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クマ江さん |
「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミが実証的に説明する脳の働き方の全体とメカニズムを学習して、名詞文の練習をしてください。 そうすれば、所得上位一パーセントのスーパーリッチと同じ脳の働かせ方になって、脳の中に共同体の空間を構築できます!」 という、ポルソナーレのカウンセリング法が、今年も心がふるえるような人気。 時代と社会は大きく変わってしまっている今、「共同体」を脳の中に構築できることが、唯一の生存の仕方になっていることを「スーパーリッチ」は象徴。 「心・精神が生きる」ために、あなたにもご紹介!! (熊野クマ江) |
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クマ江さん |
●「グローバル・スーパーリッチ」の理解の仕方
「うさ子さん、クリスティア・フリーランドが『グローバル・スーパーリッチ、超格差の時代』(早川書房)を書いているよね。 国民の所得を全部合わせた収入金額の三六パーセントとか八四パーセントを独占しているという人たちのことを調べて、インタヴューもして20年がかりで書いた本だね。 アメリカあたりでは、なにかズルイことをして手に入れたんじゃないか、不当な収入なんじゃないか、という批判もあるようだけど、そのあたりはどうなんですか?」 |
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「不当とか、ズルをしているということはないようです。スーパーリッチとは国民所得の三六パーセントとか八四パーセントの富を独占していますが、これは、労働者として働いて、働いた結果の所得だと説明されています。 産業革命の後に出現した『所得上位一パーセント』の人々、たとえばピッツバーグの鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーとは全く性質が違うようです。カーネギーらは泥棒男爵(だんしゃく)と呼ばれました。 現在のスーパーリッチは、よく勉強して、オリンピックの金メダリストのように競争に勝ち抜いて、その結果『勝者総取り』を実現して富を独占した『所得上位一パーセントの人々』であることのようです」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
「その違いって何なんですか?パッと見には、富の独占ということでは何も違わないって思われていて、いってみればただの金持ちのことじゃないかと批判する人もいますよね」 | |||||||||||
●映画『天国と地獄』の犯罪と動機
昭和38年に公開された黒澤明の映画『天国と地獄』をとおして考えてみると分かりやすい話ですね。 この映画は、エド・マクベインの小説『キングの身代金』の映画化です。 製靴会社の常務・権藤金吾に『お前の息子を誘拐した』という電話がかかってきたということから物語は始まります。しかし、誘拐されたのは社用車の運転手の一人息子で、権藤の息子は無事でした。 誘拐犯は、『運転手の子どもであっても身代金はお前が払え』と要求します。 権藤は身代金を払い、運転手の息子は解放されます。しかし、権藤は身代金を払ったために財産も地位も失います。 誘拐犯は、山崎努が演じる貧しい環境に暮すインターン(現在の研修医)だったのですが、『自宅から見える権藤の豪邸(ごうてい)で裕福な暮らしをしている権藤にたいして、一方的に憎しみを抱いていた』というのが犯行の動機と話します。 この『天国と地獄』に登場する金持ちの権藤は超富裕層(プルトクラート)ではありません。 しかし、映画では、一つのきっかけがあればたちまち財産を失う立場にあるということを誘拐犯は想像できなかったのです。 産業革命がつくったプルトクラートにたいしても、現在のスーパーリッチにたいしても、彼らと自分の違いとは何なのか?という理解のための思考が不足すると、『天国と地獄』の誘拐犯と同じような見方しかできなくて、格差の中に沈んでいくことになるんですよね」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●日本人の使う日本語は「動詞文」だから「スーパーリッチ」の本質が分からない
「この映画が公開されると、すぐに同じように子どもを誘拐する模倣事件が多発したよね。すると国会でも問題になり、営利誘拐罪の刑法が改正されて『3年以上または無期懲役』が追加されたよね。 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミでもレクチュアしているけど、日本人の使う日本語は『動詞文』だよね。(『ある』『なる』『する』で文を終わる型のことです。ここに助動詞の『せる』『させる』『れる』『られる』『た』『らしい』『ようだ』『だろう』『でしょう』などをつけて自分の意見や気持ちを言い表すのが日本語の『動詞文』の型式です。 すると日本人は、誰もが共通して『自分の行動と欲求と感情しか記憶しない』『自分が関わるものごとの対象の言葉はすぐに忘れる』というのが脳の働き方から見た最大の特徴だ。 産業革命のころのプルトクラート(超富裕層)と現在のスーパーリッチとはどう違うんですか」 | |||||||||||
