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認知症(痴呆症)の改善と予防ってあるの?

認知症は、もともと痴呆症といわれていた。
人聞きが悪いというので名称が変えられた。
治らないし、治せない、という共通の見解がある。
では、なぜ治らないの?

 「わたしの父親は、学校の教師をしていました。
 停年で退職してからすぐに、家の中で言うこと、話すことがおかしくなってきました。
 母親に、物を盗られたと言うのです。千円なくなった、一万円なくなったと言います。大きな声をあげて、悲鳴をあげて騒ぎます」

 宮里好一による『痴呆の基礎知識』(星和書店) に紹介されているケースです。
 「物盗られ妄想」であると宮里好一はいいます。
 「物をどこに置いたのかを忘れる」という忘れ方と同じカテゴリーにあると説明します。
 したがって、精神分裂病ではありません、という説明です。この「物忘れ」と同じ記憶障害が「嫉妬妄想です」と宮里好一はいいます。「被害妄想」と「嫉妬妄想」は、同じ記憶障害から発生する、ということです。

 これだけ「認知症、認知症」とキャンペーンが張られると、事例のような発言を実の父親から聞くと目の前が暗くなるのはあたりまえです。
 家の中がどんどん暗くなるし、楽しい会話もなくなり、人間らしい情のある言葉がけも消えてしまうのでつよい緊張の日々になります。何をするのもおっくうになるのは、しかしこういうことが理由であるのではありません。

 「認知症は、現代の医学では治りませんといわれていることがヤル気を失くし、気力を吸い取るのです。「いよいよとなれば施設に入れるつもりです」と事例の相談者は言っています。一ヵ月30万円か50万円とかの費用が発生します。
 「介護市場は15兆円」といったアピールの書籍は目の前が暗くなる人を市場にしているのです。

 『長い別れ』という中島京子の認知症の父を描いた小説の書評があります。「ユーモラスで人間味もある小説だ。読む人の救いになるだろう」と書かれています。
 ようするに、「こんなふうに諦めなさい」という覚悟を教える小説です。

 ポルソナーレの脳の働き方の研究と認知症(痴呆症)の対策の開発からいうと、「認知症」(痴呆症)は、「右脳・実像」(Y経路支配・客観の認知)(注・認識ではありません)の働きの「止まり」の現象です。
 ここは「倫理」(日常の行動秩序のことです)をつくり出す脳の部位です。

 この「倫理」(モラル、道徳をつくる行動秩序)のことを話し、伝えつづければ治るのです。
 ポルソナーレは、今、認知症とそのカテゴリーの依存症の人へはこういうレクチュアで改善の対策をおしすすめています。


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