全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ

うさぎです。
ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.62
日本人の脳の働かせ方の仕組み
日本人の心の病気のシステム

みなさん、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子です。

 ポルソナーレは、「脳の働き方」の「ソフトウェアのメカニズム」を解明しました。このことは、くりかえしお伝えしているとおりです。なぜこのようにしつようにくりかえすのかといいますと、ドイツの科学ジャーナリスト、ロルフ・デーゲンののべるように「脳についての多元的無知」をつくり出す「エセ脳科学者」が、日々、脳トレとか、脳の活性化などと言い、教材を売り、本も売って、ビジネスの商品をつくって流通させているからです。

 他の商品ならば、競争社会なので商品どうしの競争をおこない、いずれ落ちつくべきところに行きつく、ということがあるでしょう。しかし、「脳にかんするエセ脳科学者のつくる商品」は、ちょうど「抗うつ薬」や「向精神薬」に似ています。これらの薬は、「治らない」ばかりか、脳の働き方を再び社会に向かわせることはなく、保護と依存の中で「生きること」を自滅させます。その証明は、アメリカでは「抗うつ薬」は「自殺」や「人を殺害する」という副作用をもたらすので「販売」そのものが禁止されていることでも明らかです。
 ポルソナーレが調べたところ、「抗うつ薬」「向精神薬」「催眠薬」は、もともとの症状に加えて、より多くの副作用による症状をつくり出しています。服用している本人も、「自分は、一体、どういう症状で薬を飲み始めたのか?」の記憶もなく、忘れています。そして、副作用のつくる症状に悩まされて、その症状をなくすことを思いこんで服用しています。

 脳にかんする「エセ科学者ら」のつくって流通させている商品も、同じような「脳の働き方」を新たに作り出します。

■相談の事例

「私の娘は、33歳で自殺しました。首吊り自殺です。長い間、精神科の薬も服用していました。すすめられて、東北大学の川島隆太の『脳を鍛えるドリル』を買ってやらせました。寝たきりの人が起きた、などという効果が脳にもいいということでした。しかし、やり終えて二週間くらいして自殺したのです。『脳を鍛えるドリル』のせいだとは言いませんが、どういう効果があったのか知りたいです」
(大前田順子。69歳。主婦。福岡県八幡市)
(注・人物は仮名です。特定の人物とは無関係です。また特定の地域、職業、団体とも無関係です)


  東北大学教授、川島隆太が「寝たきりの人」に「本を読み聞かせると、起き上がってトイレにも行くようになった」という話が『新潮45』に紹介されました。これは、「fMRI」と同じ装置をつかって脳の血流を見ると、特定の部位に血液が動く、という観察の延長でおこなわれたものでした。その後、川島隆太は、「計算ドリル」「音読ドリル」をつくり、メーカーと提携して、大量に、同じパターンの「ドリル」をつくっていることはよくご存知のとおりです。

 川島隆太がつくった「ドリル」を買ってきて書かれているところを見ると、説明されていることは次のようなものです。
「前頭葉野を鍛える」
「前頭葉は、コミュニケーションをおこなう」
「創造性をつくる」
「積極性をつくる」
「発想を転換させる」
「複数のものごとを同時に行う」
「短期記憶力」
「前頭葉をふくむ多くの脳の領域を活性化させる。これを脳機能イメージング研究により発見した」
「脳の基礎体力を向上させる」
「脳のウォーミングアップ効果がある」
「脳が10歳若返る」
「抗痴呆の特効薬になる」
「空間認知の能力も10%~26%向上する」
「暗算はできるだけ速く解く」
「読みもできるだけ速く読む。(声を出さなくてもよい)」。
(『脳を鍛える大人のドリル』くもん出版)

 川島隆太は、ここで何を言っていることになるのでしょうか。MRIなどで血流の動くところが、「前頭葉のあたりだった」ので、「脳が鍛えられるし、脳が活性化する」ということがいわれています。
 「ドリル」をやったのちに、「心理テスト」をやってみて、憶えているものが3個増えた、だから10歳若返った、というように言っています。
 しかし、川島のつくった「ドリル」のやり方は、仕事などの中で、誰でもやっているのではないでしょうか。「目をとおす」「サッと読む」「頭に叩きこんだ」などのことです。しかし、「うつ」や「痴呆」は年々、増えています。川島隆太の「ドリル」だけが特別に「脳を鍛える」「脳を活性化させる」のでしょうか?「ドリル」を最初の1ページから終わりの1ページまでを読んでも、要点をご紹介した以上のことは何もありません。

川島隆太のとらえる「脳」とその「イメージング研究」とは、「ハードウェア」としての脳のことです。
人間が、「言葉を憶える」「言葉を表現する」ということは「ソフトウェア」に相当します。

「ソフトウェアとしての脳の働き方」の基本のメカニズムは、次のとおりです。

  1. 右脳系で、五官覚の知覚を認知する。この認知を記憶する。
  2. 左脳系で、1.の認知の記憶を「認識」して、記憶する。
  3. この1.と2.の記憶を相互にくりかえして、やがて「左脳系」で「記号としての言葉」を記憶する。
  4. 3.をさらに「右脳系」で認知して、「左脳系」で「概念」に変えて記憶する。

これが「ものごとを記憶して、表現する、そして行動にあらわす」という脳のメカニズムの基本型です。

 川島隆太の「ドリル」は、3.の「記号として憶える」ことだけをおこなわせています。
 「右脳系のパターン認知」がないのです。「意味」としてのイメージが学習されず、記憶されていません。これは、「行動を止める」のです。「元・首相の安倍晋三」がこのような脳の働き方で、胃腸にダメージを与え、職を放棄しました。
 また、もともと心の病いの人がこれをおこなうと、「池田小学校事件」を起こした「宅間守」型の「全般性不安障害」になるのです。

 事例の女性の「川島隆太のドリル」をやった「娘の自殺」も「全般性不安障害」を深化させて「うつ」に陥り、自殺したものと思われます。

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