●テクノロジー時代、社会とはどういうことをいうのか
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、この平成30年4月度のゼミで、テクノロジー時代・社会の人間の側に起こる問題を全世界のレベルで明らかにしました。
参考資料となったのはおもに日本経済新聞が連載した「データの世紀」や「パンゲアの扉」などです。
日本経済新聞が特集して取材した内容を報道した意図はどこにあるのか?はともかく、書かれている内容は、テクノロジー時代・社会の全体像をよく説明しています。
日本経済新聞の意図は、テクノロジーが農業や工業、あるいはサービス業に代わって新しい産業になっているという協賛的な宣伝(プロパガンダ)にあるでしょう。
●人間の側の問題は何も無いかのように不問にされている理由
しかし、ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、日本人の日本語を使う脳の働き方のしくみ(言葉の生成のしくみ)を十数年にわたって考察し、ほぼ全容を明らかにしたので、全世界の誰も理解できないテクノロジーがつくる人間の側の問題を手に取るように理解できています。
誰にでもよく分かることからいうと、テクノロジー(AI,IOT)というIT(情報通信技術)は、人間の脳の働き方をプログラム化した技術のことをいいます。
目や耳や手、足、身体活動の一切をプログラム化しているといえば、誰もがよく分かるでしょう。
人間の脳や身体の活動と、テクノロジーの通信技術の違いは、「マトリックス」といって、時間的な移動の速度にあります。
テクノロジーの速度がはるかに速いので、作業の合理化とか、伝えて戻ってくる内容の独占が経済的な価値をつくり出すと社会的に評価されています。
●テクノロジー技術とは、人間の脳の働き方の鏡写しである
テクノロジーがつくり出す技術的なサービスなり製品なりは、人間の脳の働き方を写し取り、人間の脳の働きを代替することに本質があります。
すると、ここでは「人間の側の脳の働き方はどうなる?」という問題が発生します。
このことについては、当然のことながら世界の誰も注目もしないし、一言も発言しません。
どんな学者も、どんな知識人も何も、一言も言わないのは、誰もがパソコンを使い、スマホを利用し、デバイス端末を使って仕事をしたり、ものをしゃべったり「書いたり」ということを行っているからです。
すでに自分がテクノロジーの当事者の一人になっているので「テクノロジーはいい!すばらしい!役に立つ。便利だ」と思うことは山ほどあっても、自分の脳の働き方の異常には全く気がつかないのです。
●テクノロジー時代・社会の人間の問題は、「ワープロソフト」を使うことに集約されている
テクノロジー(パソコン、スマホ、デバイス端末も)を使うとたちまちあらわれる異常は「ワープロソフト」です。メールを打つ、「活字」に似た字体で現わされて正常そうな表現として流通するのか?
多くの人は、紙に書いた文や文章も、ワープロとか、スマホ、デバイス端末の画目に表示する「文」「文章」も同じものだと思っています。
現実的にはこの両者は全く違うものですが、これまでその違いを誰も説明できなかったのです。
すると、誰も「説明しない」ばかりか「まともな表現」として扱ってきたのでますます「ネット」の中の「異常発言」もしくは「ネットから得た情報」が社会的な意義や価値があるとしてこれをしゃべる、このとおりに行動する(大量殺人事件が典型)ということがあらわれていて、しかも一般化しています。
●人間は、テクノロジーに飼われる家畜人間になっている
こういうテクノロジーがつくり出した異常な脳の働き方を決定的にこれこれこういうわけで異常なのである、と説明するのが今回のポルソナーレのカウンセリング・ゼミです。
その異常とは、テクノロジーに飼われる「家畜人間」になることである、独力で働くとか、社会に出るとか、他者と正常に関係性をつくれない「植物人間」になることである、テクノロジーに脳の中の交感神経の働きをいっさいがっさい乗っ取られて「無思考人間」になり、痴呆の脳の働き方に陥ることであると、いうものです。
知りたくないと思ってもこれが真実です。
正しく理解して、人間らしい健全な生き方のための対策をとりくみましょう。