■相談の事例
「私は、グループに入れません。勇気がないのです。だから学校もつまりません。他の人は明るく話しているのを見ると、焦り、不安を感じます」
(松本佳似子。高2.広島市南区)
(注・人物は仮名です。特定の人物とは無関係です。また特定の職業、団体、地域とも無関係です)。
■相談の内容
私は、高校生です。2年生になってからクラス替えがありました。1年生のときはぜんぜんおもしろくなかったので、今度こそは、と思っています。
そこで、あるグループに入りたくて話しかけたりしましたが、うまくいきません。私は今まで、他のグループに入るなんてことはしなかったので、うまくいかないのかもしれません。もっと大きいのは「話がつづかない」「話す勇気がない」ことが原因だと思います。
自分でも話さなきゃ話さなきゃと思っているのですが、気持ちだけが先々へ走っていって行動がついていきません。
だから、他の人が楽しくしゃべっているのを見ると、不安になり、焦ってきて無口になり、表情が暗くなります。今では、人が話しかけてくれないと自分からは話さない、という性格に変わってしまいました。このままでは、自分も、クラスの人も嫌いになりそうで、学校生活もダメになりそうです。
母親に話すと、「そんなに嫌なら学校は行くな。アルバイトでもやりながら結婚相手を探して、お母ちゃんみたいにヨメになれば一生、食いっぱぐれなしやで」と言います。私も、めんどうになって、ヤル気がなくなったらそうするのが一番だ、という考えになっています。私には明るい未来はあるのでしょうか。
●ポルソナーレの指示性のカウンセリングとは、こういうものです
初めにお話しているとおり、この相談の事例は、今から約20年くらい前の内容です。したがって、この相談の女性は現在、「37歳くらいだ」と想定することができます。
三浦展(あつし)は、今からさかのぼって「10年間」くらいの間で、「上流」と「下流」は決定されていた、と分析しています。ちょうどバブル抱懐後の「失われた10年」くらいの時期です。
デフレが進行し、収入が激減した時期に相当します。この時期にパソコンやケータイ、ゲームにとりついて「対人関係の孤独」をいやし、人間関係の社会性の能力を学習しなかった多くの人々が「下流」におちいりました。
今の日本は、インフレとデフレのスタグフレーションに呑みこまれて衰弱の一路をたどっています。ITとグローバルの国際競争の中で、国際レベルの知性が要求されています。
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、「脳の働きのソフトウェアのメカニズム」を解明して、ノーベル賞受賞の学者の研究をはるかに超えた脳のメカニズムの解明をレクチュアしています。ポルソナーレのゼミの学習をつづけられている人だけが「上流化」しているといえるのです。 |