「産業革命が起こった近代から現代までは、国の経済と生産を中心とする産業、そして物やサーヴィスを売る・買うという商業(交換市場=市場)はセットになっていて、一体でしたよね。 だからトリクルダウン(滴(したた)り落ちる)の理論が成り立ちましたね。企業にたいしての所得税を上げれば国民の一人一人の生活水準も上がったのです。 税収も増えて、国の財政も豊かになり社会福祉も充実したのです」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●「グローバル経済」について、誰も教えないことを教えます
「そういう経済のしくみは、今も昔も同じで何も変わっていないんでしょ?」 |
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「それが全く違っているのです。これは、現在のどんな経済学者も気がついていなくて、日本経済新聞にも経済の専門誌にも書いていないことなのですが、『グローバル経済』ということと『テクノロジー革命』の二つが『国の経済』(税収制度と生産を中心とする産業)と、『商業(交換市場=市場)』とを分離して、別々の経済にしているのです。 現在のプルトクラートの『所得上位一パーセントの人、スーパーリッチ』は『商業(交換市場=市場)』で働いています。 グローバル経済というフィールドの中で、オリンピックに出場する選手のように苛酷な競争をおこない、ここで勝利者になった人が『総取り』をおこなっています。彼らは、資本主義の国の経済の土俵の上ではなくて、グローバル経済という『市場』によってスーパーリッチになっているのです」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
「おそらく、この対談をお読みいただいている人も同じ感想をもつと思うのですが、資本主義の『経済』と資本主義の『市場』が別々に分かれているといわれても、なるほど!!そうだったのか!!と分かる人って、いてもごく少数の人じゃないかな?と」 |
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●吉本隆明、ハンナ・アーレントの「共同体」を分かる人にしか、「共同体」の本質は分からない
「ここは、ハンナ・アーレントの『人間の条件』(ちくま学芸文庫)や、吉本隆明さんの『個体・家族・共同性としての人間』(『情況への発言』徳間書店、昭和52年、東京医科歯科大学・お茶の水祭講演)を読んだ人にしか全く理解されることはないかもしれませんが、『交換市場(市場)』というのは『共同体』なのです。 『共同体』というのは、共通の利害のもとに集まり、有限の目的のもとの組織をマネジメントする、という内容をもっています。 多くの人は『経済社会』しか知りませんが、『共同体』とは、人間の脳が最初につくり出す信用と信頼をルールにする人間関係のための空間構造なのです。このことは哲学者、思想家、新生児や乳児、幼児の研究者が証言しています。 『市場(交換市場)』が『共同体』であるということを『古代ギリシア』の『ポリス』以来、初めて現実の中に浮上させたのが現代のプルトクラート(超富裕層)のスーパーリッチです」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
「すると、国の経済というのは衰弱するよね。この中にいる国民(労働する人)は、『国の経済』の衰弱とともに貧困化していくわけだ。 これが超格差の時代という意味なんですか?」 |
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●これが格差をつくり出すグローバル経済=サプライチェーンのしくみです
「クリスティア・フリーランドの調べをみると、格差の生まれ方はこんなふうです。 アップル社のiPodにかんする研究論文があります。 iPodに関連する中国の雇用は一万二二七〇人、フィリッピンの雇用は四七五〇人。iPodに関連する雇用のほとんどはアメリカの外にある。しかしiPodにかかわる給与の大半はアメリカにとどまる。 アメリカ国内のアップル社の従業員一万三九二〇人は七億五〇〇〇万ドルにのぼる。ところが海外の従業員二万七二五〇人が手にする金額は三億二〇〇〇万ドルに満たない。 さらにアメリカ国内のiPod関連の労働人口の構成をみるとこの格差はもっとラジカルになる。 アメリカでの雇用の半分以上(七七八九件)である小売と非専門職(事務補助、運送、配達など)の労働者が全体で二億二〇〇〇万ドルを稼ぐ。 