全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ

うさぎです。
ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.187

脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー
谷川うさ子王国物語』パート・Ⅱ

■ 実践実技・日本語の講座

■脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー
 日めくり式のプリント形式のテキスト
◎平成22年9月末発売。 定員限定・予約受け付け中!!

  1. 「年間3万人の自殺が13年連続」、「引きこもりが70万人」「昨年は、親による子どもの虐待の疑いが4万件」の原因をつくる日本人の自己意識!!
  2. この自己意識は、日本語の「敬語体系」にある!!
    その「敬語体系」を正しく使えないことが直接の原因!!です!

●そこで、あなたの「敬語能力」の自己診断してみませんか?

みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。

■日本人に共通する心と精神の社会問題

 みなさまもよくご存知のとおり、日本人は13年間連続で3万人以上の人が自殺しています。先進国の中でも日本だけが突出した高い自殺率です。なぜ、こんなにも長い間、それも多くの人が自殺するのでしょうか。
 また、新聞の報道によれば、日本人は、「約70万人の人が引きこもっている」ということです。なぜ、こんなにも多くの人が「自宅」や「自宅の自室」から一歩も外に出ないことを実行できるのでしょうか。
 さらに、「昨年は、自分の子どもを虐待している親が4万件と推定されている」とも報道されています。
 この「子どもの虐待」の最新の事例が「大阪・西区、2幼児を餓死させた23歳母親」による事件です。
 なぜ、こういう社会問題が日本では、多発し、そして大量につづいているのでしょうか。

■人間は、誰でも「自分が考えたことを実行し、考えないことは実行しない」が法則

 問題をシンプルにとらえると、「人間は、自分が考えたことを実行し、考えないことは実行しない」という法則のとおりに「考えたから実行している」のです。「考えないから実行されていない」のです。
 「自殺する」「引きこもる」「子どもを虐待する」と「考えたから実行している」のです。「自殺することはもってのほかだ」「引きこもることは不当なことだ」「子どもを虐待するなど、あってはならないことだ」とは、「考えなかったから、実行しなかった」ということです。
 では、これらの問題は、「ある日、突然に起こったこと」なのでしょうか。本人には、そのつもりも、そのような考えも全く無かったのに、突発的に起きた問題なのでしょうか。
 もしそうだと肯定すれば、「13年間連続している」「年間3万人の自殺」「70万人の引きこもり」「4万件と疑われる親による虐待」という量や時間の経過は、どういう偶然や動機となる事情、もしくは契機が考えられるのでしょうか。
 これらの事件が、すでに社会問題になっているということは、日本の社会を構成している日本人の一人一人にも共通する問題であるということを意味しています。「自殺」とか「引きこもり」とか「子どもを虐待する」ということを定義すると、「自分もしくは他者の破壊」ということです。
 この「自分、もしくは他者を破壊する」という「考え方」を日本人のほとんどの人がもっているということです。これは、程度の問題ということも内包しています。
 「自分、および、他者の破壊」ということを常に考えたり、そして実行しているという行動のつみ重ねがあって、自分はこの考え方を「良いことだ」と正当化して判断の基準にまで育て上げた人が「自殺」するし、「引きこもる」し、そして「子どもを虐待する」のです。

■日本人の病理をつくる自己意識

 日本人には、こういうふうに類推するという論理的な思考は、なじみません。共感はできても、しかしそれは一瞬のことです。自分の問題ととらえなおしたり、論理の系を自分の内省にまで引っぱって来ることができません。思考の持続の途中で飽き飽きするようです。
 それが日本人の「自己意識」というものです。

 「自己意識」とは何のことでしょうか。判断したり、行動するためにひとりでに思い浮ぶイメージのことです。
 右脳・前頭葉の「虚像」に表象(ひょうしょう)します。
 どういうイメージでも「動物の脳」といわれている「大脳辺縁系」の中にある「中枢神経」に記憶されます。そして恒常的に表象します。

 日本人の場合は、和語(ヤマトコトバ)が、日本人の「自己意識」をつくるのです。
 その「自己意識」の中心となるのが、日本語の「敬語体系」です。

■日本語の「敬語体系」の基本のしくみとはこういうものです

日本語(和語)の「敬語」(尊敬語)をつくるのは、助動詞の「る」と「らる」です。

◎例文

「校長先生が東京に行かれる」(行く)
「校長先生が御飯を召し上がる」(食べる)
「校長先生がおいでになる」(行く、居る)

 この「助動詞」の「る」と「らる」は、文法上、「自発」「可能」「受身」もあらわします。「尊敬」の表現は、「自発」の意味のカテゴリーの一つです。同じように「可能」も「受身」も「自発」のカテゴリーの一つです。
 共通する意味は、「自然の成り行き」「ひとりでに、自然に成立する」ということです。(注・国語学者・大野晋『日本語の文法を考える』、岩波新書より)

 助動詞「る」「らる」が「尊敬」に用いられる時は、「自分は関与しない」「自分は手を加えない」「近づかない」「遠ざける」という意味を右脳・前頭葉の「虚像」に表象(ひょうしょう)することになるのです。

 助動詞「る」「らる」が、「尊敬」として用いられる対象とその起源は、次のようなものです。

  1. 自然物(米や農作物)
  2. 自然を左右する神サマ
  3. 人智を越えた知性(偉人を祭る神社)
  4. したがって、現代では、階層の上位の人。階級組織の上位の人。転じて、「仕事」「勉強」「教師」が対象になる。

