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クマ江さん |
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミが解明した脳の働き方の全体のしくみを学んで、日本語の動詞文で思考するのを止めて、名詞文で表現する学習を一日15分だけつづけてみてください。 そうすれば、平成26年の新しい年も、アベノミクスの砂上の楼閣に思考停止にされず、国全体のブラック化で生きる屍にもならず、自由に生きて知的魅力を輝かせて活躍できます!!」というポルソナーレのカウンセリング法が熱い人気。 人間の脳の働き方の全体のしくみを解明した結果の永遠の本質から見ると、誰もが強迫観念に追いやられている日本と世界の虚構化からの脱け出し方を、あなたにもご紹介!! (熊野クマ江) |
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クマ江さん |
●アベノミクスで今年は好景気と予想されている
「うさ子さん、新年おめでとう。 新しい年になったよね。 昨年の末は、今年平成26年の日本の経済社会はどうなっていくのか、働いている人にも、心身の病になって身動きがとれなくなっている人にとってもどういう影響があるのか?を分析していたでしょう? 昨年は、アベノミクスの効果で円安になり、輸出関連の企業はものすごく儲かって冬のボーナスも増額されたし、賃上げも実行されそうだし、最低賃金も引き上げられるよね。 経済界は、アベノミクスを高く評価している。今年は、株価は2万円に届きそうだと、盛り上がっているでしょう。 今年は、景気が良くなって収入も増えて、生活は安定していくと予測していいのかな?」 |
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「ポルソナーレが解明した人間の脳の働き方の観点からみると、日本の政府がおこなっている景気を良くするやり方とか、日本の大企業76社の円安による好決算は、砂上の楼閣ともいうべきもので、間違っているのです。 今の日本の経済を象徴する過去最高の収益を出している製造業、輸出主体の企業の収益は、いわば、「ドル×円レートが1円安くなるたびに400億円のかさ上げになる」(トヨタの例)ことが生み出す不労所得をさして好景気といっています」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●ドストエフスキーの「賭博者」の心理と同じ
「ドストエフスキーの小説に『賭博者』があるね。賭博者すなわちバクチを打つ人の心理がよく描かれている。なにせ、この賭博者というのはドストエフスキー自身のことで、自分のバクチ打ちの経験を書いているからリアリティがあるね。 ドストエフスキーいわく、賭博者は、負けて大損をしている時は、“自分は豊かだ”という妄想に囚われる、反対に、儲かっている時には“自分は貧困だ”という妄想に取り憑かれるといっている。 今の日本の政府のおこなっているアベノミクスの財政出動は、国際競争力に優れた製品やサーヴィスを売って海外や国内から富を集めてくる、これを国民に分配して国民みんなが豊かになるという正当な経済の運営の仕方ではない。ドストエフスキーの『賭博者』のように、借りたお金をバクチにつぎ込んでいる行為をさして好景気といっているね。 でも、これってべつに日本のオリジナルの経済理論じゃないよね」 | |||||||||||
●アベノミクスとは「トリクルダウン理論」のこと
「もともとは、アメリカのレーガンが始めた経済学の理論です。 『トリクルダウン理論』といいます。『トリクルダウン』とは、『滴(したた)り落ちる』という意味です。 貧しい果樹園の中の一本か二本の果実の実る樹だけにどんどん栄養を与え、よく世話をして果実を実らせる。 さらにより多く実らせて熟させる。するとその二、三本の樹は豊かになる。この豊かな樹からいくつかの熟した果実の汁がぽたぽたと滴(したた)り落ちて、この樹の下とか周りにいる飢えた生き物が、おこぼれをいただいて豊かさの恩恵にあずかるという経済学です。 アベノミクスはこの『トリクルダウン』に期待した政策です」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
