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読むだけで幸せになる手紙
高齢者の虐待は、「顔を見る」「目を見る」、
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今の介護業界でも医療業界も、「認知症」(痴呆症)とは「体験を忘れることだ」と定義している。 この「体験を忘れる」とは「さっきの食事を忘れる」とか「身近な人の顔、名前を忘れる」といったことだ。 中核症状という。 認知症(痴呆症)の中核症状に、人それぞれの「周辺症状」があると説明されている。 周辺症状はものすごくたくさんある。 目、耳の神経症(白内障、緑内障、突発性難聴など)、嫉妬妄想、物盗られ妄想、自分はイジメられている(被害妄想)、行動障害(つくり話、作話症、仮性作業、ゲーム、マンガ依存など)などだ。 これは、脳の働き方と言語学と言語理論を理解しない人には全く理解しえないことなのだが、日本人は、「体験」というものを初めから学習しないのだ。 「体験」と「経験」という言葉があるが、この二つは内容も意味も全く違う。 「体験」とは、筆順、言葉の意味、本の正しい読み方、文や文章の正しい書き方、推移律、帰納、演繹などの思考の方法、説明の仕方、などのことだ。 日本人はこれらのことを「内扱い」(ウチ扱い)によって拒否し、学習を否定する。 つまり、「体験を忘れる」といっても、初めから学習していないのだから「忘れる」ということが成り立つはずもない。 この「体験を学習しない」ことがつくるのが「周辺症状」である。 不適応や不適合などの病理症状は全て認知症(痴呆症)の「周辺症状」なのである。 この「周辺症状」の柱とも土台になるのが「相手の顔を見ない、目を見ない」というものだ。 「相手の顔、目を見ない」中で「話す」そして「聞く」。 この「相手の顔、目を見ない」中で「話す」「聞く」から「妄想をしゃべる」ときには「相手の顔、目を見る」。 これは、「笑い声を出しながらしゃべる、聞く」だろう。 そして「嫉妬妄想」「関係妄想」を話すときは、「相手の目」をニラみつけながらしゃべる。 共通するのは、「言葉」のもともとの正しい意味を打ち壊し、踏みにじり、粉々(こなごな)に粉砕するということだ。 ◎例 1.貴様(尊い方)を「キサマ」と罵(ののし)り語に変える。 2.御前(神様の前)を「オマエ」「テメエ」と「イバリ語」に変える。 3.「おのれ、うぬは盗人か!} 4.「われは、とんでもなく悪い奴だ」 1,2は「内扱い」で社会のルール、きまり、規則を壊して、自分の欲を優位に立てる仕方です。 3,4は、「一人称」(自称詞)を「二人称」(他称詞)に変えて、自分の「欲」(感情)を相手に覆いかぶせて「相手の存在」を消滅させるという粉砕の仕方です。 1,2が「相手の顔を見ない、相手の目を見ない」ことの目的です。 3,4は、日本人の多くの人がもつ精神分裂病の構造です。 また、1,2が認知症(痴呆症)の「周辺症状」です。「作り話を話す」「しょっちゅう作り話を言う」(作話症)という病理です。 「目を見ない、顔を見ない」ことがこういう「作話症」を成立させます。 3,4は、「言いがかりをつける」「人を陥れる」「暴言を言う」「暴力をふるう」「人との約束を踏みにじる」という認知症(痴呆症)の周辺症状です。 この他者の崩壊を経て、自分自身の全ての「行動が止まる」という自然性優位による「人間の世界の疎外」の道をたどるのが、日本人の認知症(痴呆症)の本質です。 高齢者の虐待は、起こるべくして起こっています。 「自分の親を殺したくない」「自分の子どもを殺したくない」「自分も、犬、猫以下の存在になって死にたくない」と思うならば、人と話すとき、人と向かい合うときは「顔、目を見る」lことです。 話すときは「自分の言葉の意味のとおりに行動をあらわすこと」です。 これが、「高齢者の虐待防止」の正しいとりくみ方です。 |
谷川うさ子さん |
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