全日本カウンセラー協会 ポルソナーレ


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読むだけで幸せになる手紙

「騒音トラブル殺人事件。兵庫・尼崎市、母娘襲撃。
東京・江戸川区、1階住人が2階の住人を襲撃」
日本人は、音(発声)がすると反射的に反応して
攻撃的にしゃべり出し、
自分の人生を終わらせようとするのはなぜか。

クマ江
クマ江さん
平成28年5月19日に、
騒音トラブルを理由とする襲撃、殺人事件が2件起こった。
どちらもアパート1階の住人が2階の住人を襲っている。
日本人は、正しい会話ということが全くできない。
相手が話すと反射的にひとり言のように話し出す。
相手が黙ると火に油を注ぐようにひとり言をしゃべりつづける。
この事件は、「強迫」がつくった「行動」の典型である。
 
 
 平成28年5月19日に、騒音音がうるさい)を理由にしたトラブル、殺人事件が2件、つづけて起こった
 一件めは、19日の午前2時40分ごろ、東京都江戸川区のアパートで起きた。午前2時40分とは、誰もが寝ている時間だ。
 アパート1階の加害者の男性(73歳)が、2階の被害者の男性(54歳)を襲った。
 拳銃で頭を撃って射殺した。自分も1階の自宅で頭を撃って死亡した。
 「2階の男性を拳銃で撃った。これから自分の頭を撃つ」と110番通報した。

 二件めは、19日の午後4時45分ごろに起きた。
 兵庫県尼崎市のアパート前の路上で、アパート2階の母親(61歳)と娘(33歳)が襲われた。
 襲ったのは1階の住人、67歳の男性、豊島速夫容疑者(無職)だ。
 「音がうるさい」(騒音)が殺害の理由だった。
 ハンマーで殴られ、包丁で刺されて、母親は重傷を負い、娘が死亡した。

 このような「騒音」を理由にしたトラブルは、「危険な隣人である」と防犯アナリストの梅本正行は書いています。
 (『安心できない時代の生き方』PHP研究所)
 では「騒音をめぐるトラブル」とは、ふだんはどういうトラブルのことをいうのでしょうか。
 「相手が話している」という時に、「自分だけが一方的にえんえんとしゃべりつづける」(このときは、相手の顔、目を見ないソッポを向いて話す)ということと全く同じ行動が「騒音トラブル」です。
 あるいは、ハッハッハーッ、ワッハッハッハーッ」と笑い声を出しながら話す、聞くという行動も「騒音トラブル事件」と共通しています。
 相手がしゃべる声を聞きながらワッハッハーッと笑うと相手の話の中身は壊れます。もちろん、自分の話す話の中身もバラバラに壊れますこの壊れることをおこなうのが「笑い」という行動です

 会社の仕事や会議で、せっせとノートに「聞き書きをする」「ノートパソコンに、入力しながら聞く」というときの耳だけで聞いて、目は相手を全く見ないという行動も「騒音トラブル」を起こす行動と同じです。
 日本語動詞文であることに理由があります。動詞文の「動詞」の「見る」「聞く」「触る」のことです。人間の身体の感覚の知覚をあらわすという動きのことです。
 このような動詞は、右脳の視覚野聴覚野が働きます。
 右脳の視覚野聴覚野は、ロック(ジョン・ロック)のいう物の第二の性質色、味、香、自然音しか「見ない」「聞かない」のです。「触ること」も同じです。

 だから、「人の話を聞く」ときは、「しゃべっている発声、発音だけを聞く」(話の中身は無いと無意識に考えて無視する)のです。
 「自分が話す」ときは、「ア、イ、ウ、エ、オの音声(発語)中心となって、話の中身は無いという話し方をします
 だから、日本人は、「いいじゃない」「ステキじゃない」「……と思うじゃないですか」というように、「ない」(無い)を「有る」と言いあらわします
 「無い」とは、ものごと名詞抽象名詞形容詞が「無い」、この「無い」は「有る」のことです。「有る」のは、ロックのいう第二の性質の認知だけで、話の中の名詞、抽象名詞形容詞は「無い」のです。

 「騒音トラブル」の場合でいうと、騒音が聞こえているときは「無い」なので、「無いものは壊す」として反応してののしり文句を言い、大声を出して罵倒しました。
 これは、相手がしゃべるとでも」とか「いやあ」と否定するかもしくは話されたことには一言も触れないで、全く別の話題をしゃべり出す、ことと同じです
 聴覚中心話し方です。
 ロックのいう第二の性質自然音しか聞かないのが聴覚中心です。

 「騒音トラブル事件」は、夜中の午前2時40分ごろと、午後4時40分ごろの路上で、襲撃と殺人が起こっています。
 いずれの加害者も、騒音の無い時に「有る」と騒音をイメージしています視覚のイメージに転換されて、騒音を出している人物とその行為をイメージしています
 ロックのいう第二の性質視覚のイメージは、主観のつくる性質しか思い浮べないので、いびつに歪み、ねじ曲った悪意を感じるイメージを思い浮べます。

 このイメージが「有る」です行動の対象、および目的として思い浮べられます
 だから、この架空のイメージを行動の目的に手足が動きましたこれが日本人の強迫神経症です。

 自分が容易にしゃべることができると思う相手にくりかえし困っていることの質問をする正しい回答を聞いても無視し同じ困っていることをくりかえして質問することと同じ強迫神経症です。「今、聞いたことは無い。自分の頭の中のいびつに歪んだイメージは有る。この有る(強迫)に従って話す(強迫神経症の行動。答えた相手の話を壊す)」と同じ強迫神経症が「騒音トラブルの殺人事件」です。

 このような脳の働き方のしくみを理解して、「動詞文」を正しく使うことが対策と予防の仕方です。
うさ子
谷川うさ子さん
 
関連ページ:日本人が「強迫観念」でつくる病理
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