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カウンセラー養成ゼミ NEWSLETTER 第199号
10期12回め平成20年7月24日

ハーバード流交渉術・脳の働き方と言語の学習回路
浅見鉄男「井穴刺絡・免疫療法」

脳の働き方・言葉の生成のメカニズム
病気の言葉と行動の生成
「名古屋バスジャック事件」
「埼玉県川口・父親刺殺事件」


『赤ん坊から見た世界・言語以前の光景(無藤隆)

はじめに

 カウンセラー養成ゼミ、中級クラス、スーパーバイザーカウンセラー認定コース、Aクラス、№14のゼミをお届けいたします。
 「脳の働き方」のソフトウェアのメカニズムの解明をお届けします。前回に引きつづいて、病気の言葉と行動の「生成のしくみ」を解明してお話します。事例は、「名古屋バスジャック事件」「埼玉県川口市・父親刺殺事件」です。いずれも、中学生の子どもが、「父親」に反発して「事件を起こす」「父親を包丁で刺殺する」という事件です。日本人の「病気の言葉」の生成と連鎖に問題の核心があります。

ポルソナーレ代表田原克拓

本号の目次

  1. 日本人の脳の働き方がつくる病理は、「子ども」に連鎖しています
  2. 「メタ言語」と「対象言語」
  3. 「名古屋バスジャック事件」
  4. 「埼玉県川口市・父親刺殺事件
  5. 「脳の働き方」の理解の仕方
  6. 「メタ言語」の分かり方
  7. 「父親」についての記憶が無い
  8. 子どもが「学校」に行く目的と価値の水準と順位
  9. 子どもは「言葉」を憶えることができない
  10. そして、「事件」は起こった
  11. 「父親」が殺されるメカニズム
  12. ポルソナーレ式イメージ療法(プログラム) 「うつ」の行動を変えるイメージ療法
脳の働き方・言葉の生成のメカニズム
病気の言葉と行動の生成
「名古屋バスジャック事件」
  「埼玉県川口・父親刺殺事件」

『赤ん坊から見た世界・言語以前の光景』
(無藤隆、講談社現代新書よりリライト・再構成)
日本人の脳の働き方がつくる病理は、「子ども」に連鎖しています

 すでに、みなさまもご存知のとおり、平成20年の夏までに、「中学生」が起こしている事件があいついでいます。典型的な事件は「名古屋バスジャック事件」と「埼玉県川口市・父親刺殺事件」です。

 「名古屋バスジャック事件」は「中学2年生の男子」が起こした事件です。「埼玉県川口市・父親刺殺事件」は、「中学3年生の女子」が起こしています。

 「中学生が起こした事件」の典型性とは、いずれも「父親」についての反感や反発が「きっかけ」になっていることです。「きっかけ」というのは、どちらの事件も、「父親」への反感ないし反発が事件の動機ではない、という意味です。しかし、「父親についての何ごとかのイメージ」が脳の働きとして表象(ひょうしょう)されていることは共通しています。

 「名古屋バスジャック事件」の中2の男子は「父親に叱られた。だから父親に恥をかかせてやりたいと思った」(平成20年7月17日。日経)、「父親から勉強しろと言われた。うとおしく思っていた。反感もあった」(平成20年7月20日。日経)というようにです。

 この二つの事件は、「東京、秋葉原・無差別大量殺人事件」(平成20年6月8日)との共通点があります。

 「なぜ、事件を起こしたのか?」という捜査関係者の問いに答えた発言の言葉には、事件を起こすにたる動機が無いことが共通点です。発言された言葉は、『対象言語』です。表現された言葉は、主語、述語、などによって「行動」とその内容の「意味」があらわされています。

 表現した当事者の「行動」とその状況が、誰にも分かるように伝わります。

 誰にもよく分かるように表現される言葉が『対象言語』です。

「メタ言語」と「対象言語」
 しかし、「東京、秋葉原・無差別大量殺人事件」の「誰でもいいから人を殺す」という言葉には、殺さねばならない理由と根拠はありません。「名古屋バスジャック事件」と「埼玉県川口市・父親刺殺事件」のそれぞれの中学生の男子、女子の発言にも、事件を起こしたり、父親を殺害しなければならないという理由の言葉はありません。すると、「東京、秋葉原無差別大量殺人事件」がそうであったように、二人の中学生の男子、女子が起こした事件の発言も『メタ言語』によってしか理解されないものです。

