全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ


全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング

読むだけで幸せになる手紙

しゃべれない、話すと言葉が出ない脳のフリーズ対策

相手、状況しだいではよく話す。
苦手な人、苦手な場面では声も、言葉も出ない。
こんな脳のフリーズは「筆順」どおりに字と文を書けば解消して幸せになる物語。

 ぼくはアスペルガー症候群』(彩図社)で、アスペルガー症候群の体験を書いた権田真吾さん(42歳)、コンピューター関係の会社員)が物語の事例です。

「ぼくは、ニガテな人と話すと、声が潰れてヒキ蛙のような押し潰した声になります。低い声になって言葉がスムースに出てきません」。
  権田さんは、自分はアスペルガー症候群なので、苦手な人には緊張して、人と話すことが辛くなる、といいます。

 「会社では、外からかかってきた電話をとっても、うまく社名を名乗れない、という状態がつづきました。聞いていた上司がたまりかねて言いました。
 『君は、もう電話に出るな。会社の信用にかかわる』」。

 権田さんは、これでは社会人としてやっていけない改善の必要つよく感じました。
 「ぼくと同じように吃音の問題を抱えている人の自助サークルに参加しました。寸劇や自己紹介をしながら吃音と向かい合い、治していこうというサークルです」。

 ところが、驚くことに、サークルのメンバーと話すとのびのびと、思う存分にしゃべれます。サークルの会の後でお茶やお酒を飲み、軽く食事もします。全く緊張しません。ビールを飲みながらつまんだホッケの味はとびっきりおいしく感じました。
 「今でも、思い出すと、ホッケの味が懐かしく、解放感があふれます」。

 「吃音のサークルの人も言っていました。会社に行くと、ちゃんとしゃべれよと言わんばかりの冷たい視線を感じる重苦しい空気になる周囲の目を過剰に意識する」。
 緊張するまい思うほど声が潰れて、言葉が詰まる。サークルを出て会社に行くと相変らず、人の名前が出てこない。
 言おうと思っていたことを思い出せないトンデモナイ言葉が口から勝手に出てくると言います。
 そこで上司が言います。
 「外部からかかってきた電話に出て、話すことを禁止する」。
うさ子
谷川うさ子さん

ポルソナーレの脳の働きを説明するカウンセリングです。

 DSM‐Ⅳによるアルツハイマー病、脳血管性の痴呆(認知症)を診断する基準があります。
 おもな診断基準で、アルツハイマー病にも脳血管性の痴呆症(認知症)にも共通するのが「失語」「失認」(目で見ているのに見ていない、など)、「失行」(始めた動作、行為を完成させられない、など)、そして「実行機能」(計画を立てられない、順序ということを立てられない、抽象化ができない、など)、です。
 抽象化ができない」とは、「空気が読めないといわれていることです。
 その場の状況にふさわしい言葉が分からない会話の内容を待遇表現のとおりに言いあらわせない、などが「空気が読めない」です。

 権田真吾さんは「ぼくはアスペルガー症候群です。医者から診断されました。人の話が聞けないヤツ、空気が読めないヤツというレッテルを貼られています」と話しています。
 アスペルガー症候群の症状は、アルツハイマー病や認知症(痴呆)ではないけれども、脳の働き方は全く同じに共通していることが分かります。

 人間の脳で、「実行機能」(計画を立てる、ものごとを順序立てて分かる、抽象化する(人の話を聞く、空気を読む))のための働きをするのは、二つの部位です。

 一つは、ブローカー言語野「3分の2」のゾーンです。
 もう一つは、「右脳・実像」です。
 日本人は、前者の部位は働かせません
 すると「右脳・実像」の働きが怪しくなると誰でも認知症(痴呆症)と全く同じ脳の働かせ方になるのです。
 対策は、「計画を立てる」「組織化する」(自分の行動を管理する)、「順序立てる」「抽象化する」ための訓練と学習の基礎は「手で文字を筆順のとおりに書き、文、文章を書くこと」です。
うさ子
谷川うさ子さん
 権田真吾さんのお話です。
 「同じ失敗をなんども、なんどもくりかえすのがアスペルガー症候群の特性だ。同じ失敗をくりかえさないためにはどうしたらいいか?とぼくは考えた。
 ぼくは、自分専用のマニュアルをつくることに決めた。目的や手順、確認事項をこまかく書き込む。思い違いあってはいけないので、同僚とかジョブ・コーチになってくれる人に、確かめる。言葉づかい、説明の仕方などのポイントを整理する」。
 こうすることで頭の中が整理されて、ある程度の成功を収めた

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