです。 2年生の半ばごろ、試合を前にした練習のとき、急に不安になりました。 ボールを落したらどうしよう、ボールを投げたとき、とんでもない方向に投げたらどうしよう?みんなが見ているのにわたしのせいで試合に負けたらどうしよう? そんなことにならないように、毎日しっかり練習しよう!!と思いました。でも、家に帰って練習した日は一日もありません。家に帰って部屋に入るときは、さてやるぞ!!と燃えています。燃えよドラゴン!!あなたはつよい!!とアドレナリンがかけめぐっています。 ちょっとだけ休もうと思います。イスに座ってスマホを眺めると、気がつくと食事や入浴の時間もなくなっているのです。 わたしは、ソフトボールの選手をやめました。 ボールを落したらどうしようと心配で、不安だったからです。 このままでは、好きな人ができても積極的にいい関係をつくれないとおもいました。 宅建の試験を受けて資格を取ろうとおもいました。実家が不動産業を営んでいるので役に立ちたい、力になって喜ばれたいとおもいました。すると、むくむくとファイトが出てきてやる気があふれました。わたしは燃えました。燃えよドラゴン!! あなたはやれる!あなたは成功する!!念のためにスマホで占いを見ました。あなたは「てんびん座」。 勝利か失敗か。天使か悪女か。 宅建の学校に通い始めました。授業中、スマホをこっそり見ていると先生から、他の生徒さんのてまえ、今日はお帰りくださいと言われました。 一週間で熱が冷めました。初めにあった夢も希望も灰色の煙になって跡形もなくなりました。 |
谷川うさ子さん |
ポルソナーレのカウンセリングです。 事例の物語の女性は、夕月菊子さん(29歳・仮名)です。 人間の脳は、人間の本質をつくり出しています。観念とか、人間的意識といわれています。 この人間の本質をつくり出すのは脳の「言語野」です。この「言語野」はチンパンジーにもゴリラにも猿にもありません。 チンパンジーや猿と人間に共通しているのは「言語野」ではなくて『右脳・実像』という部位です。 「目や耳は、感覚器官」。「感覚器官は知覚の働きをもつ」。「知覚は、了解するという認知の機能をもつ」。「この認知の了解過程が人間の記憶の土台になる」。 (吉本隆明『個体・家族・共同性としての人間』より) スマホ、パソコン、ケータイ、デバイスのテクノロジーの通信技術(マトリックス)は、人間の五官の知覚のプロセスを「結果」だけの「視覚の像」(画像)としてディスプレー(画面)に表示します。 人間は、この「画像」を好みと快感によって選択して、表示されているとおりに行動します。 快感の程度を強くしてディスプレー(画面)のバーチャル(仮想空間)に閉じ込めるのがゲームです。 依存症とは、「言語野」が全部止まることです。思考能力や判断能力がなくなることです。 仕事、勉強、社会の中のルールにもとづく行動のいっさいが止まる人もいます。 |
谷川うさ子さん |
わたしは、ポルソナーレのカウンセリングのアドバイスをいただきました。 わたしは、一年前にパブで知り合った男性と意気投合してその日の夜に、ホテルに行ったのです。初めての性の相手でした。その男性とは、スマホでしか連絡がとれません。名前も住所も、年齢も職業も知りません。 わたしは、自分も名前も年齢も職業もウソを言っていたことに気がつきました。 それは社会性のある人間関係というものではないとアドバイスをいただいたのです。 このことに気づきました。 彼に謝罪して、許していただきました。 今は、遠距離の関係ですが、月に一回は会って対話ができるお付き合いをつづけています。 |
谷川うさ子さん |
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