 『メタ言語』とは、『対象言語』として表現される以前の『言語』のことです。「脳の働き方」としてとらえられる『言語』のことです。

 もし、『メタ言語』によらない「説明」があるとすれば、それは「認知バイアス」がつくり出す「肯定性バイアス」による「解釈」です。

 たとえば、次のような発言が該当します。

 「よくあるタイプの犯罪だ。」(注・埼玉県川口市。父親刺殺事件のこと)。

 「父親に対して長女(中3の女子)には、ずっとたまっていたものがあった。それが沸点(ふってん)に達した。それが犯行だ。中学生くらいだと感情の暴走を制御(せいぎょ)できない。事件の前の日には、カレーをつくるなど、長女と父親は仲が良かった。怒りながらも楽しくふるまう人もいる。女性は、男性と脳の構造が違う。女性は、怒りをバケツにためるイメージだ。男性は、ザルで直情的だ。女性は、バケツから怒りがあふれたとき、突然、行動に移すことが多い」(元・警視庁刑事。犯罪ジャーナリスト。北芝健の話。平成20年7月22日号『東京スポーツ』紙)。

 「名古屋バスジャック事件」は「男子」による事件です。また「東京・秋葉原無差別大量殺人事件」も男性による事件です。いずれも、長い間、「抑うつ感」を抱えていた、と供述しています。「名古屋バスジャック事件」の少年(中2)は、「女の子との交際を求めていて、その欲求がなかなか実現できずにいた」という「抑うつ」です。「抑うつ」とは、「今すぐ、快感や楽しさを実現したい」という欲求のイメージが実現しないことによる「安心感の貧困状態」のことです。少年は、「女の子との交際を求めたり、安定した関係」にするために「友人から10万円の借金」をしていました。「父親」は、このような「行動」についていさめて、改善を求めていました。「父親」の社会的な責任と義務の考えにもとづく保護者としての言葉に「恥」を感じていました。少年のこの「恥の意識」は「父親」の象徴する社会的な孤立というものです。「同年齢の男子の世界から孤立して仲間外れになった」という意識です。「東京、秋葉原・無差別大量殺人」の容疑者は、「仕事の言葉」を「丸暗記」しても「派遣先の仕事」しだいでまた初めから「仕事の言葉を丸暗記しなければならない」という孤立(うつの病理)に陥っていました。この「孤立」(うつの病理)を「安心」に変えるために「女性との関係」を表象(ひょうしょう)させていました。しかし、中学、高校の頃に「母親に暴力をふるう」といったことをおこなっていたために、女性に近づくという「記憶のソース・モニタリング」は「女性」を暴力的に遠ざけるという「バッド・イメージ」が表象(ひょうしょう)するために「女性」からも孤立していました。いずれも、「感情がたまらずザルのように表に出る」という脳の働き方ではありません。

 男性と女性の「脳のハードウェアとしてのメカニズム」は、異なります。

 しかし、人間関係、社会の中で「行動」するための「言葉」は、同じです。学習や習得に違いがあるとすれば、「父親との関係」と「母親との関係」の中で「男の子」と「女の子」がそれぞれ、どのような関わりがあったのか、もしくは無かったのかの違いによるものです。

 「男の脳」「女の脳」のハードウェアの違いが「事件を起こす」「心身の病気をつくる」ということにむすびつける「説明」は、「ソフトウェアとしての脳の働き方」についての「認知バイアス」を「肯定性バイアス」の解釈まで巧みに引き延ばしているものです。

 「名古屋バスジャック事件」と「埼玉県川口市・父親刺殺事件」を『メタ言語』から見た「脳の働き方」とはどのようなものでしょうか。報道されている事実関係のあらましから整理してご紹介します。

