みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。
●ポルソナーレの「カウンセリング講座」のご案内
ポルソナーレは、この平成20年10月に新しいウェブサイトを新設しました。
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミの講座(DVD通信教育)をご案内するサイトです。
この講座を広くご紹介する狙いと目的は、次のようなものです。
- 日本人の「ものの考え方」(基本の性格)は、対人意識でつくられている。その対人意識とは、「人が自分を見ている、自分は人から見られている」というものだ。
この「見られている、人が見ている」という対人意識は、脳の働き方の「メタ言語」から見ると、「私は右手よ、あなたは左手ね」というように、血縁意識で地つづきにつながっている(つまり、人と自分の間には距離が無い)という人間関係観のことだ。
- ボールビー、エインズワース、フィールドという研究者らのリポートを見ると「母子関係」には「愛着」というシステムがあることが分かる。「愛着」は、「同期」と「同調」とで構成されている。この「同期」と「同調」は、0歳3ヵ月くらいから始まる。そしてこの「同期」と「同調」は、「人間関係の能力」と「言葉の能力」の二つを記憶するシステムになっている。
- 日本人の「母子関係」の「愛着」は、この「同期」と「同調」をとおして、「言葉の能力が育たない」「人間関係の能力が育たない」というシステムになっている。
●日本人の「脳の働き方」の特質
- 脳の働きは、言葉の生成と記憶、行動の生成と記憶を本質にしている。この生成は、「表象」と「表現」とに分かれる。「表象」とは、これまで無意識といわれてきた。「表現」とは、言葉にもとづく行動と、言葉そのものによる合図、メッセージのことだ。
日本人は「言葉の能力が無い」とは、「言葉」というものを構成する「意味」を記憶できないということを指す。(日本人は、言葉を信号、合図の次元で記憶している)。
日本人は「言葉の能力が無い」ということの実証的な証明は、遠山啓(ひらく)の「水道方式」の「タイル」を用いる「数称」と「タイル」と「実物」の「三者関係」の「関係性」が記憶できないことで明らかである。「三者関係」とは、
A=B
B=C
ならば
A=C
という「推移律」のことである。ここで「A=C」のことを「因果律」という。
この「推移律」「因果律」が記憶できない。「タイル」は「言葉の意味」に相当する。「言葉の意味」は、推移律として自在に展開できて「憶えた」(学習した)ということが成り立つ。
- この「言葉の意味を記憶できない」という日本人にだけ特有の「脳の働き方」は、脳の「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーン(中枢神経の集中域)で形成される。
つまり、日本人は、「言葉を憶えること」を「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンでおこなっている。
- 日本人が、生きていく人生の中で「ストレス」を受けずに、心身ともに健康で生きていくためには、「ブローカー言語野」の「3分の2」のゾーン(中枢神経の集中域)で「タイル」にいいあらわされる「言葉の意味」と、「タイル」を「三者関係」(推移律)として用いる「言葉の憶え方」が必要である。
●メタ言語から見た日本人の病気をつくるものの考え方のパターン
- しかし、日本人は、日常生活、仕事の中で「距離のない対人意識」で人間関係を実践している。自分が「距離のない対人意識」を改善できても、まわりの人々は、「距離のない人間関係」を求めてくる。
「私は、冷たくされている」、
「私は、放置されているように感じる」、
「私をふり向いてくれない」、
「私だけを注目してほしい」、
などが「距離のない対人意識」による「同化」「一体化」の志向というものだ。
- すると、このような日本人に特有の「対人意識」を正しく理解して「相手と自分の関係」を「距離のあるバランスのとれた対人意識の関係」に変えることが必要不可欠となる。
- まず、日本人にだけ固有の「対人意識」を変えることが、望ましい「脳の働き方」の土台づくりになる。
「強い風と雨の日には、レインコートを着る」ということだ。
「レインコート」とは、「望ましい距離のある対人意識」のことだ。
「レインコート」を着て、こののちに「カサ」をさす。「カサ」とは、「ブローカー言語野の3分の2のゾーン」で「言葉を学習する」ということだ。
●ポルソナーレの「カウンセリング・ゼミ」(DVD通信教育)へのご入会のご案内
- この「レインコート」にあたるのが「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」(DVD通信教育)です。
- ワンマンカウンセラー・コース
- 女性向けのコース…「ゼミ・イメージ切り替え法」
- 男性向けのコース…「カウンセラー養成ゼミ」
の二つの講座のいずれかをお選びいただけます。
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●「ストレス社会」だから自殺者が増えた、という考えは誤りです
