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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙 |
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わたしは、小学校の教師をしていました。わたしの父親は幼いころに病気で亡くなりました。わたしには、妹がひとりいます。母親は、二人の子どもを育てられないと考えて、わたしだけを祖母に預けたのです。 妹は結婚しました。母も同居しました。ですが、妹の夫と折り合いが悪く、一人で暮らすようになりました。 私は、老いた母親が心配でした。 母親の世話をしてもよいという申し出があったので、今の夫との結婚に踏みきりました。夫は、農家の末っ子です。 結婚するとすぐに子どもが生まれました。男の子でした。 結婚したときからすぐ、姑が家に泊りに来ました。3日間くらい泊っていきます。家は農家の造りなので部屋はいくつもあります。どの部屋にも広びろとしています。庭先には、お茶や桃、柿、ミカン、梅などの樹々がいつも青い葉を繁らせています。季節には花が咲き、たわわな実が風に揺れます。実った果実の樹の下には、甘い香りが降っていました。 姑もわたしも、この庭から季節ごとに変わる空を眺めるのが好きでした。 子どもが産まれるまでは、姑は、わたしのおこなう洗濯の仕方や掃除の仕方をこまかく注意しました。畳を拭くときは、畳の目に沿って軽く拭く、洗濯は生地の重いものから洗う、同系色どうしのものを洗う、などです。 食器の洗い方は、重いもの、大きいものから先に洗って水気を拭き取る、重いものを下にして軽いものを上に乗せる、と言います。わたしは、はい、わかりましたと明るく言い、教えられたとおりに実行するようにしました。 男の子が生まれました。 一歳をすぎると、食事をひとりで食べようとします。子ども用のフォークを使って食べ方を教えます。 姑は、「そんなに叱って教えることはない」とわたしの顔をじっと見て言います。 「男の子は、のびのびと、何でも思うとおりにさせるのがいいのだ」と言います。 わたしは、姑に、もうこの家に来てほしくないとつよく思うようになりました。 姑は、わたしの調理もじっと見ていて注意します。 「ふつうの赤だしのミソは、最後に入れる。さっとふっとうさせてからトーフ、なめこを入れる。フタをして一呼吸おいて椀に入れる」と言います。香りが飛ばない、煮えばながおいしいのだ。じっとわたしの目を見て言います。 「白ミソは、コトコトと弱火で煮込む。ミソの中の と大豆の味が出る。だしは昆布かカツオでとる。アクを抜いてうす味のおいしさをいただく」。 姑は、わたしの顔を見て目をそらさずに言います。 わたしは、母親から調理の仕方を教わらないまま小学校の教師になりました。これも修業だと思いました。ノートに書いて忘れないようにしました。 長男は幼稚園に行くようになりました。玄関で家の中に入るときクツを脱ぎます。「クツをぬいだら、クツは揃えようね」と教えました。 これを見ていた姑は、「そんなにきつく言うことはない」と言って、子どもに「いいんだよ、そのままで」とかばいます。子どもは、おばあちゃんがいいと言ったとクツを揃えません。 夫も玄関で、履物を揃えずに家の中に上がります。夫に「履物を揃えてから上がってくれませんか」と頼みました。 子どもは、父親の言うことなら聞き入れるだろうと思いました。 夫は「うるさい」と言います。夫は、姑が来たときに、「履物のこととか、風呂場で脱いだ衣類をカゴに入れろとか、(自分は妻に)うるさく言われている」と(姑に)話します。わたしには(夫が姑に)告げ口をしているように聞こえます。 「そんなことをいちいち言うと、男の子はいのびのびと育たない」。 姑は、大声でわたしの顔を見ながら言いました。 長男は、中学2年生のころから学校に行かなくなりました。 学校に行くだけで、他の人が一日中勉強したとの同じくらい疲れると言います。学校に行って帰ってくると、茶の間に座り込み、動かなくなります。カバンの中に入れている教科書もずっしりと重いと言います。 クラスの中で、みんなと同じように机に向かってイスに座っていると、他の人は何をやっているのか?と気になり、教室中をキョロキョロ見渡しつづけるのだそうです。 |
谷川うさ子さん |
南山夏子さん(仮名・45歳)からの手紙です。日本人の男性は、脳の働き方に「認知」の能力をもっています。 男性は、女性と違って脳の中に認識の能力はありません。 だから、玄関先で履物はこのように脱ぐ、出船型に揃える、と、行動の仕方を父親から学ばないと、どんな目的の対象に向かう行動も身につきません。男の子が学校に行けなくなるのは、認知の能力はあっても、行動のための学習が十分ではないときに起こります。 学校の勉強が分からなくても、お友だちにニガテな人がいても、先生がキライでも、行動する認知を父親から学べば、楽しいことにも出会えます。ちょっと気になる女の子の姿を見て、性の欲のホルモンが活発になります。 いつか、いつの日にか実現できる性の欲の充実を夢見て、毎日、今日でなければひょっとして明日には、と期待しておしゃれにも気を遣うようになります。 家の外に認知を学ぶ憧れの男性が見つかると男性として一人前です。昔の男の子にとって憧れの男性は石原裕二郎さんでした。 南山夏子さんの夫には長兄、次兄、姉がいます。 長兄は、妻に暴力をふるい離婚しました。 毎日、言い争いがたえなかったといいます。 次兄の嫁は、子ども2人を連れて家を出ていきました。姑と憎み合ったからです。 姉は、離婚してすぐに10歳年下の男性と再婚しました。 南山夏子さんは、長男のゆく先がとても心配になりました。南山家の上には、なにやら胸騒ぎのする印が取り憑いているかのように思えました。 ポルソナーレに相談しました。 「男のお子さんにも、ご主人にも、目を見て、笑顔のウルウル目で喜んであげられていますか?愛着の基本です。涙がぽったりおっこちそうなくらいのウルウル目で喜んであげると、男性は、行動の仕方と行動の目的を分かる認識の能力で脳が働きます」 男性は、脳の大脳辺縁系にある視床下部に性の欲をつくり出す中枢神経をもっています。性の欲は空間認知の能力をつくり出します。空間とは、しつけ、ルール、きまりのことです。 行動の能力はあるのに行動の仕方が分からずに困っているのが男性です。 男性は、性の欲を土台にした喜びを感じると行動力に自信をもてます。 子どものころは、母親の喜びの表情を見るとどこへでも行けて、何にでも挑戦する自信があふれるのです。 南山夏子さんの長男は、母親の喜びの表情を見ながら、机の下にイスを戻す、といったルールの言葉を耳で聞きました。 行動に自信がついて、大学を受験する検定試験の勉強にとりくんでいます。 |
谷川うさ子さん |
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