みなさん、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子です。
「カウンセリング」という言葉は、今の日本では、ごくふつうの日常用語になっています。みなさんは、「カウンセリング」という言葉を聞くと、その言葉の意味としてどういうことを思い浮べるでしょうか。きっと、心の病気にともなう辛いこと、苦しいこと、不安なこと、緊張したり恐怖に感じたりすることを、「治してくれる治療の一種」だと考えているのではありませんか。
しかし、「カウンセリング」について、こんなふうに理解しているとすれば、それは根本的に間違っています。
「病気」というと「身体の病気」と「心の病気」との二つがあります。「身体の病気」を例にあげてみましょう。「身体の病気」の原因にはいろいろとあります。その原因をいったん横に置いて、病気にともなう苦痛とその症状について考えてみましょう。症状というものは、身体のどこかに出現した疾患が「治る時」に出てくる生理現象であるのです。
したがって、「症状」を取り除くということは「治ること」も取り除くことを意味しています。「治ること」がなかなか改善されない時は、必然的に「症状」も正比例して知覚されるのです。
同じことは「うつ病」や「分裂病」などがつくる「不眠症の心の病い」にもあてはまります。「症状」を取り除こうとしても、「治ること」への対策や改善策が実行されなければ、「症状」は無限につづいていきます。
ところで、「心の病い」とは、何のことでしょうか?今の日本では、このように「心の病い」について根本から問いかけるということができている人は、誰もいません。ゆいいつ「心の病いとは何か?」と問われてこれに答えられるのは、ポルソナーレだけです。
「分裂病とは何か?」と問われて、正しく答えられる医師もいないのです。もちろん、「カウンセラー」も答えられません。誰もが、なんとなく「こういうことじゃないかな」と、恣意的に解釈したイメージを適当にい話しているだけなのです。驚くかもしれませんが、これは本当のことです。
「脳の働き方」のソフトウェアのメカニズムから「心の病い」をとらえてみると、「心の病い」とは、こんなふうです。
「心の病いの言葉」と「心の病いの行動」というものがあるのです。この心の病いは、人によっては、初めはその人の頭の中で思い浮ぶ「イメージ」だけでした。「心の病い」の言葉も行動も、ただ頭の中で思い浮べられる「イメージ」だけだったのです。しかし、この「イメージ」は、少しずつ「言葉」として話されるようになります。
「きのう、夜、7時ごろお風呂に入ったんですよね。その時、トナリの人が見ているんじゃないかっていう気がしたんです。じっさいは見ていないと思うけど、でも、不安で、怖くなりましてね。これは、トナリの人に確かめるわけにはいきませんけどね」というようなパターンで、日常のことの中にさりげなくまぎれこんで、病気の言葉が話されます。
これが、エスカレートすると、どうなるか?は、みなさまにもよくお分りでしょう。「病気の言葉と行動」とが一致するのです。
つまり、脳の働き方は、「病気の言葉だけをつくり出し、病気の行動だけを生成する」というように「病気」にだけ特化した働き方をするようになるのです。これが「心の病い」というものの正しい実体なのです。「不眠症」を例にあげてご一緒に考えてみましょう。
■相談の事例
「私は、夜、眠れません。仕事にはちゃんと行っていますが、眠れないことを考えると、怖くてたまりません」
(久保田幸夫。男性。41歳。千葉県流山市。住宅関係の営業職)。
(注・人物は仮名です。特定の人物とは無関係です。また、特定の職業、地域、団体とも無関係です。相談の内容もいくつかの内容を合成して、再構成してあります)。
■相談の内容
私は、営業職です。仕事にはとりくめていますが、夜、ほとんど眠れません。夜、寝る前に、今日も眠れなかったらどうしよう!!と心配になって怖くなります。寝ることが恐怖になっています。薬は飲んでいません。だいぶ前に薬を飲んだことがありました。ひどい副作用でかえっていろんな症状が出てきたので、飲むのを止めたのです。私は、なぜ、眠れないのでしょうか?
●ポルソナーレの指示性のカウンセリングとはこういうものです
このケースは、昼間、仕事をしている人のケースです。夜になって眠るのは、「左脳」です。原則として「右脳」は眠らないのです。
昼間に働くのは「左脳」です。この「左脳」だけがしっかり働いていて、「右脳」も、「左脳」のつくる言葉の意味のイメージを表象していれば、「眠れない」ということは起こりません。しかし、「今日も、眠れなかったらどうしよう」と仕事のときに「不安のイメージ」を「右脳」に表象させているとどうなるでしょうか。この「眠れなかったらどうしよう」という「不安のイメージ」が、「夜になって、全面的に表象される」のです。脳は、こんなふうに働くのです。この昼間に思い浮べていた不安のイメージが、夜になって思い浮ぶ、というのが「不眠症」の原因です。
もともとは、「眠れない」という不安のイメージが「右脳」に思い浮んでいたのではありません。
なんらかの心配ごとのイメージが「右脳」に表象されていたのです。
したがって、この「不眠の不安」を解消しても、「なんらかの不安のイメージ」の「言葉」と「行動」が改善されなければ、このケースの「不眠症」は再び、発生してくるのです。脳の働き方が、「病気の言葉」をつくる脳の働き方のメカニズムにすっかり変わってしまっているからなのです。
●ポルソナーレの「脳の働き方」について学習して、脳の働き方がつくり出す病気を改善したい方は、こちらをどうぞ。
https://porsonale.com/t8.html
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