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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
認知症(痴呆症)にいちばん近い「話し方」日本人の認知症(痴呆症)は、会話の仕方に原因と理由がある。 |
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「日本人のおおくの人は、会話のときに相手の顔を見ない、目を見ない」、ソッポを向いてしゃべる、下を向いて相手の話を聞く、がよく見られる対人意識だ。 こんなふうにいうと、「いや、わたしの場合は違う。ちゃんと相手の顔も目も見ながら話をしている、相手の話も顔や目を見ながら聞いている」と言う人がいるだろう。 どういう人だろうか? たとえば、会社の中の管理職の人だ。 そして、家族や恋人、子どもなど、自分の話をいつでもどこでも聞いてくれる人にむかってしゃべる人だ。 わかりやすい事例がある。 ある大きな会社の中間管理職のケースだ。組織だから業務にかかわるルーティーンの約束ごとがある。ルーティーンとは、組織で流れ作業のように役割と分担を決めて業務をおこなうことだ。 中間管理職は働いている人の仕事ぶりを見ている。 見ながら、心の中で考えている。「電話が鳴っているのに出るのが遅いな」「仕事のしめきりに遅れているな」「ノルマの達成に届かない人がいるな」…。 頭の中には「早く電話に出ろ!リンと鳴ったら三回以内に電話機を取れ」という自分の言葉がいつも思い浮んでいる。「リンリンリン、リーン」という電話の呼び出し音が、いつも思い浮んでいる。 実際に電話の呼び出し音が鳴るとどうなるのか。 この中間管理職は一回目のリン!!の音でビクッと緊張する。ノルアドレナリンが分泌する。大脳辺縁系の中枢神経の扁桃核にノルアドレナリン(猛毒のホルモン)が分泌して「敵!」「嫌い!」という感情のイメージの中に「早く電話に出ろ!!」を意味する言葉のイメージのとおりの人物が巨大に思い浮ぶ。 ここで立ち上がる。 「山田!お前、どうして電話に出ないの?早く出ろ!」 「みんな!リンが鳴っているじゃないか!三回以内に出ろ!!もう10回以上も鳴っているぞ。三回以上、リンと鳴らすな!」 この中間管理職はじぶんの頭の中でいつも鳴り響いているリン!リン!リン!を消すために、部下や電話の近くの山田さん、小川さん、山口さんに話す。 このときは、「相手の顔、目を見ている」、そして「話している」、はいとかスミマセンとかいう相手の言葉を聞く。 ここで中間管理職は、自分の頭の中に思い浮びつづけている感情や人間関係の「欲求」のイメージと言葉を、相手に向かって話している。 相手の話す言い訳や事情の説明の言葉は、耳に入ってきてもパッ、パッ、パパッと次々に消えていく。 聞いている相手が辛そうな表情をするのを見る。この中間管理職は気が晴れる。「言ってやった」と胸のつかえがとれる。頭の中のリン!!リン!!リン!!の電話の呼び出し音も消えて聞こえない。 仕事の中には正常な言葉というものがある。リーダーシップとか、マネジメントとかいわれる。あるいは、販売計画とその目標、その手段といったことだ。この中間管理職は、自分の無知の中でこのような社会性(合理性)を壊したことに気がつかない。 「言ってやった」という話し方のことだ。 目は「相手の顔、目」を見ているだろう。しかし、「心的な目」は「頭の中のリン!! リン!!リン!!の音、早く電話に出ろ、三回以内に出ろ!という自分の感情の言葉」に向いている。 人間の世界には、どこにも、共同体とか共生をつくる「行動秩序」がある。 人間の脳がつくり出している。 会社、組織の中にもこの「行動秩序」はある。 倫理、モラルという。 「話している相手」が辛そうな表情をする、不快で嫌そうな顔になると、この中間管理職はなぜ、喜びを感じるのか。 暗い喜びに心を震わせるのか。 自分の脳の中に恒常的に表象している「行動の秩序」がつくっている共同体や共生が音を立てて壊れるからだ。 誰にも覚えがあるものだ。 ムシャクシャするときに皿を割るイメージを思い浮べて、実際に皿を投げてガチャンと割って胸がスカッとしたという経験はないか。 皿を割るイメージをバッド・イメージという。皿を投げてガチャンと割れるのを見る。音を聴いてまっ黒な喜びを感じるのを美化の妄想という。 これが分裂病(統合失調症)の脳の働き方のメカニズムなのだ。 日本語は已然(いぜん)、未然(みぜん)という言葉の形式で成り立っているということを知っているだろうか。脳の働き方からみると、大脳辺縁系の視床下部がつくり出す「食べる欲」と「性の欲」にもとづいて話す、聞くという表現のしくみだ。 「自分にとって」と食の欲か性の欲を動機と言葉にするのが已然(いぜん)、未然(みぜん)である。 この日本人のあからさまなものの言い方を防ぐのが日本語の尊敬語や謙譲語(形)だ。「外扱い」という。これは相手の顔、目をまっすぐに見てしゃべる。 背すじを伸ばし、姿勢もまっすぐにして話す。 この真逆の、正反対の話し方が「内扱い」だ。「うちの猫」「うちの会社」「うちは…」の「うち」だ。 この「うち」は「自分の欲、感情にとって」のことだ。人間関係の中で「内扱い」をすると「反倫理」「反社会」(共同体、共生の否定)のものの考え方に変わる。 なぜ脳の中でこういうことが起こるのか?くわしい説明は省略する。 目的についてだけをいうと、大脳辺縁系の中隔核(トカゲの脳・目先の快感をつくるドーパミンを分泌させる)から脳内最強の快感をつくることを目的にしている。 トカゲの脳のつくるドーパミンは「幸福のボタン押し」という。常同症をつくる。麻薬やアルコールの依存症と同じ性質の依存症が脳の働き方になる。 「相手の顔、目」を見ながら、相手が苦痛に感じる話題を話しつづけるのが分裂病(統合失調症)である。 相手は、打ちのめされて不快に思う。だからいなくなる。 アガサ・クリスティの小説に『そして、誰もいなくなった』がある。 分裂病の話し方、聞き方と同じだ。「そして誰もいなくなった」時が認知症(痴呆症)なのだ。 |
谷川うさ子さん |
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