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相談の事例・脳の働き方の対策とマスターカウンセリング・ファイル・5
日本の女性の「見ていない」「聞いていない」 という脳の働き方の分かりやすい事例。 (女性・28歳) |
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●日本の女性は(男性も)、脳の働き方が「見ているのに見ていない」「聞いているのに聞いていない」という視覚や聴覚の問題を抱えています。自分でも、何か変だな?と思っていますが、何が変なのか?が分からないので、見ることや聞くことが限られています!!
クマ江さん |
●個別の相談の事例(中田美津子(仮名)、千葉県市原市能満。ルポ・熊野クマ江) (謹告・匿名です。特定の個人の悩みとは一切、無関係です。相談の内容も合成し、再構成しています。) 私は、子どものころから思いこみがつよい子でした。3歳のころは、公園までバケツとスコップを持ってお出かけができるようになります。玄関でクツをはくとき、左右のクツを逆にはいてしまうのです。右の足に左のクツを入れ、左の足に右のクツを入れます。 お母さんはすぐに気がついて、「あらあら、反対ね」と言って、はき直させてくれます。 次の日になると、左のクツにはクマさんの顔、右のクツにはウサギさんの顔が布地に描いてあって、糸でぬいつけてありました。 「左のクツはクマさん、左の足もクマさん。右のクツはウサギさん、右の足もウサギさんよ」 お母さんは、「左の手の指で触ってごらん」と言います。 私は、にっこり笑顔のクマさんを左指でそっと触ります。そして左足をクマさんの顔のついているクツの中に入れます。右足は、ウサギさんです。 私は、左右のクツを逆にはくということはなくなりました。 私のような思い込み方を内向的というのだそうです。クツにしても、公園でお友だちと遊ぶにも、「遊ぼう」と声をかけてくるまで、「早く、遊ぼう」と言ってくれないかなと心待ちにするのが内向的です。 4歳の頃は、絵本などの文字も文も、スラスラと読めるようになっていました。お母さんが「赤ずきんちゃん」の話も読んでくれたので、絵本は大好きでした。お母さんが、「もう寝る時間よ」と言うときは、「赤ずきんちゃん」におつかいを頼むお母さんの声と同じだと思いました。 お父さんが、日曜日に遊んでくれる時の声は、赤ずきんちゃんに優しそうな声で語りかけるオオカミさんと声のように、ほんとかな?と思わせるところがあります。 私は、ひらがなの文字が書けるようになりました。でも、「も」と「は」の字が鏡文字になるのです。鏡に写したように、左右が逆で、正反対になりました。 「順番ということをおぼえなくっちゃね」とお母さんが言いました。 文字を書くには、書く順序があるということです。筆順というのだそうです。ヒツジュン?カキジュン? お母さんは、白い紙にクマさん、ウサギさん、キリンさんと顔を描いて旗をつくりました。 1つ年上のお兄ちゃんとお父さんと私、お母さんの4人で公園に行きました。 お母さんは、スベリ台の下に立っています。私、お父さん、お兄ちゃんは、はしごを登ってスベリ台の上に立ちます。 お母さんが「1」と描いた旗をサッと上げて「いちばんさんはだれですか?」と言います。 スベリ台の上でお兄ちゃんが、クマさんの顔を描いた旗を上げて「はーい、クマさんでーす」と言います。 お母さんは、笛をピーッと鳴らして「1」の旗をパッと横に倒して「いちばん、クマさん、どうぞ!」と言います。お兄ちゃんは、クマさんの旗をまっすぐに上げて、サーッと滑りおりました。 「2」は「うさぎさんの旗」のお父さん、「3」は「キリンさんの旗」の私。 いち、に、さん、という順番と、次々に合図で滑る順序が分かりました。 お母さんは、私に「1」「2」「3」の旗を持たせました。私のまわりにお兄ちゃん、お父さんがいます。 お母さんが笛をピッと鳴らして「いち」と言います。 私は、「1」の旗をかっこよくまっすぐに上げます。すると、お兄ちゃんとお父さんは、私の側から離れます。私1人になります。 お母さんは、笛を鳴らして「さん」と言います。お兄ちゃんとお父さんがササッとかけよって私のまわりに集まります。 お母さんが、「に」と言うと、お父さんがサッと離れて、私とお兄ちゃんだけになりました。 私は、こうして順番ということと、「1のかず」「2のかたまり」「3のかたまりのかず」が分かったのです。 私の内向的な性格は、すこしずつなくなりました。内向的というのはいいかたを変えると頑固ということです。だから夜の駅前でバラの花束を背中に乗せて若い女性の好奇心を集める「花売りローザ」(ロバ)も内向的です。じっと正面を向いたままで、女性たちが首に触ろうが、頭をなで回そうが、ちらとも見ません。頑固な態度です。ロバの性格も内向的というのかは分かりません。 私の内向的な性格は、中学1年生の時に、再び現われました。社会科の授業でグループごとの班に分かれて、日本史の教科書を一人ずつ読むことになりました。