みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。
●日本人のうつ病は子どもに連鎖している
小学生と中学生の「不登校」が増えています。文部科学省の発表です。
「学校基本調査連報」(2008年度・8月8日発表)によれば、「不登校の子ども」は、5年ぶりに増加して、過去最高の比率になっています。
「不登校」とは、「うつ病」のことです。「学校に行かない」ということは心の病気とは直接、関係がないと思っている人もいるかもしれません。
しかし、「学校に行かない」というのは、れっきとした「心の病い」です。その心の病いの基本型は「うつ病」です。
小学生、中学生の「うつ病」は、親がつくって、親が促進しています。文部科学省が調査して明らかにした「不登校」の理由は、次のとおりです。
「なんとなく登校できない、集団の中に入れないなど、本人の性格にかかわる問題」(38・8%)。
「いじめを除く友人関係」(18・4%)
の二つが半分以上の理由になっています。「いじめ」による理由の不登校は、わずか、3・5%です。
●脳の働き方から分かる「うつ病」の実体
ポルソナーレは、「脳の働き方のソフトウェアのメカニズム」を解明しています。
日本はもちろん、世界でもゆいいつ、「脳の働き方のソフトウェアのメカニズム」を明らかにしているのはポルソナーレだけです。
「脳の働き方のメカニズム」から見た心の病いとは、「行動が止まること」をさしています。人間の「行動」には必ず、「言葉」が必要というのが本質です。「言葉」が「長期記憶」されているときにだけ「行動」が可能です。「学校に行かない」というのは、「学校」にかかわる「言葉」が記憶されていないことを意味します。
「学校」にかかわる「言葉」が「長期記憶」されていないとは、かならずしも「学校までの道順」や「学校の所在地」、「どういう校舎だったか?」などが「忘れられた」ということではありません。
●うつ病とは?の誰にも分かる本質
人間の「行動」は「言葉」によって可能になるということは、「脳の働き方のメカニズム」から理解する必要があります。
「料理が出来ない」という「行動」の不全について考えてみましょう。これだけでは、何の料理が出来ないのか?は分かりません。「料理」という「言葉」には中身があります。「料理」という言葉には『意味』があるということです。それは、「カレーライス」かもしれないし、「ミソ汁」かもしれません。あるいは、「目玉焼き」のことかもしれません。だから、「料理ができない」と言う人には、「どういう料理がつくれないのか?」と尋ねてみる必要があります。「料理」という「言葉」の『意味』を明らかにする必要があります。これが「脳の働き方のメカニズム」です。
「学校に行けない」というときの「学校」の言葉の『意味』は「教科の勉強」のことです。
学校に行くという「行動」は「教科の勉強」「教科の学習」が目的になっています。「学校に行く」のは、「自分ひとりだけ」ではありません。
同じ年齢の子どもがたくさん同じ空間に集まって、一人の教師から同じ教科書をとおして学びます。すると、「学校に行けない」とは、「教科書をとおして勉強することができない」という「意味」の行動ができないという「行動停止」が言われているのです。「勉強する」ということにたいしての「行動停止」が起こっているのです。「小中学生の生徒」には、「勉強が分からない」という「うつ病」による「行動停止」が起こっています。学校で、教師が教科書をつかって教える各教科の勉強の「言葉が分からない」という「うつ病」です。
●子どもの「うつ病」は、母親と父親がつくっている証明
『プレジデントFamily』(2008・10)で「母の叱り方・父の叱り方」というテーマの特集をおこなっています。「小学生」へのアンケートや「中学生」への質問の回答によって構成されています。この中に、「中学生への質問」があります。「テスト前に、どのように勉強するか?」という質問です。次の4つのパターンであるという回答になっています。
Aタイプ…テストの一週間前から勉強する。ノートを整理する。単語帳を覚える。マーカーを塗る。
Bタイプ…一夜漬け、半分徹夜で、ガーッと詰め込む暗記型。
Cタイプ…テストに出題されそうな問題のヤマを張る。強化ポイントをしぼって暗記する。
Dタイプ…「勉強だけが人生じゃない」と言って、全く勉強しない。
小学生も、中学生も、「勉強する」という「行動」とは、「暗記することである」というのが実体です。暗記して、テストに出題されている「問い」に正しく回答できれば、「成績がよい」という評価になっています。
