みなさん、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子です。
ポルソナーレは、日本はもちろん、世界でも初めて「脳の働き方のソフトウェアのメカニズム」を解明しました。くわしい説明は、ポルソナーレのカウンセリング・ゼミの中で、系統立てて論理実証的に説明しています。人間の脳は、生きて動いている時の状態を観察して論理実証的に解明するしかありません。遺体を解剖して調べても分かるのは「ハードウェアのメカニズム」です。
パソコンにもハードウェアとソフトウェアがあります。シリコンを使った集積回路の記憶装置が「ハードウェア」です。
このパソコンのハードウェアには、「ソフト」と呼ばれている「ソフトウェア」を記憶させて、コマンドといわれる「行動」のためのシステムを作用させると、「パソコン」というものが「言葉」「記号」「画像」(イメージ)を表示し、通信や表現などの「用途」に向けて動きます。人間の脳も、パソコンにたとえると、ほぼ同じような機能のメカニズムとシステムになっています。これまでの「脳の研究」は、「ハードウェア」だけについての研究でした。ポルソナーレ以外は、まだ、誰も「脳のソフトウェアのメカニズム」の解明に成功していません。しかし、ポルソナーレは、ほぼ30年間の研究をつみ上げて、「脳のソフトウェアのメカニズム」の解明に成功しました。
脳のハードウェアの本体はこうです。
「大脳」(左脳と右脳)、「大脳辺縁系」(大脳基底核)、「脳幹」の三つです。パソコンは電気で動きますが、「脳」も電気で動きます。脳の電気は「パルス」と呼ばれています。もう一つ「ホルモン」でも動きます。このエネルギーを生み出すのが「脳幹」にある自律神経です。(A6神経「副交感神経」、A10神経、A9神経「交感神経」)。
「大脳辺縁系」(大脳基底核)は「下等動物の脳」と呼ばれています。「欲」とか「感情」の記憶の中枢神経が集まっている空間だからです。「大脳辺縁系」は、猫や犬、馬、鳥、トカゲ、魚にもあります。機能や働きは、人間もこれらの動物も同じです。人間の場合は、動物と違って、「うつ病」や「分裂病」の不安や恐怖、緊張のイメージを表彰させる「記憶」の「送致」という機能をになっています。
人間が、ゆいいつ「人間らしい」という価値をつくり出すのは「大脳」です。「大脳」とは、「左脳」と「右脳」のことです。この「大脳」は「新皮質」というニューロン(脳細胞)で成り立っています。
誰もが知っていて、誰もが正しく説明できないのが「左脳」と「右脳」のメカニズムです。「左脳」は、「認識」の脳です。「認識」とは、ものごとの固有の属性や特質を「分かる」、そしてこれを「記憶する脳」です。
デジタル脳といわれています。
言葉、数字、記号を記憶します。
「右脳」は、「認知の脳」です。「認知」とは、「ものがそこにある」ことを「分かる」ことをいいます。「パターン認知」といわれている「形のおおまかな形状や動き」を「記憶する脳」です。
「左脳」と「右脳」は、互いに相互性をもって「記憶」のシステムをつくっています。
まず「認知」があり、そして「認識」がある、というように記憶を重ねて、くりかえしてしだいに高度化していくのです。象形文字の「木」「人」「田」「林」「森」などは、「認知」と「認識」が相互に記憶し合って高度化した格好の例です。
「心の病い」の「分裂病」や「うつ病」も「左脳」と「右脳」のこのような働きのメカニズムによってつくり出されています。脳の働き方が「うつ病」なり「分裂病」なりを記憶して「行動」にあらわしているのです。みなさんが「自動車の免許」を取得した時のことを思い出してください。
自動車の動きと動きのパターンを学習して憶えるでしょう。
そして、この動きと動きのパターンを言葉で「記憶する」でしょう。
次に、運転のための動きと動きのパターンを憶えるでしょう。これは「認知」です。「右脳によって記憶」するのです。この「認知」を「左脳」で「言葉」によって「認識」します。そして「左脳系の海馬」で記憶するのです。
「うつ病」も「分裂病」もこのようにして「認知」されて、「認識」され、そして記憶されて「行動」にあらわされています。
だから、正常な「認知」と正常な「認識」が記憶されない限り、脳は、一生、死ぬまで「うつ病」か「分裂病」の行動をくりかえして、病気を深化させるのです。
