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ポルソナーレ式イメージ切り替え法 NEWSLETTER 第210号
10期18回め平成20年10月25日
脳の働き方と言語の学習回路/浅見鉄男「井穴刺絡・免疫療法」

脳の働き方のメカニズム・子どもの脳の発達のさせ方
エクササイズ・女性の魅力の最強の知性のつくり方
『幼児の算数』・IV
(遠山啓、栗原九十郎)

はじめに

 ゼミ・イメージ切り替え法、中級クラス、スーパーバイザーカウンセラー・認定コース、Aクラス、№20のゼミをお届けします。
 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、脳の働かせ方のソフトウェアのメカニズムの解明に成功しました。「言葉の生成のメカニズム」と「話し言葉の生成のメカニズム」の解明が成功の内容です。この解明をもとに、「子どもの脳の発達のさせ方」「大人の脳の発達のさせ方」のエクササイズをお届けしています。今回は、「女性の脳の発達のさせ方」のエクササイズをお届けします。
 もちろん、「男性」の脳も発達する効果が上がります。

ポルソナーレ代表田原克拓

本号の目次

  1. 今、直面している日本の経済社会と、日本の女性の古くて新しい問題
  2. ポルソナーレだけが教える真実の経済学
  3. 日本人の「働く能力」をつくる「脳」とはどういうものか?
  4. 脳を「メタ言語」としてとらえる理解の仕方
  5. 日本人の「脳の働かせ方」の起源は「対人意識」です
  6. 日本の現在の「女性の問題」の理解の仕方を教えます
  7. 日本人は「X経路」でものを考えるために、どんな悲惨な状態の中でも「満足」する
  8. エクササイズ・プログラム
    史上最強の知性の魅力のつくり方
  9. ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ
  10. ポルソナーレ式イメージ療法(プログラム) 話せない不安を変えるイメージ療法
脳の働き方のメカニズム・子どもの脳の発達のさせ方
エクササイズ・女性の魅力の最強の知性のつくり方
『幼児の算数』・IV

(遠山啓・栗原九十郎、国土社・刊よりリライト・再構成)
今、直面している日本の経済社会と、日本の女性の古くて新しい問題

 『週刊・東洋経済』(2008・10月25日号)は、「家族崩壊」をテーマにして、女性を中心においた特集をリポートしています。簡単に要旨をまとめると、こんなふうです。

  • 日本の女性は、女性自身の置か れている状況が歪んでいる。
    その一つが、世界的にも韓国についで男女の賃金格差が大きいことだ。(男性を100とすると、女性は66である)。
  • 正社員の女性は、その約半数が、出産後「退職」を余儀なくされている。
    出産から6年たつと、女性は就業する。(正社員に戻れる人は4割。2割はパートタイマー、アルバイト)。
  • 「キャリアを投げ打って子育てするからには、絶対に失敗したくない」と「過剰な教育」(受験熱と、少子化)をつくる。
  • 結婚すると、夫は、毎日、長時間残業だ。
    家庭や育児をかえりみない。体をこわして、過労死する人もいる。
  • 若い世代は、「低賃金」、「不安定な非正規雇用」が急増して、「結婚」や「出産」をしたくてもできない人が大量発生している。
  • 「フリーター対策を考える」についてのべる山田昌弘(中央大学文学部教授。専攻は「家族社会学」)の話。
    「フリーターなどの非正規雇用対策としてよく、教育訓練がいわれる。
    職業意識をもたせ、それに沿った能力を身につけさせる、というものだ。再教育をして、正社員としてやっていけるスキルを身につけさせる、ということだ。
    この施策には欠陥がある。教育訓練すれば、教育成果が生かせる仕事に就けるのか?ということだ」。
    「今の日本では、職業教育を受けて必要な能力を身につけても、その仕事に就けない、就いてもその仕事の収入では暮らせないケースが増えている」
    「その実体はこうだ。一つは教育の過剰だ。仕事の需要が少ないのにその教育を受けた人が過剰に存在するという場合だ。もう一つは、教育を受けてその仕事に就いても賃金が非常に少ないというケースだ。保育士、介護士、家事代行の対人サービス業などだ。前者のケースは、法科大学院がある。司法試験はあらかじめ定員が決まっている。本人が努力しても一生合格しない人が毎年出て積み上がっている」
    「同じような事態がさまざまな専門職で起こっている。大学院の博士課程、図書館司書、カウンセラー、博物館学芸員、技能系の職業(製菓学校など。実際はケーキ店の下働きに採用されることも困難)などだ」。
ポルソナーレだけが教える真実の経済学

