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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
自分に好意を向けている人の正しい見分け方自分が好きという気持ちと、人が自分を好きという気持ちは違う。 |
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今井九代さん(仮名・高1女子)は、高校の自分のクラスのことで悩んでいます。今、自分が所属しているクラスよりも、別のクラスが好きなのです。そのために、毎日、学校に行くのが辛く、行きたくないなあとおもっています。 「今のクラスは、なんとなく自分が出せないのです。本当の生地の自分が出せません。借りてきた猫です。誰からも好かれていなくて、相手にされていないと感じています」。 今井九代さんは、別のクラスには、中学の時からずっと仲が良かった女の子が3人もいます。 休み時間になると、そのクラスの教室に走っていきます。 そして別人のように、生地の自分が出て、3人の友だちと楽しくおしゃべりをします。 「わたしは、自分のクラスにいると、とても誤解されやすくなります。6人の不良グループの女の子がいます。 その日は、朝から気分がよくなくてきつい目つきと表情をしていました。 どうも不良グループの一人をニラんだようなのです。 放課後、呼び出されました」 今井九代さんは、男の子からも誤解されているといいます。所属しているクラスの中の男の子の一人が好意をもっているようで、明るく話しかけてきます。 「このクラスにいる自分は本当の自分ではないのに、とおもいます。だから、明るくしゃべれません。ほんとうは、活発にしゃべって、男の子を楽しませてあげたいのです」。 今井九代さんを好きらしい男の子は、友人のいる別のクラスにもいます。その男の子もいっしょうけんめいに話しかけてきます。 「この男の子は、自分のクラスにいるときのわたしを知らなくて誤解しているのでは?とおもいます。話がとぎれとぎれになってじょうずに楽しく話せなくて辛いのです」 せっかく自分のことを好きになってくれている男の子がいてもその男の子たちに嫌な思いをさせていることを悲しく思っています。誰とも仲良くできない、素直で明るくなって、これが本当の自分だと自信をもって好かれる自分になりたいと思っています。 |
谷川うさ子さん |
ポルソナーレのカウンセリングです。 男の子にも女の子にも自我(じが)というものがつくられます。自我が完成するのは中学の3年間です。自我とは、自分の気持ちとか、欲求を自分の思うとおりにあらわしたいという意識のことです。高校生の年齢で社会人としての自我が形づくられます。 男の子と女の子の自我の中身は違います。 男の子は、自分の気持ちや欲求の中身は分かりません。中身が分からないのに、行動する能力だけをつくるのが男の子です。 パッと見て、理由は分からないけどとにかくストレートに行動するのが男の子です。 女の子は、「学習しだい」が条件ですが、気持ちや欲求の中身を分かる能力をもっています。正しく分かるかどうかは、その女の子の認識力の学習によります。 今井九代さんは、お母さんの話す言葉を聞いて、「人が聞いて、不快な思いをするような言い方を、わざとしている」と考えていました。これが認識の能力です。女の子にはあるけど男の子にはありません。 男の子でも、よほどの学習をした人は認識の能力を身につけています。 女の子は、日常の中でごく自然に学んで身につけています。それが女の子が誰でも持っている脳の働き方です。 「わたしには二人の姉がいます。二人の姉は年が近いせいか仲がいいのです。 わたしは、5つも年が違うのでひとりでおとなしくしています。 母親は、そんなわたしに甘く、優しく接してくれます。 わたしは、母親の人を楽しくさせる話し方や気遣い方は好きです」 今井九代さんは、母親の性格から人に誤解を与えるところを教訓として学習できた女の子でした。 今井九代さんは、別のクラスに行くのをやめました。 今のクラスで、お友だちの話を優先して聞くようにしています。 明るくあいづちをうって、話に共感して。 「分かるよ」とか「楽しそうね」とか、「いいねー、すっごくいいじゃん!!」とか。 クラスの中のみんなは、今井九代さんと話をするのが大好きです。 |
谷川うさ子さん |
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