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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
男の人とうまくやれないのは、
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五月鯉子さん(仮名・29歳)は、自分には「男の人がいないと世の中が終わってしまうような気がする」と思っています。 いま、どんな男の人ともお付き合いがないので、仕事にも無気力、毎日の生活もつまらなくて無感動の日々をおくっています。 「人と話しても、自然な自分が分からないから自分からしゃべれません。自分から話せないので、自分というものがなくなっています。とくに、男の人にたいしてひどく憶病になっています」。 五月鯉子さんは、中学生のころは、男の人との付き合いがなくても、とても活発でした。 お友だちは10人くらいいました。いつも4人か5人くらいのグループでわっはっは、あっはっはと笑って過していました。だから勉強も、クラスでもがんばりました。 毎日、エネルギーがあふれてさっそうと登下校の校門を歩きました。 生徒会長もがんばりました。 クラブのテニスのマネージャーもがんばりました。 中学の3年間は、春になればタンポポにステキと思い、夏になればひまわりにステキと思いました。 「生きているって感じでいっぱいだったんです」。 「高校生になったら、人に対して心を開けなくなりました。人に打ちとけるってことができなくなったのです」。 交際していた男性と別れたことが原因だったと言います。 高校生になってすぐに、先輩の男の子から交際を申し込まれました。二ヵ月間、付き合いました。 「別れよう」と言われました。とても好きだったので、ショックでした。気持ちが安定せず、勉強にも手がつきません。月曜日はとくに憂うつです。 「みんな楽しくやっているやろなあ」と思うとさみしくて、辛くて涙が出てきました。 「学校に行くと、好きな男の子を見つけて付き合うようになりました。 付き合っている男の人がいると、毎日が楽しくなります。家にいても、生活の中のことなど、やるべきことをきちんとできるようになりました」。 ところが、交際している男の人と別れると、自分を見失って何もできなくなります。 男の人と付き合い、また別れるというサイクルの中で高校を卒業して、大学生になりました。 「わたし、男の人がいいひんと世の中がみんな終わったような気持ちになるのです。大学生のころは幸せなことに、素直に自分を出せる男の人がいました。心が落ちつく場所があるので毎日が楽しく、落ち着いて勉強もできました」。 五月鯛子さんは、大学の卒業の年に、男の人に頼ることができなくなりました。男の人から「別れよう」と言われました。 心の拠り所がない、自分を支えるものがなくなったので「自分が終わった」という思いの中で就職しました。小学校の教師になったのです。 「毎日、身体異常が気になります。仕事が終わると頭がボーッとして自分の身体ではない感じがします。人の話が聞けません。 聞こうと思って息を詰めて集中しないと全く耳に入ってきません。今、話されていることも忘れます。何をしゃべったらいいのか?子どもたちにも気を遣って、死んだ方が楽なんとちがうかなあとか思うようになりました」。 テレビも観れない、マンガもじっと見ていられない、と言います。 神経科に通って、安定剤を飲みながらやっと、スマホの画面をじーっと眺めている毎日になりました。 |
谷川うさ子さん |
ポルソナーレのカウンセリングです。 物語の事例の五月鯉子さんは、お付き合いしている男性がいないとヤル気も意欲も出て来ないと悩んでいます。 人間の脳の働きの原始的な働きは、男性も女性も、「性の欲」は社会や人間関係と関わる「行動の能力」をつくり出します。 これは、とくに、男性の行動の能力の土台になっています。男性は、視床下部(欲の脳)の中枢は背内側核です。GnRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン・ペプチド10個)という「性の欲の権化」といわれるホルモンを分泌して、欲の対象に向かって行動を成立させます。 女性は、 GnRHではなく、TRH(ペプチド3個。甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)を分泌します。 女性は、視床下部の「視索前野」を中枢神経にしています。 副交感神経の中枢です。 男性は、欲の対象に向かって直進的に行動をあらわす、というのが脳の働き方の特質です。 女性は、「相手が喜ぶから自分も喜ぶ」という「認識の能力」をあらわす、というのが脳の働き方の特質です。女性は、子ども、恋人、夫を社会化していく責任をになっているので、「認識」という知的能力の学習を優先させることを無意識に考えています。 男性は、欲の対象の理解(認識すること)はよほどの学習能力がないかぎり、たいていは「理解」(認識)の努力はしません。 自分の欲のイメージが思い浮べば直進的に行動して、その結果、欲の対象を主観で「認識」します。これを「認知バイアス」といいます。 女性は、父親から「行動の仕方」を学習して、その上で「認識の能力」のための学習にとりくみます。 「行動の仕方」とは、「手段の学習」のことです。 行動の対象の「完成形」をイメージする、そして目的にたいする「手段」の行動の学習を教えてくれるのが「父親」です。 ところが、多くの日本人の男性は「行動の仕方」を教えません。丸暗記で憶えるので、言葉で説明できないのです。 すると、女性は、父親の欲の対象に向かって直進するという行動の仕方だけを学習します。 「欲の対象の内容はどういうものか?」という説明の仕方は学べません。言葉による表現の仕方は学べないのです。 五月鯉子さんは、欲の対象に向かって直線的にかかわるということだけをおこないました。男性の一般がそうであるように、五月鯉子さん自身も男性の一人一人の性格の違いは分かりませんでした。 知的に訓練された男性の話す言葉は「性の欲の対象ではない」ので関わりの対象にはしません。 すると、当然のこととして社会的なこと、自分の人生にとって有益なことの言葉は分からない(行動が止まる)ということが起こったのです。 |
谷川うさ子さん |
「わたしは、ポルソナーレのアドバイスをいただきました。 女性と男性の関係は、橋渡しとなる媒介がなければ、関係に永続性というものがないということを初めて知りました。わたしは、愛があればいい、両思いで好きになればいいと思っていたのです。 橋渡し(媒介)の第一位は思想・哲学、第二位は倫理だそうです」。 五月鯉子さんは、「法則」ということの学習にとりくんでいます。それは、「間違い探し」というものです。二つの同じような絵がある、一方の絵を全体としたとき、片方の絵には、いくつの間違いがあるか?をすばやく見つける、というものです。 五月鯉子さんは、「同じ」「違う」「多い」「少ない」「余り」ということが人間にとって「法則」「規則」の始まりであることが分かりました。 今は、こういう「法則」の言葉を日常生活でも大切にする男性と恋人関係になって、幸せに暮らしています。 |
谷川うさ子さん |
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