■ここで『週刊・東洋経済』が特集してリポートしていることは、何を意味しているのでしょうか。日本国民を全体的に見れば、「低賃金」「長時間労働」「非正規社員の増加」、「生活していけるだけの収入が得られない仕事しかない」といった日本の労働市場の現実が描写されています。「収入が安定しない」「長時間労働だから結婚しても子育てが困難」といったことです。

 しかし、大きな視点から観察すると、どう見えるでしょうか。ポルソナーレは、すでに30数年も日本と世界の経済社会の動向を調査して、分析してきています。

 要点は次のようなものです。

  • 世界の経済社会は、「お金余りの状態」がつづいている。
    だから経済の基調は、本質的に「デフレ状態」である。「デフレ」というのは、黙っていても「お金」が流出していく状況のことだ。
  • 世界的な「お金余り」とは、何もしなければ減少していくので、「投資」をしなければならないが、しかし、その「投資先が見つからない」ということでもある。
    世界経済は、そこで、「新たな投先」として「IT」(インターネットなどのコンピュータ技術と、「金融派生商品」(デリバティブ)を開発した。
  • この「新しい投資先」への投資にたいして、「投資しても新しい価値を生み出さないもの」には「投資しない」という経済ルールがよりいっそう鮮明になった。
    (「選別する」「差別する」「追放する」などのこと。「投資しないこと」を指して「解体」という)。
  • 日本は、「バブル経済の崩壊」の後、17年くらいかけて「デフレ不況」の実体の金融機関の「不良債権」を公的資金(税金)を使って解消した。
    このとき、同時に「大企業」の公的な支援もおこなった。(超低利の政策金利のことです)。
    「大企業」は、「三つの過剰」といわれる「設備」「人員」「債務」を解消した。
    その後、「日本は物づくりが得意」という認識と評価があったので、「大企業」の「輸出」を中心にした収益で、日本の経済社会は「実感なき好景気」を回復した。
  • 「実感なき好景気」とは、「日本の国内」に新たな「生産の能力」をつくったり、生産性を向上させるための「投資」は無かったということだ。
    個人や家計には収入は増えず、「デフレ状況」がつづいた。
  • 日本の国民も、「内需」という「生産性の能力」をテーマにした「自己投資」をおこなってきていない。
    だから「収益」をあげている「大企業」は「海外」に「投資」している。日本国内の人間のためには、当然、「投資」しなかった。日本の国内の「生産の場」は「大企業の成長」に比べてどんどん衰弱し、縮小してきている。
    「仕事をして収入を得る」という場も減少しているということだ。
  • 日本の国内の「仕事の場」は「医療」「介護」「教育」そして「行政」といった「公的資金」を「原資」とした仕事が主流になっている。
    「生産性が低く、向上しない」という実体をかかえる仕事が日本の経済社会のベースにされてきた。すると、「仕事をしたい人」にとっては、収入も低く、限られた労働市場しかないということになる。
  • 海外に進出して収益を伸ばしている「大企業」に比べて、日本の国内にとどまっている「仕事の場」は、旧来の「働き方」をトレースしている。
    「働く能力」は、「高学歴」イコール「良い企業へのパスポート」という能力観である。
  • だが、平成20年10月に発生した「アメリカ発の金融システムのバブル崩壊による金融の信用収縮」以降、「信用」の収縮にともなって、「投資の対象」の選別と解体を、再び新しい選別によって解体をおしすすめている。
日本人の「働く能力」をつくる「脳」とはどういうものか?

■本ゼミでは、人間の知的能力とは「言葉の学習と記憶の能力」のことである、とお話してきています。

 脳の働き方のソフトウェアのメカニズムの解明をとおして見ると、「言葉の能力」は、ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンで学習して憶えることをいいます。

 日本人は、明治以降、人間関係の「対人意識」が「自分は人から見られている、人は自分を見ている」という距離の無い関係意識であったために、「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンをつかって「言葉」を学習し、憶えてきました。

