全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ

うさぎです。
ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.59
日本人の脳の働き方の仕組み
「社会不適応」の人の脳の働かせ方とはこういうものです

 ポルソナーレの「カウンセリング・ゼミ」は、世界でもゆいいつ「脳の働き方のソフトウェアのメカニズム」を解明しました。脳の働きのいちばん大きいものは「言葉」と「行動」の生成です。

 ここからどういうことが分かるのか?というと「心身の病気の人」は、どういう脳の働き方をしているのか?のメカニズムの解明です。例えば、「もう何年も働いていない」とか「もう何年も家の外に出ていない」、「もう何年も抗うつ薬や抗精神病薬を飲みつづけている」といった人は、「社会不適応」という脳の働き方をしています。こういう人の脳の働き方とは、どうなっているのでしょうか。

 人間の脳は、三つの層で成り立っています。
 一つは「大脳」(新皮質。左脳と右脳)、二つめは「大脳辺縁系」、三つめは「脳幹」です。人間が「社会に出て行動する」場合は、人間としての脳の「新皮質」が正常に働いていなければなりません。これが出来ていない人は、「新皮質」(左脳と右脳)が正常に働いていないことを意味しています。正常に働いていないとは、どういうことをいういとお思いでしょうか。その自己診断の基準は簡単です。
 「そうじ」でも「洗濯」でも「食事」でも何でもいいのですが、このどれかのことを実行している最中に「嫌なことのイメージ」や「不安なことのイメージ」が頭に思い浮んで、おこなっている「実行」が中断したり、辛くなって止めたり、やりっぱなしにして後片付けをせずに放置する、ということがあれば「社会不適応」の脳の働き方になっています。「社会不適合」というのは、このような「実行の中断」がいろんなことに広がって、自分にとって社会的に意味のあることとの関わりの「行動」の放置がずっと続いていることをいいます。

 「社会不適応の人」の脳は、大脳新皮質は正常に働いていません。
 「下等動物の脳」といわれている「大脳辺縁系」がメインになって働いています。どのようにでしょうか。

 脳は、自律神経が動かしています。
 脳の自律神経は、交感神経と副交感神経という名称では働いていません。副交感神経は「A6神経」という名称です。交感神経は、「A10神経」と「A9神経」という名称になっています。なぜ、こういう名称になっているのか?というと、「記憶すること」を中心に働いているからです。

 「首から下」の自律神経も「記憶」の働きをおこないますが、それは、あくまでも「血流を送る」「血流を送ることを制限する」ということに限られています。この「血流」の送りや制限の「記憶」のためにアレルギー症状などを生む疾患が起こり、いつまでもくりかえして症状が出てくるのです。

 心に悩みをもつとは、脳の働き方を説明するとどういうことをいうのでしょうか。脳の働きの本質は、「行動すること」です。この「行動」は今の現在から明日以降の未来につながることを価値としています。
 人が「行動する」という時は、二とおりの仕方でおこないます。
 一つは、目の前の事実を見て行動を起こす、というものです。
 もう一つは、「目の前に事実」を想定して行動を起こす、というものです。前者は、その事実を視覚で認知します。後者は、視覚のイメージを想起します。これは、「言葉」によって「エピソード記憶」を思い浮べます。いずれに共通するのは、「A6神経」(副交感神経)が働く、ということです。

 不安やなんやかんやの悩みを抱える人は、行動の中で「不安のイメージ」を思い浮べています。これは、見かけの行動は成り立っていても、その行動が「未来形の言葉」によって成立していないから、が理由です。
 こういう行動を「負の行動」といい、右脳に「負の行動のイメージ」を表象させるのです。
 自分は不快である、自分は損をしている、というイメージです。この時、「A6神経」(副交感神経)は、「大脳辺縁系」でも、ノルアドレナリン(猛毒のホルモン)を分泌して、「不安」や「恐怖」や「敵」や「緊張」などを記憶している中枢神経を刺激しているのです。
 「下等動物の脳」といわれる「大脳辺縁系」が活発に刺激されている、というのが「社会不適応の人」の脳の働き方になるのです。

 悩む人は、なぜずっと悩みつづけるのかというと、それは頭の中に「不安」や「恐怖」があるからではありません。
 大脳辺縁系の中の「不安」「恐怖」などを記憶している中枢神経は、不安なら不安のイメージを表象させると、必ず快感のドーパミンを「反対給付」として分泌させます。「A9神経」(交感神経)がこれをおこないます。
 不安をイメージしたら、すぐに「A9神経」が働いて「中隔核」とか「扁桃核」とかから「ドーパミン」を分泌させます。
 たとえば、次のようにです。

■相談の事例

「私は、母親と二人暮らしです。
10年以上も働いていなくて、家でゴロゴロしています。精神科で薬をもらっているので障害者年金をもらっています。今さら働くなんて考えられません。こんな私にも人並みの生活は可能なのでしょうか?」
(山口一郎。男性。37歳。千葉県千葉市)
(注・人物は仮名です。特定の人物とは無関係です。また、特定の職業、地域、団体とも無関係です。相談の内容もいくつかの内容を合成して再構成してあります)。

■相談の内容

 私は37歳の男性です。10数年前は、いくつかの仕事を転々としました。人間関係に緊張して、すぐに辞めざるをえなくなったのです。私なりに、なんとか治そうと努力しました。多額の費用を払って自律訓練とか、催眠療法などもおこないましたが効き目はなく、とうとう精神科の薬を飲むようになりました。
 しかし、症状はどんどん重くなりますます何も出来なくなりました。
 母親は、いろいろとアドバイスをしてくれて、手助けもしてくれますが、まともに行動しようとするとひどい精神状態になるのです。諦めたり、放棄する考えが浮ぶと安心するのです。わずかに残っている前向きの精神も、やがて打ち砕かれる予感がします。
 今は、なんとかしようと行動を起こすと、リバウンドのようにおそってくじいてくる不安定な精神をかいくぐって、かろうじて前向きの気持ちを保つことで精一杯です。

 私には、まだ未来は残されているのでしょうか?

●ポルソナーレの指示性のカウンセリングとはこういうものです

 「行動しようとするとひどい精神状態になる」というところが「大脳辺縁系」に通じている「A6神経」がノルアドレナリンを分泌して線状体から不安の記憶を表象させている、という脳の働き方です。また、「諦めて、放棄すると安心する」というところが「A9神経」によるドーパミンを分泌している脳の働き方です。「前向きに考える」ことが、「諦めて、放棄する」ことによる快感のドーパミンで「安心」し、喜びを感じる、というように、現実の社会との関わりを打ち砕くことで「快感報酬」がもたらされています。何もしない、無為に過す、という「未来形の行動」の崩壊をバッドイメージといいます。「バッドイメージ」は、「A9神経」がドーパミンを分泌させます。

 お分りのとおり、「引きこもり」「フリーター」「アルバイター」「外出しない」「薬物療法」などは、「不安」や「恐怖」が原因で長引くのではありません。
 「不安」や「恐怖」「緊張」よりも「A9神経」の分泌する「幸福の状態」が動機になっていることがよくお分りいただけるでしょう。

 「死んだほうがマシだ」「誰でもいいから人を殺したい」「あの時のいじめだの差別だののウラミを忘れられない」「このまま廃人みたいな人生は楽でいいよ」などという社会不適合の思考は、何ごとかを破壊することで、大脳辺縁系の中で享受される「幸福のボタン押し」を押しつづけている「ドーパミン」の快感が予感されているということがお分りいただけているでしょうか。

●事例の相談者のように「なんとかなりますか?」と努力する方は、こちらで応援しています。

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