みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。
●「谷川うさ子王国物語」は、こんな学習システムです
「ポルソナーレの実践実技講座・谷川うさ子王国物語」(最強の言語能力に変わる性格教育法)のプリント形式のテキストは、順調に製作がすすんでいます。
第一ヵ月めの「3週分」と「4週分」のテキストは完成して、配送の準備にかかっています。予約者のみなさんへは、数日のうちにご自宅にお届けできる見込みです。
テキストは、現代ふうのイラストと、一つのテーマにたいして「アドバイス」と「得点と診断」の三つの方向から楽しく、分かりやすくかみくだいて、脳のY経路のゾーンに長期記憶していただくシステムになっています。
なによりも魅力的なのは、「谷川うさ子さん」が三つの「イラスト」のどの場面、どの状況にも登場して優しく、ていねいにコミュニケーションをしてくれることです。このシーンを見ただけで心が晴々としてとても、脳の働き方を変える勉強をしているとは思えないくらいの高度な、楽しい学習です。
●あなたは、パラダイムというものを理解していますか?
この「6月度」は、まだ定員の枠があります。
グローバル・リセッション(世界規模の景気後退)で、日本も大きなパラダイムの変更の局面に立たされています。
人は、明治以来、自分のパラダイムの「依存」「甘え」、そして「行動停止」を変えることが出来ずに「アメリカ発の金融システムのバブル崩壊」の局面にぶち当りました。おおくの日本人は、「輸出がダウンした」だから「仕事がなくなった」といえば、「いつか、どこかで輸出が回復するまでじっとガマンするしかない」「アメリカの市場経済が回復するまで、政府の公的資金(つまりは、今の若い世代が支出すべき税金)で養ってもらうしかほかに何の手立てもない」と思っているのではないでしょうか。じつは、この「依存の思考パターン」が旧来の日本の「パラダイム」です。「パラダイム」とは、何のことでしょうか。
社会の全体が思考の前提にしていたり、学的に考える方法の「前提」になっている「枠組み」のことです。
かつて「ベルリンの壁の崩壊」までは「東西冷戦」(西側、東側)というのが「パラダイム」でした。旧ソ連は、悪者のイメージでつねに敵役、という思考の前提がありました。そのパラダイムが壊れて、「アメリカ一極集中」、「アメリカ」による「おれが裁きをつけてやる」といったガンマンのイメージが「パラダイム」になりました。これが「金融システムのバブルの崩壊」で、何もかもガラッと変わりました。あまりにも短い間に変わったので、日本人の多くの人は実感がともなっていないのではないでしょうか。
●鈴木孝夫の『日本人は、なぜ英語ができないか』
この「パラダイムは変わった」ということをじつに分かりやすく、しかも具体的に説明しているのが、言語社会学者の鈴木孝夫です。
鈴木孝夫は、『日本人はなぜ英語ができないか』(岩波新書)の中で、「日本人が、いくら英語を勉強しても外国人と自由に、しっかり会話できることはない」という理由と、日本人のメンタリティについて説明しています。小説の翻訳とか、ニュースの翻訳は、「会話」「議論」「日本語を英語にうつし変える」とは違って、相手が目の前にいないので、日本人に伝わればいいので全く次元の違う「英語」だ、といっています。
日本人は、日本語を英文で書きあらわすとか、外国人を目の前において自分のことや、自分の考えていることや、相手の求めている質問に答えて日本の現実(歴史でも)の説明は、今の英語の勉強の仕方では絶対にできるはずもない、といっています。
理由は、日本人は、外国人に憧れて、相手を自分よりも「上位の人」と見なして、言いなりになり、従属することを当りまえにしているというところにあるといいます。「いや、自分は、外国人に憧れたり、相手に緊張することはない」と言っている人でも、例外はないといいます。輸出する自動車もオーディオも、ニンテンドーのゲームも、「日本製である」という表記がなく、わざわざ日本製であることを隠していることが、「日本人は、外国人、とくに白人よりも下位にあると無意識に考えていることの証拠だ」といいます。