 ブローカー言語野の「3分の1」は「X経路」が中心になって支配しています。この「X経路」とは?について、もういちど簡単に確かめてみましょう。

  • X(エックス)経路とは、眼の視覚経路のことである。
    脳は、「右脳」と「左脳」との二つに分かれてそれぞれ独立して働いている(二院制ともいう)。人間の身体は、脳によって動いている。脳は、身体のさまざまな器官や機能を「交叉支配」によって動かしている。「左脳」は身体の「右側」を支配している。「右脳」は身体の「左側」を支配している。
    すると、「左脳」は「X経路」が中心となり、「右脳」は「Y経路」が中心となる。
  • 「Y経路」とは自律神経の副交感神経のことである。
    「Y経路」とは、交感神経のことである。だが、この脳の中で伝達する自律神経は、「首から下」の「自律神経」のように「血液」を送ることをメインの働きにはしていない。
    「上行システム」として「メタ言語」を生成する役割りをになっている。
  • 「眼」の視覚の知覚神経の働きの交叉支配のパターンは次のとおりである。
    1.左眼…右脳(Y経路)
    2.右眼…左脳(X経路)
    眼の自律神経は、Y経路とX経路の「並列視覚路」になっています。したがって、「右眼イコールX経路」というときも、この「X経路」には「Y経路」が並列して機能しています。)
    眼には「視野」があります。眼の外側は顔の外側を視野にしています。眼の内側(鼻側)は、顔の内側の中心を視野にしています。)
    すると「右眼」=「X経路」とは、外側の視野のことです。内側は、右眼、左眼ともに「X経路」が位置しています。「X経路」は「焦点を合わせる」「ものごとのこまかい形状を認識する」ためです。)
    同じように、「左脳」(左眼の交叉支配は右脳)イコール「Y経路」という時は、左眼の外側の視野のことをさしています。この外側に位置する「Y経路」も「X経路」が並列視覚として対応しています。これは、「外側の視野の対象」を認知して、そのまま「認識」するためです。左眼の鼻側の視野は「X経路」が位置しています。この「X経路」にも「Y経路」が並列視覚として対応しています。)
  • 「X経路」と「Y経路」のメタ言語としての機能は、次のとおりである。
    1.「X経路」…「焦点を合わせる」「ものの形象性を認識する」「色を認識する」
    2.「Y経路」…「ものの動きを認知する」「もののパターンを認知する」「ものの類似性を認知する」「ものの動きのパターンを認知する」
    3.ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンは「X経路」が中心になって支配している。
    4.ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンは、「Y経路」が中心になって支配している。
脳を「メタ言語」としてとらえる理解の仕方

ブローカー言語野のメタ言語としての内容は次のとおりです。

  1. ブローカー言語野の「3分の1」のゾーン…「側頭葉に位置している」。
    「側頭葉のウェルニッケ言語野に隣接していてしかも、直結している」。
    「ウェルニッケ言語野の触覚の認知を視覚化して、クローズ・アップとして表象(ひょうしょう)する」。
    「ウェルニッケ言語野は、右脳系の大脳辺縁系の扁桃核(好き、嫌い、敵、味方)と中隔核(トカゲの脳、目先の快感)の記憶とむすびついている」。
  2. ブローカー言語野の「3分の2」のゾーン…「頭頂葉に位置している」。
    「頭頂葉は、距離、角度、方向などの距離のある意識を認知する、そしてこれを認識する」。
    「角度とは、乳児を例にとると、母親は、横顔、真正面、後ろのいずれから見ても同じ母親である、という分かり方のことである。
    距離とは、母親から離れる、母親に近づく、といった位置の変化にともなう分かり方のことである。
    方向とは、動きによる進み方と進みゆくプロセスの内容のことである。(時間、単位、経過、手順、順序、方法など)」。
日本人の「脳の働かせ方」の起源は「対人意識」です

■日本人は、「脳の働き方」を「対人意識」によって形成してきていることは、すでによくご存知のとおりです。「人は自分を見ている、自分は人に見られている」という対人意識です。これは「じっと見る」という視覚中心の認知や認識がおこなわれている、ということです。これは、ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンで「言葉を憶える」という脳の働き方のことです。

 日本人といえども、「ブローカー言語野」の「3分の2」のゾーンが働いていないということではありません。日本人も、秋の満月を見るときは「ブローカー言語野の3分の2のゾーン」が働いています。自動車を運転するときは、「進みゆく前方」を「ブローカー言語野の3分の2」のゾーンを働かせる「Y経路」が正しく機能しています。

 しかし「言葉」を「憶える」という時は「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンが働くのです。なぜかというと、ボールビー、フィールド、エインズワースらの『愛着』(あいちゃく)についての解明が実証するように、母と子や父と子の人間関係の中の『愛着』(あいちゃく)を構成する「同期」と「同調」が『言葉』を生成し、そして「記憶する」からです。

