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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング
読むだけで幸せになる手紙
日本人の「学習障害」(読めない、話せない、書けない)
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クマ江さん |
社会学者の古市憲寿が小沢一郎を激昂させた。
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平成28年6月23日「日刊ゲンダイ」の報道。 ネット動画の党首討論で司会をつとめた社会学者・古市憲寿が、政治問題を討論中の話を遮って、小沢一郎に話しかけた。 「再婚相手は見つかったのか?」。 スタッフから謝罪文のペーパーを渡された。 「読んだ方がいいですか?」と相手の神経を逆なでするような前置きをして読みあげた。読みながら持論を話した。 小沢一郎は、「お詫びするならするで、きちんとしなさい」と激昂した。 ビジネスコンサルタント横山信治の話(SBIモーゲージ元取締執行役員常務、延べ1000人の部下を指導した実績をもつ)。 「私もこのタイプの人間には手を焼きました。N(なんで)、I(いま)、S(そんなことを言うの?)ということを話す人は自分のことしか見ていないのです」。 「ことあるごとにグチを言う」「そんなことまでと思えるささいなことを相談して人に依存する」「不満を抱えて、扱いを間違えると暴発しかねない」などが、「N・I・S人間(社員)」の特徴だと説明する、横山信治氏。 ここでは、一体、何が起こっているのでしょうか。 日本語の動詞文の「動詞」の使い方が「NIS人間、社員」をつくり出しています。 《例》 A・貴様(音読み……きさま。尊い方。社会的に身分の高い人への呼びかけ方) 御前(音読み……おんまえ。神様の前) B・貴様(訓読み……キサマ。ののしり言葉。相手を罵倒したり、見下したり、対等に扱うときの言い方) 御前(訓読み……オマエ、テメエ、オメエ。相手を支配したり、従属を強いるときの言い方) 漢語のもともとの読み方が「音読み」です。二つの語(漢字、ないし名詞)をくっつけて語の原義を説明します。 日本人の使う「訓読み」とは、ヤマトコトバ(和語)による解釈のことです。 この解釈は、表音(ア、イ、ウ、エ、オの発声音)がおこないます。 国語学者・大野晋は、次のように説明しています。 日本語の代名詞の特徴はコソアドの体系をもっていることである。 コ系……「ココ」「コッチ」「コナタ」……話し手がいるところ。自分の「ウチ」と見なすところを指す。 カ系……「カレ」「カシコ」「カナタ」……話し手にとってウチという輪の外のものを指す。 ア系……「アレ」「アソコ」「アナタ」「アッチ」……身の埒外(らちがい)にあるものを指す。忘れたもの、意外なこと、隠されているものを目にしたときに指す。 ソ系……「ソコ」「ソレ」「ソナタ」「ソチ」……相手と自分が共通に知っているものを指す。 日本人は、発声する「音」を、「コソアド言葉」として用いるとき「代名詞」(名詞の代わり)になるという説明です。 ものごとの名称(名詞)について発声するときは「訓読み」という読み方でその名称(名詞)を「解釈」すると説明されています。 「訓読み」とは、単なる読み方ではなくて、「貴様」とか「御前」のもともとの音読み(字義、語義)を「解釈する読み方である」ということです。 するとここでは、《例》の「A」のカテゴリーの「音読み」(もともとの字義、語義)は「無いもの」として扱われるということが発生します。 「貴様って、もともとは殿様に呼びかける言葉なんですよ」と言っても、「そんなことはない」と受け付けないか、拒否を当り前におこなうということです。 これは、「貴様」「御前」を概念としてみるとき「社会秩序」を「無い」とみなし、現実の中の社会秩序を「壊す」根拠になります。 これが古市憲寿(社会学者)にみる「N・I・S人間」(社員)の「性格」のつくられ方です。 そして、「東京台東区・女子高校生による母親殺害事件」(平成28年2月26日)に見る「母親を殺してはいけない」という倫理を破壊する根拠です。 「倫理」とは、家族、恋人、学校の友人、地域の人々と共生して生きていく、共存して生きていくための行動の秩序のことです。 山登りと同じで、力の弱い人、体力の未熟な人を助け合い、互いに支え合って、共同の関係の中で生活していくというときの「行動秩序」が倫理です。 