●「恋愛の仕方」によって分かる「短期記憶」がつくる「うつ病」
「暗記」と「記憶」とは違います。
「記憶」には、二通りがあります。
「長期記憶」と「短期記憶」です。「短期記憶」とは、「その場限りの行動」しか成り立たない記憶のことです。「恋愛」でいうと「その場限りのセックスをする」という恋愛のことです。
あるいは、5人、10人、20人と多くの人と性関係をおこなう恋愛のことです。電車の窓から見る景色のように通過している光景のような「記憶」しか残りません。「短期記憶型の人」が「暗記すること」が「勉強することである」という脳の働かせ方をおこないます。
恋愛でいうと、「相手の人」の「心や精神」(ものの考え方)といった中身(意味)は、何も分かりません。もともと「中身」という『意味』の「記憶のソース」が何も無いので「長期記憶」としての恋愛の「行動」をおこなうことができないのです。
●日本人は「長期記憶」ができない
「長期記憶」とは、恋愛でいうと「相手のものの考え方」に価値を認めて恋愛関係の行動をおこなうことです。したがって同一人物との関係が維持されます。「相手のものの考え方」に重大な欠陥が生じれば恋愛関係は終わるでしょう。
その欠陥とは、「短期記憶型のものの考え方による行動が発生する場合」でしょう。
「学校の勉強」は「丸暗記」「暗記」が「短期記憶」に相当します。
教科書の「言葉」を「マーカーを塗る」「ガーッと暗記する」「単語帳を憶える」というように「詰め込む」というのが「短期記憶」です。「テストの出題に回答する」というだけの「行動」のためにだけ記憶します。
「短期記憶」しか記憶できない「暗記」の「丸暗記」は、「うつ病」をつくり出します。なぜでしょうか?
恋愛のケースに置き換えて考えてみましょう。相手を次々に変える、もしくはその場限りのセックスしかしない、あの相手はカッコいいからセックスしよう、というのが「丸暗記型のタイプ」です。もし、同一の人物と長期的な関係になれば、お互いの関係は「セックスだけの関係」ということにとどまりません。会話が必要になります。会話によって心身の安心を享受する必要が生じます。この「会話」が不能になるのが「短期記憶」です。相手の話すことの「意味のイメージ」の「記憶のソース」が無いので「自分をふり向いて見てくれていない」という疎外感を感じるでしょう。「群集の中の孤独」という言葉があります。人は大勢いるけれども、誰ともコミュニケーションがないので、「ひとりぼっちだ」と意識することです。恋愛状態の中にいても、結婚しても「孤立感」を感じるのが「丸暗記型」のつくる「うつ状態」です。
●恋愛で次々に相手を変える人は、「短期記憶」しかできないことが原因です
「短期記憶」しかできない「暗記型のタイプ」は、恋愛の関係の中で「相手の話す言葉」の「意味」のイメージを「右脳」のブローカー言語野に「思い浮べること」ができないのです。「言葉の意味」の『言葉』の「記憶ソースモニタリング」の「ソース」が記憶されていないからです。
「学校の教科書」に書かれている言葉にも「意味」があります。
この「意味」を憶えることで、「考える」「話す」「人とコミュニケーションをおこなう」という「行動」が成り立ちます。
「言葉の意味」を「長期記憶」として学習することができないと、「勉強をするために集まっているクラスメート」や「学校の教師」との共通の会話が成り立ちません。人間関係から孤立するのです。これが「学校に行けない」という「うつ病」の発生のメカニズムです。
●ポルソナーレだけが「子どものうつ病」を改善できる秘密
ポルソナーレは、小学生、中学生の「勉強の仕方」に象徴されるような「短期記憶」しかできない脳の働き方を変えるために「カウンセリング・ゼミ」の『ワンマンカウンセラー・コース』(初級コース編)のDVD通信教育を好評発売中です。日本人は、もともと「短期記憶」しかできない脳の働かせ方しか知りません。恋愛をしても、次々に相手を変えてやがて誰とも恋愛ができなくなる、結婚しても相手との関係に緊張関係が生じる、その結果、子どもも不登校に陥る、という心の病いをつくりつづけています。
ポルソナーレのDVD通信教育『ワンマンカウンセラー・コース』(初級コース編)は、日本人の脳の働き方が「見る」「見られる」という「対人意識」が根拠になっていることが原因である、と明らかにして教えます。この対人意識のしくみを正しく分かって、最も望ましい「対人意識」の能力を身につけないかぎり、「長期記憶」を可能にする「脳の働き方」に変わることはありません。
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