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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
家族の痴呆を治す話し方痴呆(認知症)が日本人の危機の最大のものだ。 |
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六月雨太さん(39歳・仮名)は、子どものころから母親にプレッシャーを感じていました。 始まりは、小学5年生のときの授業参観の日でした。 「ぼくが指されて、黒板の前に出て、先生から与えられた問題を解こうとしたときです。いくつかの漢字の筆順の番号を書くという問題でした。飛、馬、永の漢字の筆順が分からなかったのです」 黒板の前で立往生しました。 教室の後ろには授業参観の母親や父親がいます。 この参列している母親たちの中でドサッと人の倒れる音がしました。 「ぼくの母親が、緊張と心配のあまり、呼吸困難に陥って、失神して倒れたのです」。 教室の中は騒然となりました。 ぼくは、中学のころから、人と一緒に食事をすると手が震えていました。授業中は、すぐにトイレに行きたくなりました。 学校の授業がよく分からなかったのです。 ガマンして先生の話を聞いているとお腹が痛くなります。授業中、ひんぱんにトイレに行くと友だちから何と言われるか。 それも心配だったのでガマンしました。 昼食のとき、まわりの友人から「手が震えているね」と言われないように、なんでもないフリをして明るく、堂々と笑いながら食事をしました。 「家には弟がいます。弟は目ざとくぼくの手の震えを目にして、手が震えているね、と言います」。 高校に行っても、授業が分からないという事態は変わりませんでした。 お腹も痛くなり、ガスだの、腸の動く音のゴロゴロが教室中に響き渡っているようで、辛くてしかたがありませんでした。 母親に「病院に行きたい」と言うと「病院に行くのはいいけど学校を休むのは許さない」と言います。 自分には逃げ場がない、母親は逃げることを許してくれないと不信感とも敵意とも呼ぶような感情がわきおこりました。 「高校3年生のある朝です。朝、母親が起こしに来ました。きょうは、学校に行きたくないなあ、と言いました」。 これを聞いた母親は、「えっ!!」と悲鳴のような声をあげたのです。 見ると、両手をこぶしにして強く握りしめて、顔面から血の気が引いて白くなっています。目が吊り上がり狂気の目の色に変わっています。 「ぼくは、ショックを感じてとび起きました。学校に行くしたくをしました」。 母親は、登校拒否になったのかとおもったと泣きそうな声で言います。胸がドキドキしているようで、肩で息をしています。 ぼくは母親になにか恐いものを感じました。 「父親は、精神科の薬を飲みながら仕事に行っています。 公務員なので、いくら休んでも職場を辞めさせられるということはありません。 何ヵ月も薬を飲んで家に居ることもありました。たいていパソコンでゲームをしています。 しばらく仕事に行っても、昼すぎに帰ってくる日がつづきます」。 大学生の頃の父親は、テレビを観ながら、この政治家はどこどこの誰とつるんでいて、どういう陰謀を企んでいるということを画面を観ながらしゃべります。 母親は、トイレに駆け込みます。トイレの中から大声で泣く声が聞こえてきます。 弟は、野球で有名な高校に進学しました。いじめられて学校に行かなくなりました。スマホでゲームをして食べて寝るだけの毎日を二年間つづけています。 |
谷川うさ子さん |
ポルソナーレのカウンセリングです。 テクノロジー(マトリックスによる通信技術)が金融と経済の状況を一変させたのは二○一○年ごろです。 人工知能とかロボット工学などが知識の主要テーマになりました。 これらのテクノロジーは、人間の脳の「感覚による知覚の了解過程」(実像といいます)を機械化しています。 ここで人間の脳は、三つに働き方が分解しました。 確率・帰納を中心とするプラグマティズム思考です。 もう一つが、共同体、共生をつくる演繹思考です。 もう一つが、依存症をつくって脳の「言語野」が全て止まる、というものです。 日本人の脳の働き方は、帰納も確率も、そして演繹を学習する「文法」の法則をもっていないので、言語による「感覚による知覚の了解過程」(認知)をとらえることができず、「マトリックス」(テクノロジー)に、脳の働き方の全て、一切をゆずり渡して、知にかかわる思考能力を消滅させています。 痴呆(認知症)が一般化しています。 六月雨太さんは、母親の子どもへの言葉がけの能力がどこまでも主観で、客観のもつ法則を言い表すものではなかったので子どものころから空間認知の行動が成立せず、手、指などの感覚のもつ「知覚の了解作用の過程」の記憶がなく、どんな身体活動も止まる、という症状が発生したのです。 手指の震え、内臓の機能障害、脳細胞の廃用萎縮などです。 |
谷川うさ子さん |
「ぼくはポルソナーレのカウンセリングによるアドバイスを受けました。対策の基本は、手で文字、文を書くこと、でした。筆順の習得が土台になるというアドバイスでした」。 仕事は公務員です。 わからないことはなお多くて緊張する日々ですが、人と話をする、人の話を正しく聞く、ということができるようになって、人と一緒の食事も平常心でできるようになりました。 職場の中に、休職者が次々に発生している状況で、なんとか人間らしい生活をとりもどせています、とお話します。 |
谷川うさ子さん |
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