全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ

うさぎです。
ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.83
日本人の「脳の働き方」の変え方
■脳の働き方から変える新・性格教育法
■特集・心の病いの起こり方と、性格(ものの考え方)を変える学習の効果を教えます

みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。

●子どもの脳を壊す教育についてのレポート

 心の病いというものは、一体、どんなふうにつくられるものか?をよく示す事実があります。

 『週刊文春』(2008・9・18号)に「早期教育が子どもの脳を破壊する」というテーマの特集がリポートされている中で指摘されている事実です。

 「早期幼児教育」に通わせた幼児が「心身に変調をきたしている」ということが取材されています。

 ここでの「早期幼児教育」とは、必ずしも2歳や3歳の年齢から教育をおこなうということを指していません。「七田チャイルドアカデミー」に代表される「フラッシュカード」を使った「右脳を発達させる目的の超暗記主義」の幼児教育のことです。

 「フラッシュカード」とは、0・5秒に一枚の速さでカードをまくって子どもに見せる、子どもは、見たカードを早口で読み上げていく、というカードのことです。「一喜一憂、吉田松陰、高杉晋作」といった漢字カードを「暗記」させられているようです。

 心身の不調とは、「カベに向かってひとり言を言う」「カベに頭を打ちつけるなどの自傷行為」「目に生気がなく、焦点が合わなくなり、笑わない」「何ごとにも攻撃的になる」「食欲をなくす」「奇声をあげる」「激しく暴れる」「夜、悲鳴のような大声をあげて泣く」「ちょっとした刺激にわーっと怒る」「キレやすい子どもになる」などだ、と『週刊文春』は、取材してリポートしています。

 「早期幼児教育」とは、「本の読み聞かせ」「漢字カード」「数のカード」「一日に何時間もテープやCDを聞かせること」「フラッシュカードのDVD版」「モニターの前に幼児を一時間以上も座らせること」などだ、と特定化されています。

●「早期幼児教育」を批判する日本の「専門家」の発言の内容

 このような「早期幼児教育」にたいして『週刊文春』が取材した「専門家」の批判は、次のようなものです。
「赤ちゃんは、視覚機能がまっさきに育つ。画面がパッパッと変わっていくとずっと見つづける、という習慣がある。これが幼児の脳にストレスを生じさせる」(育児カレッジの会長、志田紀子)

 「子どもは、ある年齢になると自分の意思で必要なものを認識できる。乳幼児の場合は、モニターの映像など、刺激が強いものを全て目や耳から取り込む。脳を占領される」

 「断片的な情報として脳に記憶されるだけで、肝心な五感を養うことにはならない」

 「そもそも赤ちゃんには、すでに発達する力が備わっているので、早期教育は必要ない」

 「赤ちゃんには、その場の雰囲気や、両親がどういう気持ちで自分に接しているかという心の本音を直感的に見抜く力がある。だから、その子があやしてほしいならあやす。抱いてほしいなら抱くというふうに自然に周囲からあたたかくサポートされていれば子どもはちゃんと育つ。これを直観的育児という。赤ちゃんを目の前にすると、母親と父親が赤ちゃんの脳の発達に一番いい刺激をする行動系が人間には備わっている。これは理屈ではなく、本能的なものだ」(慶應大学医学部小児科講師、渡辺久子)

●「自然に子どもは育つ」という発言は「暗記主義」である

 いずれも、「子どもの脳」について語ったり、関わったりする仕方がテーマになっていることがよくお分りでしょう。「七田式フラッシュカードによる早期幼児教育」では、「右脳」なら「右脳だけ」というとらえ方がなされています。
 このパターンは、「暗記させる」「暗記力こそが脳の働き方の活性化だったり、鍛えることである」という「脳のとらえ方」です。「脳のハードウェア」だけをとりあげています。
 たとえていうと、「パソコン」を買ってきて、「基幹ソフト」(オペレーションシステム)だけを役立てようというとらえ方と同じです。「アプリケーションソフト」の「通信ソフト」や「表計算ソフト」、「ワープロソフト」などをインストールせずにパソコンを働かせようとするような「解釈の仕方」です。