 このことのメカニズムは、『カウンセラー養成ゼミ』でくわしく解明しています。しっかり根拠を得心したい方は、学習をおすすめします。

 「人間関係」と「言葉」とは、あたかも「車の両輪」のような相互関係をもっています。

 人間関係に「距離意識が無い」(右手と左手のように、地つづきでつながっている、という意識のことです)ということは、すなわち、「言葉」もそのように学習して、憶えるということです。

 「学習の仕方」「憶え方」が問題になります。「言葉」にたいして、人間関係の場合と同じように、やはり「あなたは右手ね。わたしは左手よ」という関わり方で「学習」して、憶えます。このような憶え方は、げんみつにいうと「学習」とはいいません。「棒暗記」か「丸暗記」といいます。「学習」とは何のことでしょうか。

 「先人の経験したとおりに、自分も経験できるようになること」「先人の話すように、自分もまた、話すこと」「先人が考えるように、自分もまた同じように考えられること」が「学習」ということの定義です。

 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンは、「ウェルニッケ言語野」の「触覚の認知」の示すとおり、「行動の完結」を了解します。「食物を食べた」「水を飲んだ」「性をした」「入浴した」など、人間の生理的身体に摂り込まれることを目的と必要にして機能します。

 このような「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンで「言葉」を憶えるということは、次のようなことを意味します。

  • 憶える「言葉」は、「学習」として記憶されるのではない。自分の生理的身体にくっつく「記号」…「合図」「信号」として記憶される。
  • 言葉の中でも、「言葉」を構成する「意味」は憶えることができない。もちろん、「意味」を説明する文の「言葉」は暗記できる。しかし、「意味」とは、言葉と意味と現実(物)の「三者関係」のことだから、この「三者関係」を憶えてここで初めて「意味を憶えた」と定義される。この「三者関係」の『関係』という抽象的な空間関係のことだから、ウェルニッケ言語野の「触覚」では「認知できない」ので記憶できないのである。
日本の現在の「女性の問題」の理解の仕方を教えます

■ここで、初めにご紹介した『週刊・東洋経済』誌(2008・10月25日号)に特集されている「家族崩壊」のテーマについてお話します。「家族崩壊」とは、「長時間労働」「低賃金」「仕事のスキルを憶えても仕事そのものが無い」ということでした。
  これは、日本人が「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンで「言葉を暗記すること」に由来しています。
  次のようにです。

  • ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンは、X経路中心の「短期記憶」しかできない。「行動のためには意味を憶える」必要があるが、この「意味」を憶えていないので、本質的に、「仕事の中で行動が止まる」。つまり、「指示する人」「命じる人」がいて、その人の言葉を耳で聞くと「行動が可能になる」。だが、その人がいなくなると、「行動が止まる」。
    自主的に、自分から積極的に問題を解決するという方針を立てて行動することはできない。
  • 「X経路」は「行動が完成した」ということを了解する知覚中心の意識である。
    したがって、仕事がどんなに未完成の状態でも「もう仕事は終わった」と「メタ言語」の次元ではイメージしている。そこで、「まだ仕事は終わっていない」と指摘されて、その結果、「長時間労働」になる。
  • 「X経路」は「水を飲んだ」「食べものを食べた」「性をした」というように「行動の必要性が満足された状態」と了解する。
    すると、「どんなに仕事がなくても、どんなに自分の生活の危機が目の前に迫ってきても、本人は、その現状に満足する」。また、「お茶の代わりに水を飲んだ」「恋人がいないけれども、フィギュアの人形を恋人代わりにしてこれにしゃべりかけた」というように「代わりのもの」(代理)で満足する。
  • 「収入が少ない」「収入が伸びない」という不安定な状態、状況の中でも、「食べた」「飲んだ」「性をした」などの「快感」(満足と安心)があれば「これが自分にとって本物の安心と満足の真実である」と納得して、これ以外の不安は忘れる。
  • 「X経路」が中心になって言葉を記憶することとは、「行動が完成した」という「行動停止」を自分にとっての価値と考えている。
    すると、「行動すること」(Y経路)によって「遠くに行くこと」は、「眠ること」「何もしないこと」「座して動かないこと」に対して、「不当なことだ」と考える。とんでもない悪業に等しいことだと考える。この結果、「無気力」(うつ病)を肯定する。
  • 自分の生活の中で「収入が少ない」「収入が増えない」という状態の中で「自己満足」のための「美化のイメージ」をつくって、自分の不安定な状態を「正当化」する。
  • 「仕事」の中で「X経路」を中心に行動する。
    記号としての言葉のとおりに、「行動を止めないこと」だけを合目的にして「行動する」。
    これが「仕事をする」ということの唯一の目的になる。
    反復する行動はたずさわっている仕事の言葉を「記憶のソース・モニタリング」として表象(ひょうしょう)させるからである。すると、「仕事」の中で「忘れる」「ミスをする」「失敗する」ことがあっても、常同症としての仕事の行動は「反省しない」「快感を感じるので、また、再びくりかえす、さらに、同じトラブルを反復させる」ということをあらわす。
日本人は「X経路」でものを考えるために、どんな悲惨な状態の中でも「満足」する

