みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。
●「谷川うさ子王国物語」はお届けをスタートしています
ポルソナーレの実践実技通信講座「谷川うさ子王国物語」は、第一ヵ月めの「一週め」と「二週め」のプリント形式のテキストを完成させました。第一回めの「自宅お届け」(ディケンズやスティーヴン・キングがおこなった方式の受注生産システム)は5月18日に配送します。二回めの配送は、5月末頃に「第三週分」と「第四週分」のプリント形式のテキストをお送りします。
「谷川うさ子王国物語」は、何年間もかけて研究してきた「脳の働き方のソフトウェアのメカニズム」の解明にもとづいた「実技版」の特別の個人指導の通信教育です。いわば、一人一人に向き合った専門教育です。特殊な専門教育なのでいっぺんにたくさんの人向けには販売できません。
そこで、定員制にして、責任をもてる範囲の人数に限定して予約を受け付けています。
また、毎回、日本の現実の病理の実体を見ながら、現実に役に立つように工夫をこらして製作をすすめています。
●日本人の抱えている「言語障害」をこんなふうに実技指導しています
今、「会員になった人」へは、特別のカウンセリングをおこなっています。カウンセリングは、予約制で、ポルソナーレ本部でおこなっています。対象は、「LD」(学習障害)「ADHD」(注意欠陥多動性障害)、「アスペルガー症候群」(高機能自閉)のカテゴリーの人です。
LD(学習障害)とは、「本が読めない、文章を手で書けない、人の話を落ちついて聞けない」といった「障害」のことです。
子どもにも多く、大人にもいます。
なぜこのような「障害」が生じるのか?ということを「谷川うさ子王国物語」のプリント形式のテキストで正しく理解して、危険なものの考え方(脳の働き方)を改善してもらっています。
もともとは、日本語の「文法」に原因があります。
みなさまにも当てはまる原因です。
●自分の会話に自信のある日本人はいません
みなさまも、自分は普通に日本語を話しているので、「読めない」「書けない」「人の話を聞けない」ということはない、と思っているのではありませんか。
LD(学習障害)の子ども、大人もやはり、「読める」「書ける」「人の話を聞いている」ように見えるのです。
しかし、実際に「読む」とか「書く」「聞く」という場面に立ってみると、つまりそのような状況に身体を置いてみると「そうではないこと」が分かります。
ある文章を「読んだ」ということは「その文章の意味が分かった」ということとイコールでなければなりません。ここで「LDの人」は「どういうことが書いてあったか?」という簡単な答えに窮します。その最も極端なケースが「話せない」という状態です。ふつうの人の会話は、Aさんが何かを語り、Bさんが何かを語るというパターンです。しかし、その会話をよく聞いてみると、Aさんは「A」という話題についてのみ話し、Bさんは「B」という話題についてのみ話すというパターンです。これのどこがおかしいのかがお分りでしょうか。
本来の会話は「Aさん」の話す「A」という話題についてのみがつづいていくというものでなければならないのです。
「LDの人」の話は、この「Aさん」が「A」という話題をしゃべり、「Bさん」は「B」という話題のみをしゃべるという平行線の話題関係を極端にしたものです。「LDの人」は、「自分だけの関心」の話題は持っているのです。しかし、他者が関心をもっている話題には、何の関心ももてません。関心がもてないというよりも他者の話す言葉を「長期記憶」していないのです。すると、話されている言葉について、「自分は記憶しているかどうか?」を探すか、そうでなければ聞きながら暗記して、その話されていることの「意味」のイメージが一つでも二つでも思い浮ぶかどうか?に意識を集中します。
●日本人は、Y経路で長期記憶していないので、すぐに無呼吸症になる
このことは、三木成夫が言っているように「無呼吸状態」を伴うということに目を向ける必要があります。「自分は話さない」ということは無呼吸状態になり、心臓の心拍が低下することでもあります。つまり、「じっと考える」ということは、「呼吸を止めること」であるので、この心停止の無意識の不安を回避するために「考えること」をひそかに止めるのです。これが「LD」(学習障害)の「障害」の中身です。客観的には、学習の場にじっと居るだけで微動だにしないように見えるのが「LD」という障害です。
