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クマ江さん |
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリングの方法
「長崎県佐世保市・女子高校生殺害事件」(平成26年7月26日)は、日本人の心的な異常と、心的な病気をよくあらわしています。とくに、日本人の女性の心的な異常と心的な病気が過激になっていることをよく象徴しています。 日本と世界の経済社会は消費不況(デフレ不況)を深めていく中で、脳の働きを正しい知性の習得のために働かせない人から、心的異常は、心的病気となり、自分の現実を壊しはじめます。 そこで、ポルソナーレのマスターカウンセリングの方法が唯一、心的異常の解消にお役に立つ知的能力です。 (熊野クマ江) | |||||||
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クマ江さん |
『私は、彼から言われてヤセる努力をしてデートします。デートが終わると「過食」をして下剤を飲みます。私はどういう異常を性格にしているのでしょうか』 (27歳、女性) (松本紀子(27歳、女性、ピアノ教師。京都市左京区岩倉上蔵町) (謹告・匿名です。住所、職業、団体も匿名です。相談の内容も再構成しています。特定の人物や相談の内容とは全く無関係です) 私は、今、結婚する予定の男性がいます。しかしこの男性と、今の自分の性格で結婚できるのか?と悩んでいます。 なぜ、こうも悩んでいるのかというと、私は、デートすると、その後で決まって過食をするのが習慣になっているのです。 この「過食」は、18歳くらいから始まりました。この時、交際していた男性がいました。この男性は私に「もっと痩(や)せてほしい」と言いました。 この時の私は、体重が53キロでした。身長は154センチです。 そこで私は、4日間で「1200キロカロリー」を摂ることにして、4日間をほとんど絶食しました。そして、次の4日間で少しずつ普通食に戻すという12日間のプログラムを立てました。13日めには「1200キロカロリー」を摂る、というプログラムです。 ところが、この13日目に食欲が一気に爆発しました。ケーキ3個、お菓子も大量に食べる、ジュースも3本をガブ飲み、牛丼を一杯、という具合です。もちろん三食の食事も摂ります。 私は、この日からまた3日間、絶食します。そして一日で増えた元の体重分を減らします。 私は、このくりかえしを18歳から今まで、つづけています。 なぜ、絶食するのかというとデートのためです。デートの後「過食」をします。そして次のデートまで「拒食」するのです。 私の体調は、いつもフラフラです。陽の光が当ると、貧血が起こります。 立っていることにさえも疲れます。拒食して体重を減らすときは大量の下剤を飲みます。 何度か止めようと思いました。どうしても止められません。18歳の時に交際した彼とは、23歳の時に別れました。すぐに新しく交際した彼とは、今も関係がつづいていて、結婚の約束もしました。ですが、デートのたびに拒食をして、デートが終わると過食する、そして拒食して減量することは今もつづいています。 私は、三食をきちんと食べることができなくなっています。イライラすると、ケーキを5個くらいいちどに食べます。それだけではすまず、ラーメン、ジュース、大量のお菓子を食べます。 普通の人の三日分くらいの量を一度に食べるのです。食べたら下剤を飲みます。 過食で食べている時は「明日は一日、絶食しよう」。その次も、二、三日絶食すればいいわ。今日は最後だから思いっきり食べよう」と考えて、自分に語りかけます。そして気分が悪くなり、食べきれなくなるとまで、夜中の12時、1時になっても食べつづけます。 当然、次の日はこんな自分が嫌で、気分が悪くなります。なんとか「過食」を止めたいと思っているのですが、止められません。自分のこういうことは、彼に知られたくありません。結婚すると普通の三食だけを食べるという食生活になります。すると私は太るのが怖いのです。結婚に自信がありません。 私はピアノ講師をしています。子どもにも教えています。ですが、私は子どもが好きじゃないのです。子どもに教えていて、覚えの悪い生徒がいると、頭に血がのぼり、カーッとなって怒鳴ります。私はヒステリー症なのか、だんだん、頭が痛くなってきます。そこでイライラして、子どもに当り散らします。 結婚すると、すぐに子どものことになります。結婚と子どもを産むことはイコールになっているからです。この子どもが嫌い、頭が痛くなるというのもなんとかしなければ、結婚へは進みません。 私は、自分でも、やっていることが、相反して矛盾していると思います。でも、どうしても自分の本当の姿が出てきます。今は自分のこのギャップに悩まされています。 私のこのような悩みについて母親に話すことがあります。 母親は、私の悩みは単なるグチにしか聞こえないらしく、ただ弱い、意志薄弱な人間にしか思えないようです。 「そんなに弱くては生きてはいけないんだよ。人間、一人で生まれてきたのだから、一人で生きていけなきゃ情けないとしかいいようがない」と言います。 私の悩みは、誰にも理解されないのでしょうか? |
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クマ江さん |
■ポルソナーレのマスターカウンセリングの方法をご説明します!
