全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ

うさぎです。
ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.161

脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー 『谷川うさ子王国物語

「日めくり式のプリント形式のテキスト」
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■ヘーゲルの「精神現象学」の最も正しい理解の仕方

みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。

●「ポルソナーレのカウンセリング法」

『谷川うさ子王国物語』では何を教えているのか?というと、「日本人の観念の世界」と、これからの日本人がつくるべき最も望ましい「観念の世界」のつくり方です。

みなさまは、「人間は自分が考えたことを実行して、考えないことは実行しない」というこの当り前のことを理解できるでしょうか。少なくとも、「人間は自分が考えたことを実行して、考えないことは実行しない」というこの「文」は否定されないでしょう。

ポルソナーレは、この「人間は、自分が考えたことを実行して、考えないことは実行しない」という法則を中心の柱にして、長い間、ポルソナーレ式のカウンセリングをおこなってきました。
ポルソナーレ式のカウンセリングとは「指示性のカウンセリング」のことです。「指示性」とは何か?というと、「人間は、考えたことを実行して、考えないことは実行しない」の「考えたこと」と「考えないこと」を指し示す、ということです。

「実行する」と「実行しない」ということの内容は、「健全な行動」と「病的な行動」の二つが含まれます。こういう考え方のことを因果律といいます。因果律とは「ものごとには原因がある。だから結果がある」「もし、結果に当ることが病的な現象であれば、その原因になるものを見つけ出せれば『どうすればよいのか?』という対策を見つけることができる」ということです。このような考え方は、万国共通のものです。
古代ギリシャ哲学以来のものでもあります。日本人も、形式としての因果律は誰もが身につけています。

●なぜ『谷川うさ子王国物語』か

さて、ポルソナーレが『谷川うさ子王国物語』を研究・開発した理由は、ここからです。
「ものごとには原因がある」…だから「人間は誰でも自分が考えたことを実行する、考えないことは実行しない」という演繹法の法則を立てる、…そして、日本人の誰か?の病理の行動とその結果に適用したとしましょう。
適用した結果はどうであるのかというと、「原因」の特定が正しくても間違っていても病理は改善しないのです。これが日本人の実体です。

「考えたこと」とは、日本語(和語)で考えた言葉のことです。あるいは「無意識」といわれる「メタ言語」のことです。「メタ言語」とは、「右脳・前頭葉」に表象(ひょうしょう)される「像」(イメージ)のことです。

「考えないこと」とは、本当は、一般教養として誰もが身につけているべき「社会性の能力」を学習していなくて知らないか、どんなに不安定な気持ちに陥っても行動のための判断の基準になるくらいの学習と訓練が無い、ということです。
これもやはり、「日本語」(和語)にかかわります。学習や訓練は「日本語」でおこなわれるので、学習や訓練は病理に向かって、その人を運んでいくのです。

●日本語とは?

国語学者・大野晋による日本語の研究・考察のおもな要点は、次のとおりです。

  1. 日本語(和語・やまとことば)とは、「ひらがな」のことだ。
    (漢字・漢語は、古墳時代以降、中国から輸入された。)
  2. 日本語(和語・やまとことば)は、弥生時代に、南インドのタミルから入ってきた稲作や宗教、恋愛、結婚、葬式などとともに概念化されたものだ。その「話し言葉」を平安時代以降、漢字・漢語を使って「ひらがな」の形につくり上げた。
  3. すると、日本語(和語・やまとことば)には、南インド、タミルの「タミル語」のもつ文化や思想が形式づけられていることが分かる。
  4. 日本語の中の「タミル語」の文化と思想の例は次のとおりである。
    1. ものごとの分かり方、判断の仕方、価値基準は「遠い」か「近い」かである。
    2. 「遠いもの」は「恐怖のものである」。
    3. 「近いもの」は「安心のものである」。
    4. 「遠いもの」は「尊敬」や「畏怖」の対象である。
    5. 「近いもの」は、「親愛」や「蔑視」扱いの対象である。
    6. これがタミル語の文化、思想の基本型だ。この基本型は、日本人の生活、社会、人間関係の中の行動の基本型にもなっている。
  5. その一例の「人間関係」の基本型の「敬語の体系」は、次のとおりである。
    ◎ 自分にとって遠い人
    1. 恐怖…もっとも遠い人。恐れて、近づけない。
    2. 畏怖…恐れて、離れてしまいたい。
    3. 尊敬…自分にとって大切と思える人。
    4. 敬愛…遠くの人なれども、親しみを感じる。
    ◎自分にとって近い人
    1. 親愛…自分の「内輪」に入りそうな人。自分の気持ちを分かってくれていると思える人。
    2. 愛狎(あいこう)…なれなれしくできる人。軽くバカにしたり、礼を失した態度をとってもよいと思っている人。
    3. 軽蔑…軽んじて、見下し、支配してもよいと思っている人。
    4. 蔑視…その人がどんなに困ろうが、辛い思いをしようが、身の破滅を招こうが、自分には関心がないという関わり方、扱い方をしている人

●人間関係だけではなく…

この「敬語の体系」は、人間関係に適用した場合の日本人なら誰もが持っている他者への思考パターンです。「ものの考え方」です。
この人間関係への「ものの考え方」は、家族、友人、職場、仕事の仲間のどの人にも向けられます。
そして、対象が人間でなくても、「勉強」「学問」「仕事」「社会の理解」「世界のこと」にたいしても適用されるものです。

すると、「日本語」(和語・やまとことば)を、因果律に用いようとうすると、非常に不完全な「因果律」になりやすく、正しい「真実」や普遍的な「真理」は手に入れにくい、ということが分かります。
「遠いか」「近いか」の価値のイメージが付き添ってきて離れないからです。どのように論理的な合理性をもった結果でも、「遠いもの」か、「近いもの」かとして扱われるでしょう。その必然として、普遍性をもつ「真実」も「真理」も、認識が変わってしまうのです。「真実」や「真理」のとおりには「行動しない」ということに行きつくのです。

●『谷川うさ子王国物語

残った対策は、ヘーゲルの『精神現象学』のとおりに「人間の観念の世界」とそのしくみについて学ぶことしかありません。それはどういうものか?を分かるのが『谷川うさ子王国物語』です。

少なくとも、「自分は今、何を考えているのか?」「自分は今、なぜこういうことを考えつづけているのか?」を、自分で明らかにすることをできるようになります。
「自分の頭の中には、なぜ、消えない声や人の姿や、音が思い浮びつづけるのか?」「自分は、なぜ、パニックになるようなイメージをくりかえし、思い浮びつづけるのか?」「自分は、なぜ、何かに取り組もうとすると、ヤル気や意欲が減退するのか?」などを、自分で分かることができます。学習を始めると、こんな本物の知性の世界がみえてくるでしょう。
ぜひ、学習におとりくみになってください。

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