●「ADHD」の成人版について説明します
ADHDというと小学生や中学生が、学校の教室の中で走り回ったり、おしゃべりをしたり、遊んだりといったイメージを思い浮べるかもしれません。しかし、ADHD(注意欠陥多動性障害)は、大人でいうと(未成年も)「自分の関心のある話題だけを果てしなく、いつまでも話す」ことと同じカテゴリーに入ります。「話す」「聞く」というのは必ず、「無呼吸状態になることだ」とポルソナーレのゼミでは、ずっと説明しています。だから腹筋や背筋の運動を毎日、おこなってください、とも伝えています。日本人は、このように聞いても「無呼吸になる」「精神活動には、心拍の低下を伴う」という意味を「忘れる」という脳の働き方をおこなっています。
「X経路」中心の言葉の憶え方のために、一回だけ聞くと「すでに自分は腹筋の運動はおこなった」と錯覚します。日本人の脳の働き方は、つねに、どういう時も「自分はもう行なった」という行動の完結のイメージを表象させます。これは、「さて、今日は、腹筋の運動をやろう」と決めても、直前になると「いや、自分はもう行なったのではないか」という肯定性バイアスが働いて「行動を止める」のです。
●人の話に関心をもてないので回避のイメージをつくるのがADHD
ADHDは、このような肯定性バイアスの延長で起こります。
多少、体力がついているので「会話」の関係で「相手の話すこと」には耳をかたむけることは可能になります。
しかし、すぐに「心拍の低下」が起こります。このストレスを感じると、サッと「自分の興味のある話題」に話の方向を切り換えるか、頭の中で歌を歌うか、眠るか、自分にとって関心のあるイメージを思い浮べるかをおこないます。これが「多動性」です。いずれにしても「無呼吸症」を避けるために脳の働き方がおこなわれているのです。
●アスペルガー症候群は、仕事ではガマンするが、プライベートではガマンしない
「アスペルガー症候群」は、この回避の常習者のことです。
相手が言ったこと、相手の話す話題にすらも関心をもてずひたすら「回避」の時間の経過の中で「心拍の低下」に抑制力を働かせるということを最大の特徴とします。なぜかというと「働く」とか「恋愛、結婚」の中では「多動」(症)としてあらわすと関係が壊れるので、ただガマンすることを優先するのです。これが職場の中での「自閉」(孤立)です。
「アスペルガー症候群」は、「日本型のうつの病理」であることがよくお分りでしょう。
●対策の実践実技を教えます
対策として、ポルソナーレが今、成果を上げているのは、幼児教育でおこなった「言葉の学習法」です。
次のようにトレーニングします。
- イスに座って腹式呼吸をおこなう。
- 次に、この腹式呼吸で息を吐く時に、「母音」を発声する。
- 次に。日本語(和語)は「表音文字」なので、この「表音」を一つ一つ発声する。「あひる」ならば、「あ」「ひ」「る」の三つの表音だから、腹式呼吸のパターンで一つの音ずつを発声する。
- 次に。腹式呼吸の代わりに、発声と同時に「手拍子」を一つずつ打つ。
脳のウェルニッケ言語野に記憶させることが目的である。
- 次に。「遠い」「近い」の遠近と音を一致させるトレーニングをおこなう。テーブルの上に文字カードをおいて、距離を決める。A点=近い、B点=中くらいの位置、C点=遠い位置、という具合だ。A点に置いた文字カードの時は小さい音の手拍子、C点に置いた文字カードの場合は大きい手拍子、というようにおこなう。
- このパターンのレベルを上げていく。文字カードを「言葉のカード」に変え、声の「大」「中」「小」で発声して距離意識と発語とを同時に記憶する。
●「谷川うさ子王国物語」は、孤立、自閉、うつの脳の働き方を徹底して改善するのにはうってつけです
ざっと、LD、ADHD、アスペルガー症候群の発声と発語の訓練の仕方をお話しました。「谷川うさ子王国物語」のプリント形式のテキストは、この延長上にあって、日本語の「文法のしくみ」から説明して、「Y経路」でのイメージのつくり方、表象のさせ方の基礎から教えます。
人間関係の中で「自閉的」であってお困りの人は、このメールマガジンでご紹介した訓練をおこない、そしてプリント形式のテキストの学習にとりかかると不安や恐怖のつくる「自閉」や「うつ」が解放されていくでしょう。
●関心のある方は、ポルソナーレ本部「谷川うさ子王国物語」会員事務局にお問い合わせください。
東京03(3496)6645 |