■このような、日本人だけに特有の「脳の働き方」が「投資の価値が無い」とみなされてきたのです。「家庭崩壊」の原因は、「仕事に行くこと」「結婚して、夫(男性)と一緒に生活すること」「出産して子どもを産み、育てること」などの中に、「Y経路」中心の「行動しつづける」「行動を変化させる」ということが全く無いことがつくり出している必然的な現実であったのです。

 「投資する」とは、「設備投資」と同じように、「投資したお金」(費用。資本投下のこと)を上回る利益をもたらすための活動のことです。それなのに「ずっと側に立って見ていて、ずっと号令や指示をかけつづける」という仕事の仕方であれば、「投資の対象」としては「不適切である」と考えざるをえないことは、よくお分りでしょう。

 日本の経済社会の「現在」では、日本人の仕事の仕方は、「ブローカー言語野」の「3分の2」のゾーンで「言葉を憶える」ということが「投資の対象」の「能力」になりえます。次のようにです。

エクササイズ・プログラム
史上最強の知性の魅力のつくり方

エクササイズ・1

  1. 「おかあさん」(概念・「水道方式」の「数称」に相当する)
  2. 意味(「水道方式」の「タイル」に相当する)
    「おかあさん」という言い方が一般的に広く使われるようになったのは、「明治36年」発行の『尋常小学校読本』からである。
    「オカアサン、オハヨウゴザイマス」
    「オカアサン、オヤスミナサイマセ」
    というように、「母親」への「あいさつ」の言葉が最初だった。
    それまでは「士族階級」は「おかかさま」と呼んだ。町人らは「おっかさん」「おっかあ」などと呼んでいた。上方(大阪、京都)の上流階級では「おかあさん」と呼んでいた。
    昔、「上流社会」の「奥方」は「寝殿造り」という住いの「北の方角」に住んでいた。
    「北の方」に住んでいたので、「方」(かた)だけを取って「おかたさま」と呼んだ。この「おかたさま」が「おかかさま」と「おっかさん」に変化した。
  3. 「意味」の展開(「数」(かず)の「実物」(現実)に相当する)。
    ?(電話で)「おかあさん、お変りなく、お元気ですか?」
    ?(自己紹介の場面で)「わたくしの母は、わたくしが独立して家を出てからはスポーツジムに通って体を鍛えているようです」
    ?(友人に語りかけて)「あなたのおかあさんは、どんなお料理が得意ですか?」

レクチュア・1

 「意味の展開」は、ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンでしか表現できません。ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンは「Y経路」が支配しています。メタ言語としての「Y経路」は「女性」が主体です。女性は、「視床下部の視索前野」で「人間関係の能力」を生成するからです。男性は「背内側核」で「空間認知」を行動にあらわしますが、これはGnRHによる自分の「欲求の実現」のために、男性自身が行動する根拠になります。女性は、「子どもを育てる、成長させる」ので、「他者のことを考える」というとらえ方をします。この「他者」という「自分以外の人」のことを考えるとき「Y経路」の「空間性の認知と認識」が「メタ言語」になるのです。「子どもが遠くに行く」(つまり成長する)ことを「喜ぶ」ということをモデルにして「他者について考える」という「社会性の能力」(言葉の意味を記憶すること)と、「社会性の知性」(言葉の意味のとおりに行動すること)の二つの価値ある言葉の能力が発達します。