日本人の心の病いは、まず人間関係から始まっています。次に、人間関係を架橋する「媒介」に心の病いが拡大します。
「あいさつ」「連絡」「勉強」「仕事」「性」「食事」「そうじ」「せんたく」などが主な「媒介」です。これらの「媒介」が「行動停止」によって崩壊するのが「うつ病」です。
また「異常な動き方、異常な行動」によって崩壊させるのが「分裂病」です。
■相談の事例
「私は、32歳の男性です。10年くらい前の対人関係の不調のために、いろんなことが怖くなって、今は、家の中に閉じこもっています。薬も飲んでいます。
家の外に一歩も出られずに困っています」
(山口喜三郎。32歳。無職。京都市山科区西野山)。
(注・人物は仮名です。特定の人物とは無関係です。また、地域、職業、団体も特定のものとは無関係です。相談の内容もいくつかの内容を合成して、再構成してあります)。
■相談の内容
私は10年前に彼女と別れました。
ショックでした。たぶん、私が彼女にひどい仕打ちをしたから別れられたのでしょう。あまりのショックに仕事を辞めて、家にひきこもるようになりました。すると、友人たちが、私を非難する声や言葉が思い浮び、外に出られなくなりました。道を歩くことも怖くなったのです。
近所の人の目が、とても気になったからです。家の中にいても人の声が聞こえてくると緊張します。今、薬を4種類くらい飲んでいます。10年もこういう状態で、毎日、死にたいと思うことばかりです。
イライラして、家族に当り散らして、嫌がられています。
●ポルソナーレの「指示性のカウンセリング」とはこういうものです
相談の文面を読んですぐに気がつくことは、文章に脈絡の一貫性があって、説明に筋が通っていることです。これを通常の会話に置き換えても、やはり、ふつうの会話として成り立ちます。
すると、多くの人は、「外に出れないこと」と「過去のことの思い出し」と「死にたいと思っていること」の三点が改善されれば「病気は治るのではないか」と考えます。薬の効果も、「外に出ることの不安な気分」や「過去のことの思い出しの常習的な思考パターン」をなくせば、やがて正常になるのではないか、と考えるでしょう。
しかし、脳の働き方のメカニズムから見ると、このような理解の仕方が根本的に間違っているのです。正常に見える説明の言葉を仮に、色分けして「白黒」としましょう。明らかに病気の言葉(「外に出られない」「過去のことの思い出し」「死にたい」などが該当します)は、「赤色」と「黒色」に分類します。
「赤色」は分裂病のグループです。「人の目が気になる」「外に出られない」「外に出ると不安」などです。「黒色」は「うつ病」です。「死にたい」「家の中にいて、当り散らす」などです。
この相談者は、「家の外に出る」という行動の局面では「赤色のイメージとコトバ」が思い浮ぶのです。また「家の中にいる」と「黒色のイメージとコトバ」が思い浮ぶのです。
つまり、家の外に出る時と家の中にいるときは「相談の文面のような言葉」は思い浮びません。「記憶のソースモニタリング」というメカニズムがこういう脳の働き方になるのです。
つまり、この相談者は、家の外で行動する時は、必ず、「記憶のソースモニタリング」の法則にしたがって「人の目が怖くて不安」のイメージ(右脳に表象)と、「人の目が怖い」という概念が「左脳」で表現されます。表現とは、「人に話す」か「人と関わることを止める」という「行動」のいずれかとしてあらわされるということです。
また、「うつ病」の脳の働き方も同じようにあらわされます。「人と関われない、孤独だ、淋しい」といった「非行動パターン」が「右脳」で「認知」されていて、この「認知」が「左脳」で記号的な言葉になり、そして「今、自分は誰とも親しく関われないでいる」という概念として「左脳」で表現されます。表現とは、「辛い」「淋しい」「悲しい」といった気分のことです。「死にたい」も該当します。
「心の病い」とは、このように、きわめてノーマルな脳の働きのソフトウェアのメカニズムがつくり出した「病気の言葉」と「病気の行動」のことをいうのです。
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