■尊敬語と謙譲語はセットになっている

 これらの「尊敬表現」の対象に、具体的な「尊敬語」による表現を構成したものが「尊敬語」と「謙譲語」そして「丁寧語」です。

  1. 尊敬語…相手、話題の人を上位に立てて敬意をあらわす。
  2. 謙譲語…相手、話題の人に対して自分を低い位置にあるものと表現して、相手を上位に立てること。
  3. 丁寧語…目の前の相手に対して、敬意をあらわす表現の仕方。

(注・いずでも、古代の身分制度、階層社会に起源がある。しかし、現代では、「人間は社会、および社会性を象徴することから孤立しては生きられない」という本質にもとづいて、「孤立」(うつ)を防ぎ、仕事・勉強と適合するための「媒介」になっている。)

 日本の古代・中世では「身分制度」に起源をもつ「尊敬語」は、和語の「る」「らる」によって表現されます。しかし、「尊敬語」とセットになっている「謙譲語」は、おもに漢語系の「謙譲語」で表現されます。

◎例

「申し上げます」
「居ります」
「致します」
「拝見いたします」
「拝啓、拝受、拝復など」

■日本の尊敬語は、「外扱い」の対象に用いるという暗黙のルールがある

 ところで、和語(ヤマトコトバ)の「尊敬表現」の対象は、「外扱いの対象」である、というのが大野晋の説明です。
 すると、こういうことが起こります。

  1. 尊敬語を使えないということは、「内扱い」することになる。
  2. 尊敬語を使っても、「謙譲語」を使えないということも、「内扱い」することになる。
  3. 謙譲表現ができないということは、尊大表現、侮蔑表現となり、相手(対象)を「内扱い」することになる。

「内扱い」とは、次のようなことをいいます。

  1. 親愛…一心同体意識のこと。自分が上位に立つ。
  2. 愛狎(あいこう)…なれなれしくして、からかい、遊び、バカにすること。
  3. 軽蔑(けいべつ)…言いがかりをつける。相手を無能扱いして、無用の存在と理解する。
  4. 侮蔑…相手が生きようと死のうと知ったことではないと、無関心になる。

■謙譲語を使わないことで、自分も相手も心の病気になる

このようなことが起こるのは、次のようなメカニズムのためです。

  1. 尊敬語を使っても、謙譲語を使わない場合、ここでは「尊敬語を使っているのに尊大表現か、侮蔑表現をおこなっているからである」。
  2. 謙譲表現がないということは、「尊敬語」の「る」「らる」のもともとの意味の「近づかない」「手を加えない」「関与しない」「遠ざける」という意味を自己意識として表象するためである。

■あなたも自己診断して、心の病を自己測定してみましょう

その具体例を次の「自己診断」のテストで確かめてみましょう。

◎自己診断・1

「Aさんが来ています」(職場の人に来客を告げる時に)

診断…正しくは「Aさんがお見えです」「Aさんがお見えになっていらっしゃいます」とする。「Aさん」に対する敬意表現が優先する。

◎自己診断・2

「部長が出張なされた折に」

診断…「部長が出張なさった」「部長が出張された」とする。「なさる」が尊敬語。「れた」をつけると「二重敬語」となり、尊敬表現の打ち消し、もしくは否定となる。これが内扱いの典型である。

◎自己診断・3

「社長がご説明いたされた件は…。」

診断…正しくは、「ご説明になった」「ご説明なさった」、とする。「いたす」は「する」の謙譲語である。自分に使うが、他者には使わない。「れる」の尊敬表現をつけて、およそありえない二重敬語をつくっている。

◎自己診断・4

「プレゼントを用意してございます」(主宰者がお客にアピールする時)。

診断…正しくは「プレゼントを用意しております」「プレゼントがございます」とする。事例の文は、プレゼントを受けていないことになる。言外にあるのは、「こちらが」という「自称」を受けている意味になる。「ございます」とつけるならば「用意して」も取らなければならない。「ございます」は、「ある」の丁寧語だ。「用意して」と二重にダブっていることに気づく。

◎自己診断・5

「おつれ様が来ておりますか」(催し物の会場で)

診断…「お連れさまがいらっしゃってますか」が正しい。「来ております」は謙譲語である。自分の側には使っても相手の側には使えないことを厳密に分かる。

◎自己診断・6

「案内所の方に聞いてください」(会社に来訪したお客に)

診断…正しくは「案内書の者に(案内所で)お聞きになってください」「案内書の者にお聞きなさってください」とする。「…の方」は、人、者を丁寧に言う言い方。ここでは、お客に敬意を表したことにならず、尊大に扱っていることになる。「聞いてください」も敬意を表していないことに気づく。

◎自己診断・7

「あちらの窓口でうかがってください」(会社に来訪した人に)

診断…正しくは「あちらの窓口でお聞きください」「あちらの窓口でお尋ねください」とする。「うかがう」は謙譲語である。自分に使っても、相手には使えない。これが「内扱い」の格好の例になる。

◎自己診断・8

「授業料をお納めいただく方は」(各種教室などで)

診断…正しくは「授業料をお納めくださる方」「授業料をお納めになる方は」とする。「いただく」は謙譲表現である。相手を低くおとしめて、自分を尊大にふるまうという「内扱い」のよく見られるケースである。

●自己診断の結果はいかがでしたか?

■自己診断をおこなってみて、全部正解の方は、心の病とは無縁の人です。正解が半分以下の人は、「謙譲語」の正しいマスターで、心の病が解消します。

 このような理論と日本語の実践実技を教えるのが『谷川うさ子王国物語』パート・Ⅱです。
 正しく知らなければ、危機的な人生を、深遠をのぞき見ながら歩いていくことになります。
 ぜひ、一日も早く学習にとりくんでください。

  1. 谷川うさ子王国物語』パート・Ⅱのお申し込みは、こちらからどうぞ。

TEL・東京03(3496)6645



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