エクササイズ・2

  1. おやつ(概念)
  2. 意味(「タイル」に相当する)
    「おやつ」は、昔の時間をあらわす「八つ時」(やつどき)がそのまま現在に残っている言葉である。
    「お三時」(おさんじ)と言う人もいる。「八つ時」(やつどき)は、現在の「午前二時」と「午後二時」頃に当る。当然、「午前二時」に「おやつ」というわけはないので、「午後二時」になる。
    昔は、現在のように「三食制」ではなかった。朝食、夕食の「二食制」だった。昼すぎには空腹になるので「間食」をして「一息」(ひといき)入れたと考えられる。それが今は、「おやつ」になっている。
  3. 「意味」の展開(「数」(かず)の実物に相当する。現実の場面、状況の言葉で表現する)。
    ?(幼児へのタイルによる数(かず)の指導で)「きょうのおやつは、チョコレートです。おもちゃの動物たちに、一つずつ、配ってください」
    ?「きょうのゼミのおやつは、谷川うさ子王国のパン工房製のメロンパンです」
    ?「子どもは、エネルギーの消費と代謝活動が大人よりも大きいので、食事と同じ栄養を考えてあげましょう」

レクチュア・2

 すでにお分りのとおり、ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンを支配する「X経路」は、「自分自身の満足を喜ぶ」というメタ言語が内容です。自分が現状に不満ならば、「他者の不安」は「自分の不安」とぴったり一致します。すると、右脳系の線状体が、「不安の記憶」を表象させます。これが根拠になって「バッド・イメージ」も思い浮び、「他者」に悪感情をいだきます。ここでは、「子ども」に「おやつをあげる」という関わりの「行動」は生まれません。一方、「Y経路」は、つねに「他者の欲求」について考えます。「子どもの成長」を喜ぶことと同じように、「子ども」の欲求の実現も喜びます。

 これにたいして、「X経路」(ブローカー言語野・3分の1で言葉を丸暗記するメタ言語)は、「他者の困難、他者の苦悩」にたいして冷たく、文字どおり「他人事」のようにしか見えないのです。

エクササイズ・3

  1. おもちゃ(概念)
  2. 意味(「タイル」に相当する)
    「おもちゃにする」とは、「もてあそぶ」という意味である。このことからも分かるように、「おもちゃ」とは、もともとは「もてあそび」と言われていた。平安時代の『和泉式部続集』(いずみしきぶぞくしゅう)には、「蛤(はまぐり)の小さきをおこせて、もてあそびにもしつべければ」とある。
    貝遊びをしている女性の様子が描かれている。
    これがいつの間にか、「持遊び」(もちあそび)と呼ばれた。さらに「おもちゃ」と「なまった表現」になった。
    式亭三馬(しきていさんば)の『浮世風呂』には「鶴さんは、お持遊(おもちゃ)を落すまいぞ」と書かれている。「持遊」(もちあそび)を「もちゃ」と読ませている。「お」は「接頭詞」である。
  3. 「意味」の展開(数(かず)の実物に相当する。現実の場面、状況の言葉で表現する)。
    ?(幼児へのタイルによる数(かず)の指導で)「おもちゃの動物たちとタイルの数(かず)は、同じですか?違いますか?」
    ?「昭和30年代の頃の子どものおもちゃは、ブリキ製が多かった」
    ?「現代は、フィギアのおもちゃの人形を、自分の恋人のように思い込んでいる人が多い。バーチャルとリアルの区別がつかなくなったことが原因だ」

レクチュア・3

 男性の視床下部は「背内側核」は自律神経の交感神経の中枢です。「背内側核」は「欲求の実現」のための中枢神経です。欲求とは、おもに「性の欲求」のことです。男性ホルモンのテストステロンとGnRHの「欲望の権化(ごんげ)」といわれるホルモンが機能させます。したがって、「背内側核」は「空間認知」の能力の中枢ですが、それはあくまでも「男性自身の欲求実現のための空間認知」です。男性が「ブローカー言語野・3分の1」のゾーンで「言葉」を「丸暗記」で憶えていると、「X経路」のメタ言語が働いて「自分の行動は終わっている」と無意識に考えます。もし、「本を読むこと」「文章を手で書くこと」「人の話を聞くこと」を日常の中でおこなっていないとすると、「GnRH」と「X経路」だけが「メタ言語」を構成していることになります。

 もし、女性のあなたがそのような男性(父親、恋人、夫など)と何ごとかを共有する生活を送ってきたか、今もな共有の体験があるとすれば、「ブローカー言語野・3分の2のゾーン」で言葉を憶えることにとりくむことが望ましいといえます。なぜかというと、「女性自身」もまた「X経路」をベースにして「言葉」を憶えつづければ、互いに「行動は終わっている」とメタ言語(無意識)に考えるからです。これは、「会話が無い」「相手は何を考えているか分からない」「相手は、自分と話すとたちまちストレスを感じてくる」という関係になるからです。

ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ

■今回は、エクササイズを「三例」だけご提供しました。エクササイズの例にしたがって、「意味」を調べる、そして「意味の展開」を三つのパターンで展開してみる、ということをおとりくみください。

 これが「日本の経済社会」で今とこれからの「投資に値(あたい)する仕事の能力」です。

ゼミ・イメージ切り替え法 NEWSLETTER 第210号 一部掲載

関連
話し言葉の生成・II 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』 「早期教育が子どもの脳を破壊する」
話し言葉の生成・III 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』・II
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「大人の脳の発達のさせ方」 『幼児の算数』・III
書き言葉の生成 『人はなぜエセ科学に騙されるのか』
女性の魅力の最強の知性のつくり方 『幼児の算数』・IV


連載
初期・脳のシステムデザインの世界・1
初期・脳のシステムデザインの世界・2
人間の脳は「行動」をどう生成するのか
人間の脳の「自立した行動」のつくり方
人間の脳の働きの行動の生成1.「記憶と行動」のメカニズム
人間の脳の働きの行動の生成2. 「知的記憶と行動」の生成
人間の脳の働きの行動の生成3. 『フロイト先生のウソ』
人間の脳の働きのメカニズム・言葉と行動
脳の働き方のメカニズム・行動停止がつくる破滅
脳の働きのソフトウェアのメカニズム・人はなぜ、「脳のエセ科学」に騙されるのか
脳の働き方のメカニズム・病気の「言葉」と「行動」のつくられ方
脳の働き方の言葉の生成のメカニズム・「気持ち」と共同指示の「認知」と「認識」
脳の働き方「言葉の生成のメカニズム」・「言葉の意味」の生成の構造・2
脳の働き方「言葉の生成のメカニズム」・言葉の『意味』の生成のしくみ
病気の言葉の『意味』の生成・「東京・秋葉原無差別殺人事件」
病気の言葉と行動の生成・「名古屋バスジャック事件」「埼玉県川口・父親刺殺事件」
日本人の病気の脳の働きの起源・父親を殺す中学生の脳の働き方
病気の言葉と性格の形成・「誰でもよかった通り魔事件」
日本人の「性格」のつくられ方・「実践実技講座 言葉の「意味」の表現力とは」
「言葉の生成のメカニズム」 話し言葉の生成・Ⅰ
話し言葉の生成・II 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』 「早期教育が子どもの脳を破壊する」
話し言葉の生成・III 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』・II
話し言葉の生成・IV 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』・III
書き言葉の生成 『人はなぜエセ科学に騙されるのか』
女性の魅力の最強の知性のつくり方 『幼児の算数』・IV
書き言葉の生成・II 『脳のしくみとはたらき』
「家族崩壊」/エクササイズ・投資に値する女性の知性のための新・性格教育法
書き言葉の生成・III 『赤ん坊から見た世界・言語以前の光景』
「幼児の算数」「脳の働かせ方」のための学習モデルと実践実技
書き言葉の生成・IV
エクササイズ:ポスト「世界同時不況」の、史上最強の知性のつくり方を教えます
書き言葉の生成・V 『共同幻想論』 (吉本隆明) 「ラジオ型言語とテレビ型言語」
「共同幻想論」(吉本隆明) エクササイズ:ポスト世界同時不況の知性の学習モデル
『ラジオ型言語とテレビ型言語・Ⅱ』 「赤ん坊から見た世界・言語以前の光景」
「共同幻想論・母制論」「未来に希望を描けない若者危機」

参考:脳の働き方の学習のご案内

「第20期」(平成30年・2018年)ゼミ、開講中!
受講生の皆様へ 平成25年5月5日 版 ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ 詳しくはこちら!
 受講生の皆様へ 平成25年冬版 ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ
女性向けカウンセリング・ゼミ、男性の「女性」対応・ゼミ

ゼミ・イメージ切り替え法

プロ「教育者」向けカウンセリング・ゼミ

カウンセラー養成ゼミ

脳と心の解説

教育方針は「教える・育てる・導くカウンセリング」です 。
「女性」「子ども」のこんな心身のトラブルならあなたにもすぐ解消できます。

「女性向け」、「男性の“女性”対応」のカウンセリング・ゼミです。
女性は「相手が喜ぶ」という共感がないと、ものごとを正しく考えられません。

女性と心を分かち合える「脳」を、最高に発達させる!!が教育の狙いと目的です。女性を「見る」「見たい」、女性から「見られる」「見られたい」関係をつくる、カウンセリング術です。