アップル社の革新によって利益を得ているのは、アメリカに六一〇一人いるエンジニアなど専門職労働者で、彼らの給与は全体で五億二五〇〇万ドルにのぼる。これはアメリカ国内の非専門職の給与の二倍以上だ。アップル社の海外従業員全員分の給与よりもはるかに多い。アメリカ国内のiPod関連の雇用のうちの半分以上は低賃金で、低熟練だ。 これを見ると、『新しい市場』は『サプライチェーン』をつくり出して、海外は低賃金、国内でも一部の人には高賃金、多くの人は低賃金に解体されていることが分かります。 格差とは、国内ではミドルクラスが解体されて低賃金層になる、海外ではより多くの人が低賃金のもとでサプライチェーンの労働をおこなう、という構造のことなのです」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
「すると、国内の企業への所得税が低く抑えられれば、当然、国の収入も伸びず、経済成長率も低いままになりますね。なんでこういうことになっているんですか?」 |
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●なぜ、スーパーリッチは共同体をつくるのか?その秘密
「ハンナ・アーレントの『人間の条件』をみると、もともと労働というのは、人間の観念に無世界性しかつくれないのです。世界性をもつ空間構造を脳の中につくり出せなければ動物一般と同じで、食べることと生殖のためにしか生きられなくなります。 『共同体』や『共生』の空間概念を『左脳』につくれないと、どんな人間関係もつくれず、消費することにしか関心がなくなります。 恋愛も結婚も子育ても『消費』してその場、その場で消えていく泡(あわ)のようなバブルの対象になります。 子どもの不登校、ニート、離婚、未婚というのは「労働」の無世界性のためで、『共同体』の空間構造も、空間概念も学習していないことによる脳の働き方の必然なのですよ」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●史上最強の知性「名詞文」の真実
「そこで、『市場』という『共同体』の中で富を得ているスーパーリッチは、『心と精神が生きる』ために、スーパーリッチどうしで『共同体』をつくり、『共生』して生きていこうとしているわけだね。 市場という『共同体』での競争に勝ち抜く方法が『名詞文』(抽象名詞文)だったんですか?」 |
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「経済社会というのは、脳の働き方から見ると、帰納法と確率理論で資本の活動がおこなわれます。ここでは、必ず、確率として半分の失敗と損失が生まれます。 堤未果さんの『(株)貧困大国アメリカ』(岩波新書)をみるとコングロマリットによる『帰納法』の『斉一性の原理』によって、この損害と失敗が防がれています。批判はいろいろとあるにせよ、ここには『名詞文』による『演繹』が、適用されています。ここで分かることは『名詞文』(抽象名詞文)というのは、最強の論理ですし、競争に打ち勝つにはこの『名詞文』のほかにはありえないのです」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
●ポルソナーレでは「名詞文」をレクチュアしています
「ポルソナーレで『名詞文』(抽象名詞文)をレクチュアしているのは、スーパーリッチになるためなんですか?」 |
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「アメリカのスーパーリッチの人々の学歴や勉強の仕方を、クリスティア・フリーランドが紹介しています。 これを見ると、結局、『名詞文』(抽象名詞文)の習得の仕方をものすごい努力によってマスターしています。 それは、今、世界のどこの大学も『帰納』と『確率』(統計学)しか知らないので、手さぐりで『名詞文』を身につけるしかないからです。 しかし、ポルソナーレは初めから脳の働き方のしくみにもとづいて、『共同体』って、どういう知性でつくられるのか?と研究すると、すぐに、『名詞文』しかないってことが分かっています。 そこで、ゼミ生の皆さまに、ただちにお教えして成果を上げていただいているんですよ」 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
「日本人は『動詞文』でしか思考できないので、『名詞文』を教えるって、むずかしいんじゃありませんか?」 |
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「そこは、その人しだいです。『名詞文』のつかい方をわかりやすく、誰にでも分かるように教えていますから、パッと分かることができる人はその日からみるみる成果を上げていただいて『これって、いいですね』と喜びのご報告をいただいているんですよ」 |
うさ子さん |
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