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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
好きなことは熱中する、好きでないものと関わると
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『ぼくはアスペルガー症候群』(彩図社)を書いた権田真吾さん(42歳)のアスペルガー症候群が事例です。 「ぼくはアスペルガー症候群だ。40歳のときに医者から診断された。あまりにももの忘れが激しいので、ぼくは認知症ではないのか?と、認知症を疑った。 仕事はコンピューター関連の会社員だ。仕事でパソコンにインストールをおこなう。長い間の仕事なのにインストールの手順を忘れる。なんどもマニュアルを確認する。 そのほかの仕事の手順やルールも憶えられない。 上司からは無能扱いを受けた」。 権田真吾さんは、「あまりにも憶えられない、物忘れが激しいので認知症ではないか?」と脳神経外科を受診しました。 認知症は、脳のどこかの部位の脳細胞が死滅して働かなくなるトラブルです。CTスキャンで診ると白くぼんやりしているのですぐに分かります。 「認知症」ではありませんでした。 「ぼくには、収集癖があります。好きな歌手のレコード、写真集を集めます。大学生のころは工藤静香に熱中した。 社会人になってからは、CoCoに熱中した。CD、レコード、写真集は全てをそろえた。楽曲もほとんどフルコースを憶えた。コンサートにも何度も行った」。 権田さんの知り合いに「おニャン子クラブ」のファンだという人がいました。 その人は「セーラー服を脱がさないで」すらもまともに歌えないと聞くと、権田さんは「許せない」と思い、「ファンを侮辱している」と怒り、「その日は一日中、不快で、気分が悪かった」といいます。 「ぼくは、最初の就職先で帳票印刷をするセンターの運用とヘルプデスクを担当した。帳票の不具合に気づかない、他の社員への気配りが足りない、と、上司から指摘された。 注意を受けて改善しようと努力した。必死に改善しようとした。 すると、体調が悪くなった。下痢と便秘をくりかえす。目まいの症状も出た」。 権田さんは、会社の診断所で診てもらいますが、何の異常もないと言われます。 「とくに異常は無いと言われると、こんどは幻聴が出てきました。通勤の駅にある時計が、ぼくに暴言を吐くのです。 仕事をする気があるのか!!好きな歌手の楽曲も歌も全部憶えるのに、仕事のことは憶えないし、忘れるのか!!」 毎朝、時計の暴言に悩まされます。 会社からは、「辞めてもらえないか?」とリストラ勧告を受けました。 権田さんは、会社を辞めました。 |
谷川うさ子さん |
ポルソナーレのカウンセリングです。 日本経済新聞の「私の履歴書」欄に、理化学研究所理事長の松本紘(ひろし)が書いています。 「小学校、中学校、高校は勉強はよくできた。成績はいつも一番だった。勉強の仕方は、教科書の声出し丸暗記だった。母親が試験の答えを一つ間違えると怒った。だから、丸暗記した。ふだんは、予習もしない、復習もしない、丸暗記で試験の成績がいいだけだった。叱られるのが嫌、ホメられたいので短時間で集中して憶えた」。 「中学校の理科の先生が、ノートの取り方を教えてくれた。全体を把握して論理的にノートを構成する方法を熱心に教えてくれた。その後の自分にとってこの方法がとても役に立った」。 松本紘(ひろし)が理科の先生から学んだ「全体とは何か?」「全体をどう部分で構成するか?」の方法を「学習過程」といいます。 仕事でも、人間関係でも、本を読むことにも、この「学習過程」があります。 日本人の多くの人は、「丸暗記」はできても「学習する過程」のための学習法は知らないのです。これが、自律神経症、幻聴の原因です。 |
谷川うさ子さん |
権田真吾さんのお話です。 「アスペルガー症候群は、その場の空気が読めない障害だといわれています。 その場で思ったことを口に出して言わずにはいられない、興味のないことには、手先が不器用、見落し、見間違いが多い、などの現われです。 しかし、努力する姿勢を正しく評価してもらうと嬉しくなって社会性のあるルール、きまりも憶えようとします」と権田さんは、アスペルガーでも幸せになれる方法をお話します。 ◎この「読むだけで幸せになる手紙」は、メルマガでも配信しています。 メルマガ申込みはこちら。 |
谷川うさ子さん |
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