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読むだけで幸せになる手紙
北海道釧路市・4人殺傷通り魔事件」。
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クマ江さん |
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平成28年6月21日、午後3時15分ごろ。北海道釧路市の商業施設「イオンモール釧路昭和」で通り魔事件が起きた。 4人の女性が襲われて、1人の女性が死亡した。 容疑者は、松橋伸幸(33歳、新聞配達員)だった。 「彼は、生まれつき、片耳が難聴だった。高校は卒業した。統合失調症で薬を服用していた。 以前は、方耳だけに補聴器をつけていた。この1ヵ月くらいは両耳に補聴器をつけるようになっていた」(近所の人の証言)。 心理学博士の鈴木市織氏の話。 「統合失調症の特徴に、自分は生きる価値がないと思い込むことがある。 耳が両耳とも聞こえなくなって、絶望感が強まったのではないか。 大阪教育大付属池田小学校事件と同じように、弱い人に襲いかかるのもこうした犯人の特徴です」。 日本人の間ではなぜ、こういう通り魔事件がひんぱんに起きるのでしょうか。 理由と原因は、日本語を使う脳の働き方(言葉の生成のメカニズム)から考えるとよく分かります。 日本語の特徴の分かりやすい例は「敬語体系」です。 《例》 A・貴様(きさま)……殿様など尊い方。 御前(おんまえ)……神様の前。 B・「キサマ」……ののしり語。 バカヤロウなど、相手を罵倒するときの言い方。 「オマエ」……オメエ、テメエなど、相手を支配したり、従属させるための言い方。 Aは、社会秩序、社会のルール(社会の中の行動秩序)をあらわす「名詞」です。また人間の生活の中の共存とか共生をつくる行動秩序(倫理・モラル)をあらわす「名詞」です。 Aは、敬語体系の中の「外扱い」です。Bは、敬語体系の中の「内扱い」です。 多くの日本人は、「名詞」を言いあらわすときに、必ず、「社会秩序」や「倫理」を壊すことをあたりまえにしているという言い方の例です。 この事例は、国語学者・大野晋の『日本語の文法を考える』(岩波新書)によります。 平成28年2月26日に「女子高校生(15歳)が、ソファで寝ている母親の首をタオルのようなもので絞めて殺害する」という事件が起きました。 高1の長女は、「お母さんが死んだのは、誰か別の人が殺したんじゃないですか」「お母さんが死んだことについては、何も分からない」と言っています。 警視庁は、「容疑者に該当するのは、長女しかいない」と分析して、平成28年5月7日に、長女を逮捕しました。 長女(高1、15歳)がなぜ母親を殺害したのか?というと、ここには長女の「性格」以外の理由はありません。長女は、目で見ている母親は「無い」と否定して「見た」のです。 「貴様」「御前」の名詞と同じように、「社会秩序を言いあらわす名詞の母親」「家族として生活している母親、共生や共存の関係にある母親という名詞」が否定されています。 「貴様」が「キサマ」に変わり、「御前」がオマエ、テメエに変えられているのは、「名詞」という言葉のあらわす「社会秩序」(倫理)が壊されていることを意味しています。 では、「釧路イオンモール4人殺傷事件」や「高1長女母親殺害事件」のように、「人を殺す」「人に危害を加える」という社会秩序や倫理(モラル)の行動秩序を壊す「行動」を起こすのはなぜでしょうか。 国語学者・大野晋は『日本語の文法を考える』(岩波新書)で、人の殺害に及ぶ日本人の倫理(モラル)の壊し方を説明しています。 日本語の代名詞には実に驚くべき現象がある。 たとえば、若い妻が夫に言う言葉がある。 「ボク、きょう何時に帰る?」。 また、母親が子どもに向かって言う言葉がある。 「ボクちゃん、これを見てごらんなさい」。 古くから、一人称を二人称に用いて言いあらわされている。 「うぬは悪い奴だ」。 「おのれは悪いやつだ」。 「ボク」「ボクちゃん」「うぬ」「おのれ」は「一人称」のはずである。その「一人称」が「二人称」に使われている。 これは必ずしも新しい現象ではない。「汝」(なんじ)という言葉がある。 「汝」は二人称に使われている。だが、「ナンジ」の「ナ」は「己」(おのれ)という字を当てていた。「汝」は、奈良時代の以外は「我」という意味だったのである。 この心理的機構は同じであったに違いない。 大野晋は、日本語の「代名詞」には「コソアド言葉」がある、「コ系」(ココ、コレ、コッチなど)は、自分にとって近いものを指す、「ア系」(アレ、アッチ、アソコなど)は、自分にとって遠いものを指す、と説明します。 これは、「ア、イ、ウ、エ、オ」の表音の「音声」が対象を「認知する」ということです。 |
谷川うさ子さん |
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