平成20年11月2日の日経に「日経スペシャル、ガイアの夜明け」が掲載されています。
「高まるストレスと専門家不足」というテーマです。主旨は次のとおりです。
- 一九九○年代以降、日本人の仕事の環境はストレスを感じる状況に変わっている。
- 日本人は、終身雇用制がなくなって将来への不安をかかえるようになった。
- 一九九○年代後半から二○○○年以降、多くの企業で「精神的ストレスの緩和」の対策が施行されるようになった。
- 日本人のストレスの高まりは、一九九八年の「自殺者」が「3万人台」になった。それまでは「2万人台」だった。この年以降、毎年「3万人」の人が自殺している。
- 精神疾患の「投薬」のデータを見ると、一九九八年から「抗うつ薬」「統合失調症治療剤」「抗不安剤、睡眠導入剤」などの「向精神薬」の販売額が急増している。
- 厚生労働省の二○○七年度「心の健康対策の実施状況」の調査によると、企業が取り組んでいる対策は、次のようなものだ。
「相談対応」(59%)
「働く人の研修」(49%)
「管理者への教育研修」(34%)
「外部機関の活用」(20%)
「メンタルヘルスをおこなう人を選ぶ」(19%)
「医療機関の活用」(15%)
「職場復帰の支援」(18%)
- メンタルヘルスの専門家
「専門の医師」(精神科、神経科、心療内科)
「臨床心理士」「セラピスト」(臨床心理士は今、一万八千人いる)。
ここでのとらえ方は、日本の経済社会が「ストレス社会になったから、心の病気の人が増えた」というものです。
このとらえ方は、根本的に間違っています。日本人は、日本人だけに特有の心の病気の「対人恐怖」や「対人緊張」「対人不安」を「明治」以降、ずっと抱えています。
この「対人不安」「対人恐怖」「対人緊張」とは、脳の言語野の「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーン(中枢神経集中域)で生み出されるものです。
だから、日本人は、「明治」以降、家の外で働くことにたいしてずっと「ストレス」を感じつづけてきています。とくに「一九九○年代」になってから「ストレス」を強く感じるようになったのではありません。
●日本人は、「自分の欲求」の実現を正当なことだと考えて、自分の心の病気を喜ぶ
ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンは「X経路」(視覚経路の知覚神経。自律神経の副交感神経に相当する。A6神経が働かせる)が支配しています。
「メタ言語」としてこの「X経路」を見ると、次のような「メタ言語」を生成します。
- 自分の欲求(「食べること」「水を飲むこと」「性をすること」「休むこと」)にのみもとづいた行動を自発的におこなう。
- このことは、「自分の好き、嫌い」だけにしか関心をもてないということだ。(人の気持ち、欲求には関心がなく、分からないという意味である)。
- 仕事が本格的になると、その仕事のコトバを「丸暗記できなくなる」(もしくは、暗記することが苦痛になる)ので、「性的な快感」かその代理のもの(「フィギュアの人形を恋人代わりにする」「マッサージをしてもらって恋人からの接触の代わりにする」「温泉に入って、距離のある人間関係の代理にする」など)で、触覚の認知の「快感」(安心)を完成させようとする。(注・これが自殺の原因のうつ病の生成である)。
- 「X経路」の特性は、「行動が終わっている」と了解することである。「行動停止」を「ものの考え方」の中心にしている。
「働かなくてもいい」「何もしたくない」「じっと動かない」というメタ言語による思考パターンのことだ。(仕事の状況が変わる。経営が厳しくなって新しい戦略が打ち出されると、「行動すること」「新しく仕事の言葉を憶えること」にたいして「行動が止まる」。すなわち「うつ病」になり「快感のイメージ」の中に逃避する。
この「逃避」が「うつ病」(不登校、登社拒否、就労拒否)や、「分裂病」(統合失調症ではない)のつくる「美化の妄想」である。
●「世界同時不況」とは、日本人は、自分の脳の働き方が解体されていくことだと理解しませんか
アメリカ発の「金融システムのバブルの崩壊」が全世界に広がりました。
「バブルの崩壊」は、いわば、「負の債務の実体」が姿をあらわしたという意味をもちます。このことは、「投資」に値(あたい)しないサーヴィス、商品は「バブル性の商品」として解体されていくということです。
「うつ病」や「分裂病」をつくり出し、ここに同調する「メンタルヘルス」「薬物療法」「教育制度」などの「脳の働き方」(ブローカー言語野の3分の1のゾーンで言葉を憶えること)は、解体が深化していくでしょう。これが「世界同時不況」の本質です。
ポルソナーレの「カウンセリング・ゼミ」(DVD通信教育)を受講してお役に立てていただくことが大好きになり、楽しみとしていただく魅力を充分納得していただけていることと思います。
「最高の希望をもち、最悪の状況に備える」のがポルソナーレのカウンセリング法です。学習にとりかかると、毎日、嬉しくてたまらない建設心が心に溢れかえります。
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