●日本人は、白人に憧れて「名前の呼び捨て」を嬉しがる
鈴木孝夫の説明でおもしろいエピソードがあります。それは、日本人が白人の英語教師に英会話を習う時に、白人教師は、必ず、「順子」「京子」「太郎」と呼び捨てにしたがる、といいます。
ちょうど「ロン‐ヤス」の関係のようにです。
鈴木孝夫は、アメリカの大学で教えた経験があるそうですが、「自分は、タカとか、タカオなどとは呼ばないでくれ。これは、日本人の間では、不愉快な呼び方だ。せいぜい親子の間での呼び方だ。恋人関係くらいとか。自分の場合は、スズキサンと呼んでほしい」と、あらかじめ伝えた、といいます。「京子」「順子」というファーストネームの呼び方は、アメリカ流かもしれないが、これを「そういうものか」と受け身で受け容れる心性が、そもそも「そういう呼び方は、日本ではしない」ということを言えない心性と同じだ、と説明します。「相手の土俵に乗る」だけの関係になり、明治以来、一貫して変わらない日本人の「憧れ意識」だといいます。
●日本と欧米のパラダイムは、とっくに変わっている
しかし、第二次大戦後の「東京オリンピック」あたりから日本と欧米との関係は激変して「パラダイムは変わった」というのが鈴木孝夫の指摘です。
少なくとも、「物を輸出して外貨を稼ぎ、技術を伝える立場になった」ことは、「憧れ」の次元ではなくて、「相互コミュニケーション」の段階に移行している、と鈴木孝夫は、自分の国際体験をとおして指摘しています。「日本人は、自分のこと、自分の国のこと、自分の現実について英語を道具として用いて説明することを、英語の習得の目的にするしかないじゃないか」というのが、鈴木の主張です。
日本人は、かつて植民地であった国々のように、英語を日常的に話さないと生活ができないという国じゃない、すると、目的は国際相互コミュニケーションの「補助言語」として英語を習得すべきだ、それは、利害をぶっつけ、不快な感情にも付き合い、お互いに、相互の利益の実現に協力し合う、ということのための英語だ、それが「補助言語」の意味だ、といいます。
確かに、こういう英語の習得は強力です。「英会話」だけ習いに行っても絶対に身につかないことはよく分かります。
すると、ここに、鈴木孝夫には「分からない問題」があります。
日本人は、一体、なぜ、「英語憧れ…友だちができるかな?外人としゃべれるかな?外国で買い物ができるかな?ドキドキせずに目を見て話せるかな?」から抜け出せないのか?という問題です。
「日本人は、英語を勉強しても、いつまでも、入ったきりで抜け出せない」(鈴木孝夫)という問題です。それは、日本人の脳の働き方が「人に説明する」ということのための言葉の「メタ言語」と「メタファー」を記憶していないからです。
すると、「意味の脈絡」も理解できないので、英語の「子音の発音」やイントネーション、リズムの説明する「意味のイメージ」も聞き取れないのです。これは「ブローカー言語野の3分の2のゾーンのY経路」に、「説明のための言語」の「メタ言語」(言葉の原像)と、ここから派生する「メタファー」が長期記憶されていないことが原因です。
●鈴木孝夫の慶應大学での語学教育の改革「SFC」
鈴木孝夫は、このことを知らずに慶應大学の神奈川県藤沢市に、SFC(1990年4月)をスタートさせます。そして、定年退職します。SFCの成果はじかに確かめていません。
しかし、ポルソナーレが考えるところ、日本人の「脳の働き方」を「X経路中心」から「Y経路中心」に変える教育がなければうまくいかないのではないか、と思えます。
それは、日本語の和語(やまとことば)の「文法」を「Y経路」の長期記憶に変える、ということです。これが、今の日本人に必要な、新しい「パラダイム」です。
●「谷川うさ子王国物語」のご案内
「谷川うさ子王国物語」は、そのための「日めくり式のプリント形式のテキスト」です。
新しいパラダイムの中で心身ともに生き残りを目ざしている方で、関心のある方は、こちらにお問い合わせください。
●「谷川うさ子王国物語」事務局
TEL 03(3496)6645 |