「でも、それって日本では、2002年2月から73ヵ月にわたって小泉政権が実施してうまくいかなかったよね。為替介入によって円安=輸出拡大を主導した結果、日本の大企業群は戦後最高益の不労所得を手に入れた。しかし、大企業群は賃上げもせず、受注単価も上げず、『グローバル競争に備えて体力を温存する』という言い方で企業内に貯め込んでトリクルダウンはおこなわなかった。 今のアベノミクスは、企業に「賃上げ」を要請しているけど、輸出主体の輸出主体の製造業の就業者の数は減って一〇〇万人もいない。賃上げしても国民全体の一部だ。 二〇一三年に『最低賃金』の引き上げ(15円高い764円)がおこなわれたけど、中小企業は円安による輸入原材料の高騰で苦しんでいる。『円安倒産』が起きている。ここに『最低賃金』の引き上げで『賃上げ倒産』も予測されている。 ここで危機感を感じている中小企業の一部が、従業員にたいして度を超えた長時間労働を課したり、ノルマを課して輸入インフレのコスト高を吸収しようとしているね」 | |||||||||||
●アベノミクスで儲かっているのは2割の人
「アベノミクスで潤(うるお)っているのは円安や財政出動の恩恵を受ける大企業と、これらの大企業の株価上昇で資産を増やしている『二割の人々』です。 この『二割の人々』だけでなく多くの国民に『賃金の引き上げ』が広がらなければ『消費税率の引き上げ』で個人消費が進まず、インフレが深くなっていくでしょう。 景気が後退して輸入品のコストが上がる『スタグフレーション』が予想されます」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
「安倍首相は、日本の産業を大きく変革して人間のニーズに適合した付加価値の高い製品やサーヴィスを輸出したり、需要(ニーズ)を創り出すことには、全く興味がないよね。アベノミクスは、二〇一三年七月の参院選挙にたいして打ち出されたものでしかない。日本の全体の底上げを目指すものでもないのがアベノミクスだ。 興味があるのは右傾化した集団的自衛権など安保問題の政治問題だけだ。 すると、今年平成26年は、賃金が上がらず、物価と金利が上がって貧困層が急増する『スクリューフレーション』が予測されるね」 |
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「今の日本では、輸入原材料費の高騰で資産インフレが発生しています。しかし金利は上がっていません。物価が上がれば金利も上がるのが当り前です。金利とは、お金の貸し借りに付けられる値段のことです。しかし、今の日本で金利が上がっていないのは日銀が国債の7割も買い取って市場に出回る資金(マネー)を2倍にして円安をつくり出しているからです。しかし、これからもずっと国債発行(借金)をつづけ、金融緩和をつづければ、誰が何をしてもどうにもならないくらい日本の財政赤字は膨れ上がり、そこで国債の価格が暴落する事態が迫って来て、『ハイパーインフレ』に突入していく事態を回避できなくなる。変動金利の住宅ローンが一気に上昇して、サラリーマンを中心とした中間層が極貧に窮乏化するでしょう」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●日本人は、一体、なぜ、現実の危機をすぐに忘れてしまって憶えられないのか
「しかし、本当に厄介なのは、このような現実が、日本人には理解されないということではないんですか。 平成25年12月12日に決定された企業向けの減税策が用意されているよね。大企業には『トリクルダウン理論』にもとづいていくつもの優遇メニューが提示されている。『平成26年』には、巨額の好決算が予想されている。これが、『二〇一四年には日経平均2万円が予想される』の根拠になっていますね。 減税策で潤うのは黒字の大企業だけですね。彼らは、今年一月三日の日本経済新聞でも『うちの会社はこんなにも儲かる』と写真付、一覧表もつくって上位収益のランキングまで発表しているね。 こういうキャンペーンの効果で、日本人の一人一人はすっかり安心しきって、今年一年の自分の人生を楽観しているのでしょうか」 |
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「そういうこととはあまり関係のないところで、日本人は、どういう現実も理解しないのです。脳の働き方の全体のしくみから見ると、どんなにその人が必要としていて、その求めに応じてアドバイスなり、対策を教授しても、それを実行できる人はごく一部の人です。 人間の脳は、こういういいかたを仮にするとハードウェアとソフトウェアの機能が、長期記憶と短期記憶で成り立っています。 欧米人は長期記憶の言語野を働かせて思考しているのですが、日本人は、短期記憶の言語野を働かせて記憶したり、学習したり、思考しているのです。 したがって、すぐに忘れるのです。何を憶えても、何を学習しても、何も憶えられないのが日本人の使っている脳の短期記憶の言語野です。 したがって、勉強したり学習したり、思考したという行動は憶えていても、学習したこと、学んだこと、思考したことの内容は、すぐに忘れるし、何も憶えていないのです」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●日本語の「動詞文」は、言葉をデタラメに憶えて、使うことを許容する
