ポルソナーレのサイト内検索
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
恋愛と結婚の能力は、
|
---|
中藤栄子さん(仮名・35歳)は失恋しました。 5年間のお付き合いでした。 恋人だった男性のアパートに訪ねていき、結婚してほしいと頼みました。 「あなたはつまらない。もっといい人いないの?もう会わない」と言われたのです。 「わたしは、ただ好きな人と一緒にいたいと思っただけなのです」 中藤栄子さんは、中卒です。 高校へは行かせてもらえなかったのです。父親は小学2年生のときに脳梗塞で亡くなりました。 「父方の祖母が農業を営んでいたので、父の死後も農業を手伝わされて高校に行かせてもらえなかったのです」。 農作物は、米、麦、レタス、大根、そして養蚕です。 中藤栄子さんは、高校に行けないのならと家を出て、縫製会社に勤めました。6年くらいが経ったころアパートを借りて、一人暮らしの生活を始めました。 会社に出入りしている別の縫製会社の営業担当の男性から声をかけられて、恋人関係になったのです。 その彼が、中藤栄子さんのアパートに訪ねてくるという関係でした。 「彼には、わたしの実家のことを話しました。 祖母が、わたしと母親に冷たく当るのです。冬には暖房を入れさせない、近所の人が来ると暑いくらいに暖房を入れる、わたしたちの朝食は冷たいご飯と冷たいミソ汁、前の晩の冷たいおかずだけなのに、訪ねて来た人には炊きたてのあつあつのご飯に出来たての煮魚や焼魚をにこにこ顔でふるまう、といった祖母でした。わたしたちに強制的に作らせるのです。 祖母も談笑しながらおいしそうに食べます」。 祖母が憎らしい、悔しい、足で蹴って顔を踏みにじってやりたかったと話しました。 「そんな話は聞きたくない」 別れ際に彼はそう言いました。 |
谷川うさ子さん |
ポルソナーレのカウンセリングです。 日本人は、ほとんどの人が「うち」という言い方をします。うちの会社、うちの社長、うちの猫、うちのばあちゃん、うちの電話、など。うちの電話に誰かから電話がかかってくると「あんた、誰?何を言っているの?ハッキリ言いなさいよ」という言い方をします。「うちの電話」だからです。 職場の電話に出るときは「お待たせいたしました。○○でございます。おそれいります、どちらさまでしょうか?」と外扱いの言い方で話します。 人間の脳には、「うちのこと」だけを記憶している中枢神経があります。 ◎扁桃核……叩かれたこと、怒鳴られたことのエピソードを憶えている。 ◎線条体……お腹がすいたこと、淋しかったこと、ひとりぼっちだったことを憶えている。 ◎中隔核……目先のことで、気持ちがいいこと、暴言や暴力など壊して作ったことのエピソードをよく憶えている。 恋人や結婚した人は、「うちの人」になったということです。だから、思う存分、胸や喉に固まっている「うちについての記憶」のことを言うのは当り前、と思ってしまうのです。 「別れた恋人は、わたしにこうアドバイスしてくれました。 あなたは、祖母のことや母親のことを話すとき、女優や声優になるね。声は祖母とそっくりになり、表情も祖母になりきる。 母親のことを話すときは、虐げられた女性を演技で再現してみせる。 当時の過去の自分に戻ったときは、怒りの声を荒げる。 聞いている僕に、祖母であるかのように見立て、つかみかからんばっかりだったよね」。 日本人の「うち扱い」は、自分の妻を「お母さん」と言い、夫を「お父さん」と呼びます。 子どもに憑依(ひょうい・とりつき、のりうつること)するのです。 中藤栄子さんは、祖母に憑依し、母親に憑依しました。別れた恋人は憑依した中藤栄子さんを見たのです。 中藤栄子さんは、結婚相談所に申し込むにあたり、結婚の能力づくりのカウンセリングを受けました。 結婚すれば子どもが生まれます。子どもは、0歳8ヵ月までに、脳の中に共同体、共生をつくる空間構造と空間概念を完成させます。すると、プレグナンツといって客観にかんする法則、規則、論理を教えなければ子どもはひとりの力で生きることができなくなります。 結婚とは、共同体、共生の言葉で会話することだったのです。 中藤栄子さんは、今、あるべき結婚の形に向けて学習にとりくんでいるところです。 |
谷川うさ子さん |
←前へ 次へ→