女性の「脳を健康を働かせる」!安心と安らぎを分かち合う、が教育のテーマと目標です。「気持ちが安心する。だから、知的に考えられる」という女性の本質を支えつづけるカウンセリング術です。

女性の脳の働きが伸ばす「人格=パーソナリティ」を目ざましく発達させる!が教育の方針です。 女性が社会性の世界(学校・仕事・社会の規範・人間関係のルール・合理的な思考)と、知的に関われる!を一緒に考えつづけるカウンセリング術です。

ストレスを楽々のりこえる女性の「脳」を育てる!!が教育の人気の秘密です。女性は、脳の働きと五官覚の働き(察知して安心。共生して気持ちよくなる)とぴったりむすびついて、一生、発達しつづけます。


脳と行動の診断

人の性格(ものの考え方)が手に取るように分かる「心の観察学」

心の病いに感染させられない「人間の関係学」がステキに身につきます。

心の病いを救出する、心と心をつなぐ「夢の架け橋術」

相手に好かれる「対話術」がまぶしく輝くので、毎日が心の旅路。

相手の心の働きのつまづきが正しく分かって、「正しい心の地図をつくれる」ので、損失、リスクを防げます。

性格のプロフィールが分かるから正しく「教え・育て・導く」ができる本物の社会教育の実力が身につきます。


よくある質問

学校に行くとイジメがこわいんです。私にも原因ありますか?

怒りっぽいんです。反省しても、くりかえしています。治りますか?
脳と心の解説

「仕事・人生・組織に活かすカウンセリング」です。他者の心身のトラブルを解消できれば、自然に自分の心身のトラブルも解消します。

プロ「教育者」向けのカウンセリング・ゼミです。
人間は、誰でも「気持ちが安心」しないと正しく「ものごと」を考えられません。

「脳を最大限に発達させる」が教育の狙いと目的です。「指示性のカウンセリング」とは、 「一緒に考える」「共感し合って共に問題を解決する」カウンセリング術です。ものごとには「原因」(脳の働き方)があるから「結果」(心身のトラブル)があります。

「脳の健康を向上させる」、が教育のテーマと目標です。「指示性のカウンセリング」は、「考えたことを実行し、考えないことは実行しない」 という人間の本質を、最後まで励まし、勇気づけるカウンセリング術です。

脳の働きがつくる「人格=パーソナリティ」を育てる!が教育の方針です。
「指示性のカウンセリング」は社会性の世界(学校・仕事・社会の規範・人間関係のルール・合理的な思考)と正しく関わる!を一緒に考えつづけるカウンセリング術です。

ストレスに強い、元気に働く「脳」に成長させる!!が教育の魅力です。
「指示性のカウンセリング」は五官覚(耳、目、手、足、鼻)を正しく発達させて、言語の能力も最高に発達させるカウンセリング術です。


脳と行動の診断

「心の病いの診断学」が楽しく身につきます。

心の病いの予防と解消の仕方の「人間の理解学」が身につきます。

心の病いに気づける「人間への愛情学」が驚くほど身につきます。

「交渉術」の知性と対話の能力が目ざましく進化しつづけます。

相手の心の病理が分かって、正しく改善できるので心から喜ばれます。「心の診断術」

病気になるということ、病気が治るということが正しく分かる、最高峰の知性が身につきます。


よくある質問

朝、起きると無気力。仕事にヤル気が出ません。うつ病でしょうか?

仕事に行こうとおもうと、緊張して、どうしても行けません。治りますか?
バックナンバーの一部を9期後半分より、随時掲載していきます。
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入会も随時受け付けています。
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ポルソナーレのゼミの様子をYouTubeに公開しました。

脳を発達させる日本語トレーニングペーパー 谷川うさ子王国物語

一部公開しました。
トップページ NEW! 年間カリキュラム 学習の感想と学習成果 「日本人の思考」と「谷川うさ子王国物語」と「グローバル化の恐怖」
学習内容(サンプル) 「言葉」 日本語の影響。その仕組みと感情、距離感、人間関係について
「脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー」の役立て方の資料
『分裂病の自己診断表と自己診断』
男性に嫌われない女性の話し方
女性に嫌われない男性のしゃべり方
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