全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ

うさぎです。
ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.19
私は、ひとりで暮らすのが淋しいので結婚しました。職場の女性は、結婚したら幸せだと言っていますが、本当のことだとは思えません。私も、幸せそうねと言われますが、ますます虚しくなってしまったなどとは口が裂けても言えないからです。結婚してマシな生活になったという女性はいるのでしょうか?

■ 相談の事例
「私は、ひとりで暮らすのが淋しいので結婚しました。職場の女性は、結婚したら幸せだと言っていますが、本当のことだとは思えません。私も、幸せそうねと言われますが、ますます虚しくなってしまったなどとは口が裂けても言えないからです。結婚してマシな生活になったという女性はいるのでしょうか?」
(安田順子。28歳。看護師。岩手県大般渡市)。
(注・人物は仮名です。特定の人物、職業、地域、団体とは無関係です)。

■ 相談の内容
 私は、5年前はチャレンジ精神があって、スポーツやダンス、サークルと楽しい日々を送っていました。仕事も看護師としてやり甲斐もあって、社会的入院の患者さんのお世話をすることも嫌ではありませんでした。
看護についての研究会や話し合う会にも積極的に参加して、がんばっていました。

 3年前くらいからは、なにか気持ちに無理をしてやっているような感じになり、何かをしていないと「後退してしまう」といった焦りのようなものを感じはじめました。酒を呑みに行って男の人から誘われて付き合い、この中で少しは刺激的な喜びもありましたが、アパートに一人でいる時に「先々のこと」が頭に思い浮ぶようになりました。一人になると「生きていること」がつまらなく感じられるようになり、仕事にも意欲をなくしてきました。一人でいる時の方が長くなって、すごく淋しくなって無気力になりました。人に会うのも面倒になり、習い事や仕事の勉強会にも虚しさをおぼえて、人にたいして好意をもてなくなりました。付き合っている彼の言葉もうっとおしく感じるようになり、なんでこいつは、こんなに楽しそうにしているんだろう、何か、私に隠していることで一人でおもしろいことでもやっているんじゃないか?と色メガネで見るようになりました。

 結婚は、心の中ではする気はなかったのですが、一人暮らしがだんだんだらしなくなって、部屋の中がゴミ捨て場のようになってきたので、気持ちが内にこもるようになって、私は、誰かに頼るしかないのだと自分に言い聞かせて「結婚」する気になりました。メールをあちこちにバラまいて、一番楽しいと思えた時をすごした相手を信じて、「私と結婚してみませんか」と、カタログ販売のようなせりふを言って「結婚」しました。

 結婚しても仕事は辞めませんでした。「透析センター」で夕方までパートで働いています。
 「結婚」は、「夫」と会話することもなくストレスがたまっています。性格は結婚してから暗くなりました。仕事は、結婚してからが疲れを感じるようになりました。これから帰って食事のしたくをするのかと思うと、会話もなく、勇気づけたり励ましてくれるでもなく、ただ、夜の暗い中でセックスだけを求めてくる「夫」には、自分から心を閉ざして余計なことは一切、しゃべらなくなりました。セックスも虚しいばかりでストレスの種になって、拒んでいます。
 私は、結婚して二ヵ月で「離婚しよう」と言いました。

 「離婚しよう」と言ったら、「夫」は、少し早く帰って来るようになりました。私の沈んだ気持ちは変わらなくて、仕事を休んで昼間から酒を飲むようになりました。それでもストレスがたまるので食事を減らしたら体重が10キロくらい減って体重は38キロくらいになりました。でもお腹がすくので、パンを買ってきて食べては吐く、ということをやっています。

 「離婚のこと」は、「夫」はハッキリしないし、しゃべりかけてきても目を合わせるのが嫌で、そっぽを向いています。こういう嫌悪感が、また、酒を呑むことに走らせます。

 私は、今、毎日、ものごとを悪く、悪くと考えていて非常に無気力になっています。この現実から逃れることばかりを考えています。どうしていいか分からず、自分がみすぼらしく思えて憂うつになる悪循環の日々を送っています。独身の頃が、まだ「結婚」に少しの憧れと希望をもっていて自分をマシに見せようという努力をしていたように思います。今は、どうしていいか、何を努力すればいいか分かりません。

● ポルソナーレの「指示性のカウンセリング」とはこういうものです

 日本人の女性の「結婚の動機」とは、おおすじのところでこういうところにあるのではないでしょうか。「一人でいるのは淋しいから」「職場の結婚した女性が、結婚っていいよ、あんたも早く結婚しなよ、相手がいないの?と言ったから」「将来のことを考えて、男に頼るしかない」「仕事に疲れたし、ヤル気もない。一人でやれる楽しいことはやり尽した。働かずにすむ生活、それは結婚だ」といったことです。

 「結婚は、一人じゃないから淋しくない。しゃべる相手がいる」「結婚は、働かなくてもよい生活のことだ」「結婚は、どんなサークルや習い事よりも楽しい生活のことだ」「一人で酒を呑んでも虚しいばかりだが、結婚生活の中では、酒を呑んでもうまいはずだ」「結婚の中では、太ろうがやせようが、そういうことは気にせずにすむ」、といったことが動機です。

 ここでは、公平に考えてみて、女性の自分にはこういう利点がある、と語られています。

 そして、「結婚はうまくいっていない」と感じられる理由は「相手との会話がうまくいかない」「淋しい」「虚しく、孤独で、しかも疲れる」「夢も希望もなくなったので、次は、現実逃避のことしか考えられない」、という実体がのべられています。

 結婚の前は、「結婚」について「右脳」で考えられています。「結婚」してからは、「会話」とか「心の関係」とか、「今の現実の中で心や精神の幸せのことを考えて、それを実現する能力をもたねばならない」などを「左脳」考えなければならなくなっている、ということがのべられています。この「左脳」で「考える」ということができていないから、「結婚」前も「結婚」後も「自分がみじめ」「毎日、淋しい」と思う日々を送っているのです。



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