「それって、日本語の文法の『動詞文』のことですよね。『動詞文』は、しゃべる、説明するという『自分の行動』(動詞)のために必要なことや言葉は記号のように憶えるよね。 したがって、その人が話した言葉の中のどれかの言葉をとり上げて、『この言葉の意味はどういうことですか?』と質問しても『知りません』とか『分かりません』と返事するよね。 言葉の意味をちゃんと理解していないのにしゃべったり、説明のために語るというのは、ここで話されていることの内容も不明、もしくはつくり話になるっていうことだ。 これが『動詞文』の本質ですよね。 だから、経済社会がどう動こうとも、どういう危機的なことを政治や企業が行なおうとも意味不明のちんぷんかんぷんのこととしか理解しないわけですか」 |
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「ここにご紹介した日本の経済問題の分析は、『宝島』(宝島社、№739、2014、FES)の中の須田慎一郎、『2014の日本経済大予測』を参考にして分かりやすく要旨を再構成したものです。 そのほかいくつかの参考文献と経済の専門誌、新聞の情報の資料にもとづいています。 これらの文章も『動詞文』で書かれていますが、それでも『名詞文』(抽象名詞)の解説になっています。 ほとんど『名詞文』に近づいています。 したがって『名詞文』というものを一度も書いたことがない、あるいは学習したことがないという人には、説明を受けても意味不明で、かなりがんばって読んでも、さながら『馬の耳に念仏』のようにすぐに忘れ去られてしまうものなんですよ」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●「名詞文」が脳を正常に、知的に働かせる必須の条件
「ポルソナーレのカウンセリング法の学習は、『いいと分かっているけど難しい』といいながら学習している人や、『いいと分かっているけど、何も理解できないので、自分にとっては役に立たない』と学習を止める人がいるよね。 これって、『動詞文』を乗り越えようとする人とどうしても『動詞文』の中にどっぷりもぐり込んで思考の対象となることが全く見えなくなっている人の違いなんですか?」 |
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●安倍首相は、経済の立て直しには全く関心がない
「『動詞文』とは、大野晋のあげている文例でいうと『万物は流転する』といった表現のことです。 『抽象名詞文』は『一切は無常なり』のことです。 『抽象名詞文』は『AはBである』(A is B)の形で言い表わされます。 アベノミクスや日銀の異次元の金融緩和は、『名詞文』で説明されていなくて『動詞文』で説明されているから虚構が語られています。もし『名詞文』ならば、経済政策を、国民の誰もが実感できる景気回復に特化しなければならなくなるのです。 そうはなっていないのは『動詞文』がつくる『主観』の中に、安倍首相の自己意識の『経済なんて興味がない』『国民の生活まで心配する気持ちは全く無い』という自覚的な意思が構成されているからです。 これが、日本型の主観の『帰納』と『確率理論』になっています。 しかし、このような経済の現実に疑問をもち、自分の人生に関心をもつための『動詞文』すらも話せなくなるというのが日本人の間に増えている『強迫観念』です。 この『強迫観念』を改善しない人が『強迫神経症』に陥っているんですよ」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●「動詞文」すらも使えない人が強迫神経症になる
「強迫観念って、自分じゃ変だ、おかしいと分かっている考えや言葉がいつも思い浮ぶことですよね。 また『強迫神経症』とは、不合理と分かっている観念や行為が思い浮んで、くりかえして行動に表わす不快な感情をともなう異常な行動のことですよね。 おもに暴言や暴力を中心にして発語する人のことですよね。 『動詞文』すらも話せなくなるとこうなるんですね。 ここまで追い込まれないうちに、ポルソナーレのカウンセリング法を学習しないと、自分では、自分に何が起きているのか分からないままにアベノミクスと日銀の異常な金融緩和に呑み込まれて、ひとり言、一人芝居のような強迫神経症をくりかえしている事態になりますね」 |
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