 「早期幼児教育などは必要ない」「脳は、本能や直感の働きを自然に持つので、子どもの感情や欲求に合わせて付き合っていれば、ちゃんと育つ」という「専門家」が圧倒的に多い、ということを『週刊文春』は取材してレポートしています。これは、「七田式フラッシュカード」に代表される「暗記させるドリル」や「鶴の恩返し暗記法」(茂木健一郎の『脳を活かす勉強法』)などを肯定することに通じます。なぜかというと、「フラッシュカード」を使った「幼児教育」では、渡辺久子も目で見て確かめているように、すでに実害が発生しているからです。

 「フラッシュカード」も「計算ドリル」(東北大学、川島隆太)も「鶴の恩返し暗記法」(脳科学、茂木健一郎)も、同じ「暗記」のための「教育法」であることには違いありません。

●日本人は、「自然」が大好きな理由

 「自然に治る」とか「自然治ゆ力」というものがある、ということをベースにした「病気の治し方」というものがあります。何を食べればよい、何々を飲めばよい、といったことが身体の「自然な働き方」を助ける、サポートする、という言説です。これは、身体にとって不利に働くものと有利に働くものがある、という選択のための価値判断の知性としては役に立ちます。
 しかし、これだけを食べればよい、こういうものを飲めばいいというように過度に傾斜すると、これも、「脳の働き方」の「ソフトウェアのメカニズム」を不問にしたり、渡辺久子のように、「本能」と「直感」が「脳の働き方」の価値基準になるのです。

 人間の「脳」と「身体」は「自律神経」で動いているし、働いています。脳は、「A6神経」(左脳)、「A10神経」(右脳)、「A9神経」(大脳辺縁系)、という自律神経のメカニズムで働いています。

 「A6神経」は「副交感神経」です。「A10神経」と「A9神経」は「交感神経」のことです。
 自律神経が「脳」に働く場合は「上向システム」です。
自律神経が「身体」に働く場合は、「下向システム」です。「上向システム」と「下向システム」は、つねに共時的に働いています。心身の不調や症状をハードウェアの面から見ると「血流不足」「血流障害」という現象のことです。
 したがって、食べものをどのように摂ろうが、どのように体にいい飲みものを飲もうとも、また、どんなに体にいい「クスリ」を毎日、飲もうとも、自律神経の「上向システム」の働き方が間違っていると「身体」の「下向システム」も血流不足を起こすし、血流障害を引き起こして、つねに症状が消えることはない、というメカニズムになっているのです。渡辺久子らのような「本能」「自然」「五感」を語る「幼児の専門家」は、このような「脳」と「身体」の自律神経のメカニズムのことを全く知らないか、「暗記中心の脳の働かせ方」をしてきているために、誤った知識を流布してるのです。

●子どもの教育は、必要。「正しい教え方」こそが必要、と分かる

 「幼児教育」は、どの子どもにも必要です。子どもは、生活の中で「話し言葉」を憶えて、「数」(かず)を憶えます。そして「文字」を読むこと、「文字」を書くことを憶えます。このことは、「もじ」「ことば」「数」(かず)について「正しく教育をする必要がある」ということの根拠になるのです。「正しく教える」か、「間違って教える」かの違いがあることを理解しましょう。
 「間違った教え方」をすると、『週刊文春』がリポートしているように、「ひとり言を言う」「奇声を発する」「ちょっとしたことで怒り出すし、キレる」という「性格」(ものの考え方)がつくられます。

●最高の幼児教育は「遠山啓」(数の教え方)が実践してきた

 「子ども」に、もっとも正当な「数」(かず)の教え方を研究開発した人は、遠山啓(ひらく)です。
 『幼児の算数』(遠山啓・栗原九十郎、国土社刊)には、「数の教え方」の実践実技のカリキュラムが具体的に書かれています。ポルソナーレも、かつて20年数年くらい、遠山啓の教える「数」(かず)の教え方にしたがって、「3歳児」から実践してきました。