私は日本史は好きだったので、日本の昔の女性とか、恋愛で苦労した生活にちょっと胸を高鳴らせていました。 次の人、どうぞ、という声にうながされて、私は席を立ちました。両手で教科書を持って読み始めました。 自分でも、声が震えているのが分かりました。 あれ?なんだか声が震えているぞと思うとちょっと恥しく、みんな気がついているよな?と思い、悲しく、泣きたい気持ちでした。歌手が歌うときに歌声にバイブレーションをかけます。それと同じように声が震えるのです。歌だったらかっこよく聞こえます。私も、名調子を聞かせるように思い、みんなうっとりしているかな?と思えばよかったのかもしれません。 読み終わったとき、胸がドキドキしていました。 ランニングをした後のときのように、脚に疲れを感じて力が入りませんでした。 次の週、国語の授業の時、教科書を読むことになりました。この時は、教科書を読む前から胸がドキドキしはじめたのです。声が裏声のように上ずり、完全に震えているのが分かります。 クスクスという笑い声が耳に入ってきます。目がかすんで、足元がフワフワした頼りない感じになります。雲の上を歩いているような、そんな自分の姿が思い浮びました。 読み終わったとき、これで国語の時間が怖くなるなと泣きそうな気持ちになりました。 話を聞いてくれたのは、お兄ちゃんのお友だちのお姉さんです。 ポルソナーレで勉強したことが役に立ちましたと言います。 「私の友人に、ひどく恥しがりの女の子がいてね」と言います。人が自分の顔を見るのが嫌なので、前髪をカーテンのように長くして目を隠していたそうです。 道を歩くときは、両手の手の平を立てて、顔の両側に立て、びょうぶのように顔を隠していました。 「そのお友だちの家に遊びにいくとね、おいしい紅茶を出してくれるのよ。ビスケットもね」 紅茶を出すときは、顔を両手で隠しません。 にっこり笑って、どうぞと言ってくれます。目はとてもすずやかで、清らかに澄んでいます。 あ、こんなにきれいな目をしているんだ、とお兄ちゃんとお友だちのお姉さんは、あまりのきれいな目なので、心の中にお花が咲いたような気持ちになって、しみじみとそのお友だちの顔を見ておいしく紅茶をいただいたといいます。 ポルソナーレで学習したことを思い出したと言います。 「赤ずきんちゃんの絵本を二人で読みました」とお兄ちゃんのお友だちのお姉さんはいいます。 「オオカミさんがね、赤ずきんちゃんをだますところがあるよね。そのオオカミのせりふと声を、その、人がニガテという女の子に絵本を読んで、そっくりに優しく、すっかり信じこんでしまうような甘い語りかけで読んでもらいました」 ――おばあちゃんの目は、どうしてそんなにギョロッと大きいの? ――おまえがあんまりかわいいので、よく見るために。 「うっそー」とその女の子は笑いました。 顔を見ればオオカミだもん。いくら声だけ優しくしてもだめだもーん。 大学生で、卒業したら学校の先生になりますというお兄ちゃんのお友だちのお姉さんは言いました。 「声とか、音を聞いてね、その人のことが思い浮べられれば、人が怖いとか、見られると嫌だっていうのはなくなるのよ」 「赤ずきんちゃん」のオオカミの声と言葉と、ここにちゃんとあるオオカミの考えが分かったその女性は、だんだんに対人恐怖ではなくなり、中退した大学にやり直しで入り直したそうです。幼稚園の先生になって子どもたちに「赤ずきんちゃん」のお話を聞かせたいと言っています。 私はといえば、国語の授業で教科書を読むのがちっとも辛くなくなりました。教科書の中にも、「赤ずきんちゃん」と同じような物語があります。オオカミはになりきったつもりで、狂言回しのように、お話のもう一人の主人公のように読むと、クラスのみんなは拍手してくれました。 私はもし本当に神というものがいるとすれば、祝福ってこういうものだろうなと思い、涙があふれました。 私は、こうして、毎日、学校に楽しく通うようになったのです。 (謹告・匿名です。特定の個人の悩みとは一切、無関係です。相談の内容も合成し、再構成しています。) |
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■ポルソナーレのマスターカウンセリングのプレビュー 第6ヵ月めの『谷川うさ子王国物語』(Ⅳ)でレクチュアしていることは、とくに日本の女性の脳の働き方の五官の知覚の支障です。 日本の女性は、脳に目で見るというときの目の知覚の認知の機能がないので、ちゃんと学習として教えられないと、相談の事例の女性のように、ものごとの内容を勝手にとりちがえて、誤解してしまうのです。 しかし、正しい説明を聞くと、男性よりもよく分かるという「認識の機能」を脳にもっています。 誰からも学習として教えてもらえなかった女性や男性が「花売りローザ」のロバのように頑固で、内向的な性格になるのです。仕事では「認識の能力をこんなふうに伸ばしましょう」と学習するのが今回の6ヵ月めのテキストの学習テーマです。 |
谷川うさ子さん |
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