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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
ポルソナーレ式認知行動療法ポルソナーレは、独自に、「認知行動療法」を開発した。 |
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《事例》 わたしは、結婚して3年目の主婦です。妊娠して出産をひかえているのでひとりで家ですごしています。 結婚しても働いていましたが、退社しました。 勤めていた会社は、大学を卒業してからずっと働いていました。 ノンバンク系の金融業でした。 結婚して出産するからといって必ずしも退社する女性ばかりではありません。 わたしは、人間関係に異常に過敏な性格なのです。わたしの生育歴や家庭環境に原因があるのかもしれませんが、非常に気を遣う人と、親しく、心を通い合わせた信頼し合って話せる人とに大きく色分けされるのです。 「この人は嫌だ」と思うと顔を合わせて、顔を見るということができません。 どんな人とも気さくに話をする人、明るく笑いながら話しやすい性格の人がいますが、そんな人を見るたびにうらやましく思いますが、その反面、大勢の人と適当に、八方美人的にチャラついて話す人は嫌だとも思います。 わたしは、子どものころから自分のおこなったことについていじわるな言葉や欠点として指摘されることを言われると、それが何日も何日も頭にこびりついて離れないということがありました。 「あなたって、声が小さいね」と言われると、「あなたは友だちがいなかった人でしょう?」「いつも一人遊びで人形ばかりをいじって、一人芝居のようにおしゃべりをして過した人?」と言われているように思い、心が暗くなります。 ひとりで部屋に居るときに、その言葉が頭に思い浮び、カッとなって眠れなくなります。何日も何日も、眠れない日がつづくこともありました。 言われた言葉の嫌だと思う言葉をなかなか忘れることができないのです。 わたしは、イライラする性格です。買い物や公共機関で待たされると、イライラで体の感覚が緊張します。街の中の人混みで思うように歩みが進まなくなると、イライラが顔の表情に出て叫び出したくなります。 わたしは、子どもが生まれると、子どもにヒステリーを起こして大声を出すのではないかと心配です。 すぐにイライラが顔の表情とか声が暗くなるのは母親によく似ていると思います。わたしの母親と同じように、わたしも、仕事にしろ家事にせよ、馬車馬のように体を動かしつづけます。 とりくんでいることの以外はまったく目に入らなくなるのです。 息もつけないような心持ちになり、必死という言い方があてはまる異様な緊張状態になります。 夫と話すときは、顔も目もぎいっと見詰めて自分の言いたいことだけを夢中になって、思い詰めたように話します。ここでも、仕事や家事と同じように手抜きということはありません。わたしの結婚も、結婚ということが頭にこびりついて離れなくなり、仕事はもう目に入らなくなって「しなければならない」と思い、完成させなければ落ちつけないイライラした気分になって、自己本位の思いやりのない思いで結婚したのです。 (秋空月子(仮名)、37歳、元会社員、主婦) |
谷川うさ子さん |
《ポルソナーレのカウンセリング》 相談者の秋空月子さん(仮名)は、三つの性格の特徴を語っています。 「気に入った人とは、心の通い合うような会話ができる、嫌だと思った人とは、顔も合わせない」のが一つめです。 「人から自分の欠点を指摘されたと思えることを言われると、その言葉がいつまでも頭にこびりついて離れない、夜も眠れなくなる、思い出すと頭の中にいっぱいになってカッとなる」のが二つめです。 「仕事にしろ、家事にせよ、じぶんの行動のことと決めたことは、馬車馬のようにがむしゃらに終わるまで必死の思いになって行動しつづける」のが三つめです。 人間の脳の働き方のしくみをよく理解できると、この秋空月子さん(仮名)の人間関係や仕事、私生活にかんすることの行動は、「主観」を中心にした脳の働かせ方です。 「主観」とは「短期記憶」の脳の働かせ方のことです。 ふつう、短期記憶というと「すぐ忘れること」「長くは憶えられないこと」と考えられていますが、こういう理解は間違いです。