 遠山啓(ひらく)が教えた「幼児への数の教え方」の原理は、

  1. 実物と実物
  2. タイル(チョコレートタイル)
  3. 数称、そして数字

の三つを「三者関係」として教えます。これは、「右脳の認知」と「左脳の認識」の二つの働きを同時に働かせて記憶させるやり方です。
左脳と右脳は、それぞれ「言語」と「聴覚」と「触覚」の中枢神経のゾーンをもっています。

  1. 右脳…認知系の記憶をおこなう。(「言語」「聴覚」「触覚」とも)。
  2. 左脳…認識系の記憶をおこなう(「言語」「聴覚」「触覚」とも)。

●脳のソフトウェアのメカニズムとは、こういうものです

 幼児もふくめて、人間の「記憶」は、「触覚」が土台になっています。この「触覚」には、二通りがあります。

  1. 「遠くのもの」を知覚する(「花火を見る」(視覚)、「雷の音を聞く」(聴覚))
  2. 「近くのもの」を知覚する(「手で触る」(触覚)、「性的に結合する」(触覚)、「食べる」(味覚・触覚)、「体に何かがぶつかる」(打撃音は聴覚))

 この(1)は「左脳」と「右脳」とも「ブローカー言語野」の「3分の2のゾーン」(頭頂葉の領域)で記憶します。ここで「話し言葉」が記憶されます。そして、「タイル」と「実物のイメージ」が思い浮べられます。(表象(ひょうしょう)といいます)。

●なぜ「丸暗記」が病気をつくるのか?のしくみを教えます

 「丸暗記」や「暗記」は、(2)のケースです。ブローカー言語野の「3分の1のゾーン」(左脳、右脳とも、側頭葉のウェルニッケ言語野の触覚の認知(右脳)と認識(左脳))で記憶するのです。

 「丸暗記」「暗記主義」は、「タイル」や「実物と実物のイメージ」を記憶することはありません。「タイル」とは、言葉の「意味」に相当します。人間の「行動」は、「意味」によって成り立ちます。この「意味」を記憶していないので現実の中で「行動が止まる」(うつ病のことです)のです。

 そして、「タイル」(正しい言葉の意味)の代わりに、「本能」や「自然な五感」「生の感情や欲求」の「イメージ」を憶えて、「言葉」や現実を「解釈する」のが「分裂病」です。「人の目が気になる」とか「人が自分を悪く言っている声が聞こえる」「人と向かい合うと緊張する」「赤面する」などが「分裂病」です。

●ポルソナーレの「カウンセリング・ゼミ」DVD通信教育が「脳を正しく働かせる」ことの根拠とはこういうものです

 ポルソナーレは、遠山啓の「数の教え方」と同じようなプログラムで「脳を正しく発達させる」という「カウンセリング・ゼミ」のDVD通信教育をおこなっています。それが「ワンマンカウンセラーコース」(初級コース編)の「カウンセラー養成ゼミ」の講座と、「ゼミ・イメージ切り替え法」の講座です。

  1. カウンセラー養成ゼミ(社会人、教育をする人、人を育てる任についている人向けのカウンセリング法)
  2. ゼミ・イメージ切り替え法(女性向け。男性の「女性」対応カウンセリング法)

 いずれも、入会しての学習期間は「6ヵ月コース」と「12ヵ月コース」の二通りです。

  1. 「カウンセラー養成ゼミ」はこんな方におすすめです
  2. 「人生」「組織」「仕事」にカウンセリングを活かして成果を上げたい方
  3. 人間関係と仕事とを分けて行動できて、より良い価値や結果を実現したい方
  4. 「ゼミ・イメージ切り替え法」は、こんな方におすすめです
  5. 人間関係の能力を身につけて発揮したい方
  6. 話す、聞く、書く、などの言葉の能力を身につけて発揮したい方
  7. 「教える」「育てる」「導く」能力を身につけて発揮したい方

●「どんなことを教えるのかな?」と知りたい方は、こちらからお問い合わせください。
https://porsonale.com/t1.html


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学習内容(サンプル) 「言葉」 日本語の影響。その仕組みと感情、距離感、人間関係について
「脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー」の役立て方の資料
『分裂病の自己診断表と自己診断』
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