■相談の事例
「私は、37歳の男性です。毎日、眠れません。薬を服用して10年以上にもなります。働きに行く、などとは考えたくもありません。しかし、胸がドキドキするとか、いろんな症状で困っています。何とか辛い症状を治す方法はありませんか」
(山田吾郎。37歳。無職。精神障害者の年金をもらって生活している。埼玉県川口市)。
(注・人物は仮名です。特定の人物とは無関係です。また、特定の地域、団体、職業とも無関係です。相談の内容もいくつかの内容を合成して再構成してあります)。
■相談の内容
私は、37歳の今になるまで、ろくに働いたことはありません。少しは働きましたが、人の目が気になるとか、人が自分のことを悪く言っているなどの不安がひどくて、仕事が長つづきせず辞めて、ずっと家にいます。精神科に通って薬をもらって飲んでいるので障害者年金で暮らしています。母親と同居なので、生活には何の不自由もなく、毎日、ゴロゴロして、好きなときに起きて、好きな時に寝ています。
私の困った問題は、不眠症です。
薬は、全く効きません。薬を飲んでも全然、眠れません。
それで、昼か夕方まで寝ていて、起きるので、明け方になって眠るという生活パターンになっています。
医者に眠れない、とクレームをつけると困ったような顔をしています。どんな薬を服用しても効果がありません。
何か、強力な治し方の方法はありませんか。
●ポルソナーレの指示性のカウンセリングとはこういうものです
よくお分りのとおり、不眠という症状だけを治そうとしても、昼間にゴロゴロしているとか、夕方まで寝ているといった「行動停止」の状態が改善されないかぎり、ぜったいに治らないということは誰の目にも明らかです。クレーマーの思考のパターンとはこういうものです。「症状を治す」という今の医療のあり方が果てしのない症状のドロ沼づくりをおこなっていることがよくお分りでしょう。行動が止まれば、事例の不眠症のように自律神経の交感神経が全く正常に機能しなくなるので身体のいたるところに血流障害が発生して、少し動いたときに回復反射が起こり、痛みをはじめとしていろいろな症状が発生します。このときの苦痛感をさして「病気だ」と訴えています。
生活が保護されていると社会参加という現実が閉じられます。閉じられた脳の働き方は、「負の行動のイメージ」という「右脳系だけの記憶」を表象させつづけます。これは、快楽と快感をイメージし、しだいにそのイメージがマヒするので破壊的なイメージを表象して快感を享受する、という深化のさせ方になるのです。このような病いの人へは徹底した「社会教育」としてのカウンセリングしか有効性をもちえないこともお分かりいただけていることと思います。
このようなタイプの人の「クレーム」に対応するにも「社会性の能力」が必要で「社会教育」として関わるしか対応の仕方がないこともお分りでしょう。
●ポルソナーレの指示性のカウンセリングを学習したい方は、こちらをごらんください。
⇒相談したい方へのカウンセリングのご案内 https://porsonale.com/t6.html
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