哲学の定義でいうと「ロックのいうものごとの第二の性質を憶えること」をいいます。ものごとには「第一の性質」と「第二の性質」があります。 「第一の性質は、ものごとの法則、規則、規範のこと」です。「第二の性質」は、人間の感覚がとらえた性質(たとえば色、音、味、音)のことです。 日本人のつかう日本語は、この「第二の性質」だけを分かるための言語です。 秋空月子さんのような病理の考えや行動、人間関係がなぜつくられるのかというと、これは、脳の働き方のメカニズムを正しく分かれば手に取るように説明されることなのです。 人間の脳(身体も)は、「人間の本質」という部位と「自然という部位」そしてその「中間領域」の三つでつくられています。 日本語は、「中間領域」の言語です。 このことは、「目」「耳」「手・足」の器官も「人間の本質」を働かせる機能と、「自然性の領域」を働かせる部位に分かれているということです。 「人間の本質」とはいうまでもなく理性とか知性とかをいうのですが、これは「目、耳の働きの認知の働き」がつくります。 だから、「認知行動療法」というときは、「目」「耳」が「知性や理性」をつくり出すような働かせ方のことをいうのです。それが、「相手の顔、目を見ながら話す、聞く」です。 秋空月子さんは、ふだんは、「相手の顔、目を見ないで話す女性」です。すると、「嫌な顔の人など見たくもない」というように、「自分の脳の中の自然性の部位」だけを言葉や行動にあらわします。 「人から言われたことが自分のことを悪く言っているように思える」ときは、いつまでも気になるし、思い出してはカッとなると言っています。 これは、日本人に特有の「自然意識」というものがつくる病理です。 日本語は「自然の成り立ち」を尊敬語に用いています。日本人の「行動」もこの「自然性がつくる感覚」であらわされます。 だから日本人のおおくは自分のどんな行動も「自分で自分を尊敬する」という敬語体系を利用して行動を成り立たせています。それなのに「バカにされた」と感じると自分の「内扱いというイバリ」の相手が「自分の方がエライのだ」と言っているように思えて、夜も眠れなくなるのです。 日本人は、このように自分で自分を尊敬するという「行動」を「相手の顔、目をぜったいに見ない」という関わり方であらわします。 それが、仕事の中では、がむしゃらに仕事をするという仕方です。暗記してうまくいっていれば給料をもらえるし、他のことに気をとられると、ここに妄想のイメージが思い浮んで認知症(痴呆症)の周辺症状があらわれるのです。 秋空月子さんは、「待たされるとイライラする」「仕事でも、家事でも、行動することができないこと、終わらないことにもイライラする、馬車馬のようにがむしゃらにとりくむ」と言っています。自分の言うべきことを言う相手には、どこまでも「顔、目を見て言いつづける」といっています。 これは、「認知の無い行動の仕方」です。 「相手と自分のつながり」(共生とか共同体をつくるつながりのことです。行動の秩序ともいいます。社会的な場面、状況で誰もが認識している規範のことです)が欠如しているときの行動の仕方です。 犬に芸を教えると教えたとおりに「行為」をあらわします。これは、「目」「耳」の「感覚の知覚」という機能がつくる行動の仕方です。 人間は、動物と同じようにこういう行動の仕方で「仕事」「家事」「学校の勉強」を憶えます。 「短期記憶」による憶え方です。自分で自分の行動を「尊敬する」という「内扱いの尊大」の主観で行動を成立させているのです。 秋空月子さんの「イライラする」「終わるまで行動しないと気がすまない」というのは、自分の「欲」の「自然性」のあらわれを自分でも自分を尊敬するし、他者にもこの「内扱い」の「イバリ」を押し付けて「現実の秩序」や「相手との関係」を破綻させるということをおこなっているのです。 この内扱いの「イバリ」の内容は、人によっては嫉妬妄想であったり、ゴミを捨てない仮性作業だったり、「占い」ふうの常同症だったり、強迫神経症だったりするでしょう。 ポルソナーレが教える「認知行動療法」の基本は「相手の顔、目を見る」、そして、相手の話した言葉の中の「名詞」「形容詞」の言葉を自分も「言い表す」、です。 | 谷川うさ子さん |
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