全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ


《 谷川うさ子さんのお役立ちカウンセリング 》

日本人の心と身体の病理と対策
日本人は対人関係の中でなぜ孤立するか 2


 みなさま、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子さんです。
 日本人の「心と身体の病」と対策について、地上最強のカウンセリングをお話します。

 哲学は、日本人にはなじみのないものですが、ヘーゲルやマルクスの名前をご存知の人はおおいとおもいます。また、知的な実力をおもちの方は、ハンナ・アーレントや吉本隆明の名前はご存知でしょう。

 これらの哲学を語る人は、人間についての理解の仕方が一致しています。脳の働き方に、「他者性」というものがあるということが一致しています。
 
 この「他者性」というのは、自分が、自分を、客観的にイメージする脳の働き方のことです。欧米人は、この脳の働き方の「他者性」を活用してbe動詞(英語)、sein(ザイン)動詞(ドイツ語)をつくりました。これは、ものごとを「誰が見ても、同じように見える」という「客観」ということを分かる脳の働き方のことです。

 ところが、日本人の使う日本語には、この客観性をあらわす文法がありません。そもそも「文法」といえるほどのものはなく、「構文」という文の書き表わし方、話し方の規制しかありません。

 日本人と欧米人は言葉をつくる脳の働き方の言語領域が違うのです。このことを不問にして、いくら「脳にいいことをやりなさい」といっても、何の役にも立ちません。

 脳の働き方の言語領域が日本人と欧米人は全く違うということのわかりやすい証拠があります。「うつ病」や「分裂病」は、日本人も欧米人も同じです。しかし、病気の内容が違います。欧米人は、客観性を言い表す妄想を語ります。「妄想念慮」といって、「自分は、これこれこういう組織から迫害されている」とか「自分は、こういうことをしたから罰を受ける、だから狙われている」といったふうです。

 日本人は、心・精神の病というと、全て「人間関係の悩み」です。「外に出られない」などというのも、「家の外の人が怖い」という言い方です。「人からこういう眼で見られた」「人と話すと、こういうふうに緊張する」「自分は、人とこんなふうにしゃべれない」などといったものが日本人の心・精神の病の内容です。

 日本人の脳の働き方には、ヘーゲル、マルクス、ハンナ・アーレント、吉本隆明といった人たちが哲学として説明する「他者性」というものがないのです。これが日本人の心・精神の病気の原因と理由です。

 脳の働きの「他者性」とはどういうものか?のくわしい説明は後日にまわします。重要なことは、「他者性」というものの中身として、欧米人のbe動詞やsein動詞のような法則性のある内容を学習していないので、「カラッポ」であるということです。

 すると困ったことが起こります。「ニート」「引きこもり」「社会孤立無業者」(推計で約300万人以上という調査結果)という社会現象がその典型です。「他者とかかわりをもたない」という病理が起っています。日本人の誰もが脳の働き方に「他者性」がないので、「もっともなことだ」と思え、そして「自分もそうしようかな」と孤立を正当なものとした病理が広がっています。そして日本は、ずっとこういう現象がつづいています。
 
 その結果、「無縁死」や「共同墓」を生前契約するということが起こっているのです。
うさ子
谷川うさ子さん

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