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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
認知症状態の人を正常な状態にする話し方日本の企業の中で心の病で仕事を休んでいる人は10%だ。 |
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わかりやすい事例をあげる。 ある若い母親の話だ。 「最近、4歳の男の子がわたしの言うことを聞きません。遊びのことで、こういうことをすると危ないのよ、してはいけません、と言うと、わざわざ危ないことをするんです」。 そこで尋ねてみた。 尋ねるとは、手がかりをつかんでものごとの道程を明らかにするということだ。 「子どもに注意したり、説明するときに、子どもの顔と目を見ながら話していますか?」 そういえば、とその母親は言う。子どもの顔も目も見ていません、と答えた。 「わたし、笑い声を出しながら話すんです。なぜでしょうか?ぜんぜんおかしくもなんともないのに。昔からの癖なんです」。 この女性の夫も子どもと話すときに、子どもの顔も目も見ない。 「夫は、わたしと話すときにも、横を向いてしゃべるんです。 変だなという思いはあるのですが、それがなぜよくないのかが、分からないままだったんです」。 この女性に、子どもと話すときはかならず「顔」と「目」を見て、「笑い声を出さない」で話すことを実行してもらった。 効果は一週間で現われた。 「子どもは、泣く、叫ぶということをしなくなりました。危ないこととか、間違った行動などはしなくなりました。 素直な聞きわけのいい子になりました」。 夫も、ポルソナーレのアドバイスする「顔」と「目」を見ながら話すということを聞き入れているという。 「わたしも、笑い声は出さずに、笑顔で話を聞いています。顔と目を見ながら聞くと、頭の中がすっきりします」。 人間は、生まれてから1歳半くらいの年齢になると「指さし」ということをおこなう。 まだ言葉を話せない1歳半のころに、遠くの物を見て、その物に向かって人指し指をピンと伸ばして指し示すのだ。そして親の顔をじっと見る。 この「指さし現象」は、幼児教育の専門家の間でも謎とされている。しかし、おこなわれていることは分かる。 「共同指示」といわれている。 母親でも父親でもいいが子どものこの「指さし」に正しく反応する。 「あれはスズメよ」。 「あれは猫よ」。 「あれは、電車だよ」。 子どもは、言われた言葉を耳で聞き、そしてじっと見る。 スズメ、猫、電車が見えなくなるまでじっと見ている。 この「共同指示」は、やがて、子どもが、母親の見ている物に注目する、というように発達する。これは「共同注意」と呼ばれている。 脳は、「言語野」と「感覚野」の二つでつくられている。 「言語野」とは、左脳、右脳ともに「ブローカー言語野」だ。前頭葉にある。 「感覚野」は「実像」といわれている部位だ。「実像」とは光学用語だ。「右脳」にある。前頭葉だ。 「実像」とは、光学用語があらわすとおり、「目」の「感覚」と「知覚」がものごとの「認知」のために働くところである。 「実像」は、「客観」「主観」の二つの働きをつくり出す。 1歳半の幼児の「指さし」(共同指示)は、「実像」の「客観」をつくり出す脳の働き方である。 哲学のげんみつさにもとづいていうと「指さし」は「感覚」による知覚である。 「あれはスズメよ」。 「あれは猫よ」。 「あれは電車だよ」 という言葉は「実像」の中の「視覚の知覚の内容の認知」なのである。 「目」の視覚は、「感覚」と「知覚」の二つで二重になっているということを説明している。 母親が「子どもの顔も目も見ないで話す」というのは、子どもの脳の中で「目」(耳も)の「感覚」は働いても、「目」(耳も)の「知覚」と「認知」が働かなくなるということだ。 ちょうど「厚いガラスの眼鏡」をかけた状態になる。物の形もしくみも、置かれている前後関係も全く分からなくなる。これが「知覚と認知の喪失」だ。 子どもは不安いっぱいになるだろう。 多くの日本人は、人と話すときに「相手の顔も目も見ない」という話し方をする。原因は、尊敬語や謙譲語(形)のルール、法則を知らないことにある。「人の話を笑い声を出しながら聞く」「人に笑い声を出しながらしゃべる」という女性は典型である。 すると、母親から「顔も目も見ない」で話された子どもの脳の働き方と同じになる。 家の中、もしくは、身近に「認知症」(痴呆症)と思われる人がいる人は、改善の仕方の対策として「顔、目」をしっかり見ながらくりかえし、くりかえし話すということを試みられよ。 必ず、効果があらわれると信じてよい。 |
谷川うさ子さん |
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