●「依存症」とは何か?何に依存するのか?
テレビやラジオのニュースでも、ゲーム依存症が報道されている。
WHO(世界保健機構)でも問題になっているのがゲーム依存症だ。
ゲーム依存症の特徴は、ゲームの時間が長いことと、毎日でもおこなわれていること、それが何年もつづいていることだ。
ゲームを行うのはパソコンやスマホ、デバイス端末の「画面」だ。
自分から「止める」とは言わないし、放置していて止める人は、全く無いとはいわないにしても、自発的にゲームを止めて学校の勉強にとりくむとか、社会人の年齢なら、仕事に行くようになった人は、いてもごく稀である。
NHK・TVのゲーム依存症の高校生、中学生への取材では、そういうことが語られている。ゲーム依存の当事者が話している。
人間は、脳で言葉をつくり、その言葉のとおり身体を動かす。
このことは、誰にもよく分かっている常識である。
重要なことは、人間の脳は言葉を生成するということだ。
では、パソコン、スマホ、デバイス端末の画面につくり出す「言葉」(文、文章)は、人間が手で紙に書いて表現した言葉(文、文章)と同じものなのか?
ゲーム依存症の実体を考えて対策を立てるに際しては、このことがいちばんの根本の問題なのである。
なぜならば、「ゲーム」は、文字(言葉)、画像、文章で構成されているからだ。
ゲームを行う人間に届けられるメッセージは、「言葉」(文、文章)である。
だから、「ゲーム」依存だから「ゲーム」が問題なのであると考えると、問題の本質を見誤る。
「ほんとかな?」と思う人は、ちょっと考えてみるといい。
ここに10人の中高生がいて、この10人が2時間とか3時間とか「ゲーム」を行ったと仮定するのだ。
10人が10人の全員が「ゲーム依存症」になるか?どうか?と問いかけてみる。
確率からいうと「ゲーム依存になる人」「ゲーム依存にならない人」は半々(50%と50%)というのが正解だ。
全員が全員ともゲーム依存症になるというものではない。
このような理解をとおして得られる解は、「ゲームそのものに依存しているのではない」ということだ。
●ゲーム依存者は、もともと言葉の能力が非常に乏しい貧困者である
では、何に依存しているのか?
ポルソナーレの脳の働き方からの考察にもとづいていうと、「言葉を言い表すこと」に依存しているのである。
ゲーム依存者は、脳で言葉をつくる能力が非常に弱く、貧困で、乏しかったのだ。
ここで、人は、「ぺらぺらとしゃべれる」から言葉の能力があると思うだろう。
そんなことはない。
言葉は大きく分けて二種類がある。「名詞、抽象名詞、形容詞」とそしてもう一つ「動詞」だ。
「ペラペラとしゃべっている言葉」は「動詞」の言葉だ。
「見た」「した」「やった」「何かをしている」などが動詞だ。げんみつにいうとこれは、社会とか人間の生活で通用する「言葉」ではない。
動詞だけしかしゃべれない人間は、精神障害を内包している。これが言葉というものの真実であり、本質である。
言葉で重要なのは「名詞」や「抽象名詞」(形容詞も)なのである。
ゲーム依存になる人はこの「名詞」「抽象名詞」の言葉をまともに憶えていない。
憶えているように見えても、「記号」あるいは「目印」としてしか憶えていない。
意味不明のままにしゃべっている。これでは、話すとか、聞くとか手足を動かすという行動がつくらない。
「ワープロソフト」はこの「名詞」「抽象名詞」をプログラム化している。
しかも「活字体」で表示する。「活字体」とは社会性があるような「見せかけ」をつくる。
これを画面に表示すると孤立感が消える。いっぱしの人生を生きているかのような錯覚とカン違いがつくられる。それがゲーム依存、ネット依存なのである。
以上です。