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「脳の働き方に原因と理由があります。 人間は、食べるとか性をするとか快楽を求めるという欲求をつくり出します。 この欲求は、動物の脳の『大脳辺縁系』の中にある『視床下部』(欲の脳)がつくり出します。 でも、人間は、『大脳新皮質』の言語野で『法則』とか『規則』とか『論理』の能力を学習します。0歳8ヵ月までにこの能力を学習によって完成させます。 この学習とは、母親と子どもの関係の『愛着』です。 この『愛着』が安定していれば、松本紀子さんのような『過食』や『拒食』、そして『長崎県佐世保市・女子高校生殺害事件』の加害者や被害者にみられるような、他者に危害を加える、もしくは危害を加えられる、ということは起こらないのです。 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
そこのところのしくみを、くわしく説明していただけますか | |||||||
人間の脳の働き方の基本型は、人間の本質をつくることと、人間も動物なので、動物の本質の欲求をつくることの二つで成り立っています。 欲求のおおもとが『視床下部』です。 ところが、この『欲求』は、自然の環境の中では安定して実現するのは難しく、いつも生存の危機にぶつかります。このことは、人間も動物一般も同じです。 そこで、人間だけは、多数性とか複数性という共同とか、共生という人間関係の中で『欲求』を実現するという本質をもっています。 生育歴の中の『愛着』の中で、多数性とか複数性という『共同性』や『共生』の知性を学習しなかった人は、『拒食』や『過食』の異常をあらわし、そして『長崎県佐世保市・女子高校生殺害事件』のような『性的な異常と病気』をあらわすのです。 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
でも、『長崎県佐世保市・女子高校生殺害事件』は、女子高校生が同級生の女子高校生を殺害している。女性どうしだよね。『性』は介在していないように見えるけども、それでも『性的な異常や病気』というのは、なぜなんですか? | |||||||
そのためには、『視床下部』のしくみを正しく理解する必要があります。 『男性の脳』『女性の脳』は、『視床下部』に区別があります。 『女性の脳』は視床下部の『視索前野』です。自律神経の副交感神経の中枢です。 女性ホルモンを分泌するTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン。ペプチド3個)を分泌します。『言葉』と『人間関係』の能力をつくり出します。毎月の生理を循環させて、『女の能力の心情の能力』をつくり出します。『心情の能力』とは、『相手が喜ぶから自分も喜ぶ』という安心の能力のことです。 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
女性の欲の脳の『視索前野』のTRHが『人間関係』と『言葉』の能力になるには、大脳新皮質の言語野で、多数性とか複数性の言葉を、生育歴の『愛着』の中で学習する必要があると? |
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多数性とか複数性を意味する共同体や共生の意識と『空間概念』というのです。人間の欲求は、ただそれだけでは、何を求めているのか?が不明なので、実現できません。そこで『空間概念』と結びついて、ここで初めて欲求の対象が明確になります。人間は、この『空間概念』を脳の働きによって表現できなければ、いろんな病気をつくり出し、生きてはいけないというように存在しているのです。 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
その『生きてはいけない』ということをつくるのが、吉本隆明さんが、『心的現象論序説』で説明している『心的異常』であり、『心的病気』なんですか?
それは、どういうふうに起こるんですか? 『長崎県佐世保市・女子高校生殺害事件』や、相談の事例の松本紀子さんの拒食、過食は、どういうふうにつくられている心的な異常、心的病気なんですか?」 |
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「大脳新皮質の空間性の言語野で、多数性とか複数性の共同体、共生の言葉が『愛着』をとおして母親から学習されていない場合、『視床下部』の『視索前野』の性的な欲求は、実現が遮断されます。そこで、この欲求は、『視床下部』の中の『食べたくない中枢』に移り、やがて『食べたい中枢』に移行します。ここで『拒食』か『過食』が起こります。 性の欲求を諦めた女性は『過食』で欲求実現の代替を図るのです。緩み、弛みが代替になります。 性の欲求の実現を諦めていない人が『拒食』の「食べたくない欲求」(交感神経の中枢)に移行して『背内側核』(男性の中枢神経・GnRH=性の欲求の権化・ペプチド10個)で性の欲求の実現を図ります。女性も、男性と同じ性の欲求のホルモン GnRHを分泌して、男性、女性の区別なく、共同体とか、共生を実現しようと試みます。 |
うさ子さん |
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クマ江さん |
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そのとおりです。 日本人は、日本語の『文法』の『内扱い』によって共同体、共生の法則の言葉を誰もが否定したり、拒否しているので、性的対象の殺害までには至らなくても、松本紀子さんと同じ心的異常は誰もが抱えていて、人間関係を壊すくらいのことは日常の光景になっていますね |
うさ子さん |
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クマ江さん |
松本紀子さんに共通する心的異常や心的病気に思い当る人は、ポルソナーレのマスターカウンセリングの方法の学習がおすすめですね |
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