母親を殺害した高1の長女は、「ソファで寝ている母親」の無防備な状態を襲って首を絞めているので、「倫理」(モラル)を破壊したことになるのです。 《例》にあげた「貴様」「御前」の日本語(ヤマトコトバ)の「訓読み」は、多くの日本人の「学習障害」の証拠にもなります。 「英語は、書かれた文字(単語)と発音との対応関係が複雑です。そこでディスレクシア(読字障害)が起こります。日常生活の中の話すこと、聞くことには何の問題もありません。 しかし、書かれた文、言葉を読むことに障害が起こります。 ギクシャクとつっかえて読む、読み飛ばす、デタラメに読むのがディスレクシア(読字障害)です」(井原裕、精神科医。平成28年6月・日刊ゲンダイ)。 日本語の「発声音中心の読み言葉」(訓読み)は、発声音の音と字とが一致しているので漢字の合成語(熟語)も読むことが可能になっています。 だから日本語ではディスレクシア(読字障害)は、日本人が英語の単語を発音するときに起こります。日本語の文、文章を読むときには発生しません。 しかし、例えば「上る」「登る」「昇る」を「訓読み」で読めても「上下」「登山」「上昇」(音読みは、ジョウゲ、トザン、ジョウショウ)の「音読み」も可能でも、もともとの音読みのもつ語義(字義。概念としての意味です)は、「訓読み」の読み方(発声)が否定します。 「訓読み」は、「解釈する」ということです。 その解釈は「読めること」「書けること」のことです。 「上」(ジョウ)、「登」(ト)、「昇」(ショウ)のそれぞれの意味も、「ジョウ」「ト」「ショウ」と読むことで、完成して、それぞれの「のぼる」ことの違いや内容は「無い」とみなされます。 これが、日本人の「学習障害」です。 こういう説明を目にしたり、耳にしても「何を言っているの?」と全くピンとこない人は多いでしょう。 このような説明は、「目で見る」「耳で聞く」「手で触る」ということは、脳の中でどういうしくみになっているのか?が分かると、よく理解できます。 視覚、聴覚、触覚というのですが、これらの機能は、動物一般によるものと人間の意識によるものとの二つで、二重になっています。 どちらも自律神経の交感神経が働くことで正常に働きます。 日本人の使う日本語は、「人間の意識が見る、聞く、触る」という働き方は副交感神経しか働いていないのです。それが日本語の「動詞文」です。 日本語(和語・ヤマトコトバ)は、副交感神経(視覚神経のX経路のことです)が働いています。 上下(ジョウゲ)、上昇(ジョウショウ)、登山(トザン)の「音」を訓読みと同じように「読むことはできる」とするのは、目、耳、口のX経路です。 「上」(ジョウ)「登」(ト)「昇」(ショウ)の音読みの語義(字義)を分かるのは、目、耳、口のY経路(交感神経)です。 目、耳、手、指のY経路が働いていないので「上」(ジョウ)「登」(ト)「昇」(ショウ)の「意味は無い」と否定します。 「無い」とみなすのです。 これが日本人の学習障害です。 出口汪(ひろし)は『国語が変わる』(水王舎)にこう書いています。 「2020年から大学入試が大幅に変わる。マークシート方式から記述式に変わる。 知識詰め込み式から課題解決型に変わる。 これからのグローバル化時代では、世界の中の多種多様な人と生きていかなければならない。 そのときに必要なのは論理的な思考能力である。 国語が、全教科の土台になる」。 日本人の自殺者は3万人から減ったとはいえ、2万4000人ほどで横ばい状態がつづいています。 リストラ、年金不安、介護者などが背景にあるといわれています。 井原裕(精神科医)は、若者(10代)の自殺率は1990年以降、上昇しつづけているといいます。 日本人の「学習障害」は、「NIS」(なんで、いま、そんなことを言うの?)人間、社員が象徴するように、「自分はこう思ったから、こうしゃべる」「自分はこう思ったからこんなふうに行動した」というように発生します。 それが「社会性の世界」からの孤立(社会不適合)をつくり、10代の若者の自殺を上昇させています。 出口汪(ひろし)のいう「論理的思考能力」中心が新しい社会であるとすると、「学習障害」は、「自分はこう思ったからこうした」という結果の行動破綻が、あなたにも迫ってくるでしょう。 あなた自身の問題になるかもしれません。 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、「名詞」を正しく学習することで予防も回復も可能であるというカリキュラムを開発して、目ざましい効果と成果をあげて喜ばれています。 |
谷川うさ子さん |
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