「名古屋バスジャック事件」
  1. 平成20年7月16日。午後0時50分ごろ。愛知県岡崎市の東名高速道路上り線を走行中の「ジェイアール東海バス、高速バス」の中に「ナイフを持った若い男がいる」と一一○番通報があった。
  2. 「愛知県警」は、バスを岡崎市の美合(みあい)パーキングエリアに誘導した。一時間後、「ナイフを持った若い男」の身柄を確保して逮捕した。「若い男」とは「中学2年生の男子」だった。(山口県宇部市市立中学の生徒だった)。
  3. 「彼女との付き合いについて両親に叱られた。嫌がらせでやった。バスジャックをテレビで見た。自分も世間を騒がせてやろうと思った」(少年の供述)。
    父親は「山口県警」に捜索願を出していた。「親が叱ったのが原因かもしれない」と、父親は話した。
  4. バスには、乗客10人がいた。運転手をふくめてケガ人はいなかった。
  5. 少年は、15日に宇部市の自宅を家出した。7月15日の夜、少年は新幹線でJR名古屋駅に着いた。近くのホテルで一泊した。また、近くでナイフを購入した。7月16日の正午にバスに乗った。少年は、運転手の首にナイフを突きつけて「走れ」と要求する。
  6. 乗り合わせていた「ジェイアール東海バスの男性社員」が会社に連絡して「一一○番通報してくれ」と話す。パトカーが来たのを見て、少年は、「誰が運転したんだ?パトカーを追い越せ」と命じる。バスは、20台のパトカーに囲まれた。運転手の携帯電話から「自分がバスジャックした」と一一○番通報した。
    「何がしたいんだ?」(捜査員)
    「東京に行きたい。親から見捨てられた。恥をかかせてやりたい」(少年)。

    少年は、捜査員の説得に応じて乗客を解放した。捜査員が突入した。少年は、無抵抗で身柄を確保された。
  7. 少年は、父親(42歳)、母親(41歳)、妹(12歳)の4人家族。
    山口県の宇部市の市立中学の2年生。テニス部に所属していた。4月には自ら立候補して学級委員長になった。
  8. 少年は、女子生徒とトラブルになって担任らが家庭訪問していた。
    友人に10万円の借金を申し込んでいた。女の子との交際に使うためだ。
    担当教師から指導を受けていた。小学校のときにも「家出」していた。
  9. まじめな生徒だった。非常に驚いている。心配したことはなかった。ノーマークだった」(中学の教頭の話)。
「埼玉県川口市・父親刺殺事件
  1. 平成20年7月18日。
    この日は、中3の女子(長女)の私立中学は、自宅学習の日にあてていた。
    しかし、「女子」は、学年で十数人が対象の「英会話の追試」を受けなければならない日だった。英会話の期末テストで「中位以下」が対象だった。長女の成績は、学年の中位程度だった。女子は、学校に行かず、家にいた。午前中に学校から、補習と追試の無断欠席を問い合わせる電話があった。家にいた弟が電話に出て「風邪で寝ている」と答えた。
    嘘の理由だった。
  2. 午後2時。女子は、弟と父親の3人で近所のスーパーに買い物に行った。
    5時30分。夕食用のチキンカレーの具材を購入するためだ。女子と父親の二人で作った。
  3. 6時30分。母親が仕事から帰宅した。
    「長女の学校も、夫の会社も休みだと思っていた」(母親の話)。7時。父親、母親、長女、弟の4人でチキンカレーを食べた。夕食だった。
  4. 8時。父親、母親、長女の女子の3人でビデオを鑑賞した。弟は、勉強のために自室へ行く。
  5. 午後11時。母親(49歳)が先に寝た。
    「寝るまでは、長女にとくに変わった様子はなかった」(母親の話)。
    「母親が寝た後、父親と二人きりになった。だが、とくにトラブルはなかった」(長女・女子の話)。

  6. 平成20年7月19日。午前0時。
    長女が寝る。父親(46歳。会社員)が何時に寝たかは不明。父親の寝室は、廊下(ろうか)を挟んで、長女の自室の隣にあった。
  7. 午後3時。長女が目を覚ました。
    「お父さんが、家族を殺す夢を見た」(女子の話)。
    「父親の殺害を思いついた。暗闇の中を台所に行って包丁を持ち出した」(女子の話)。
    包丁は、刃渡り20センチの文化包丁だった。父親の寝室に入り込む。
    父親の右胸の付近を二回刺した。長女の刺した包丁は、肺まで達した。
    「父親とは、ふだんからあまり会話はなかった。勉強しろ、と言われて、はい、という程度だった。勉強はあまり好きじゃない。2年生の学校の面談では薬剤師になりたいので、大学に行きたいと話した。両親から、勉強しろ、と言われることをうっとうしく思い、反感はあった」(女子の話)。
  8. 午前3時。父親のうめき声で、母親が目を覚ます。長女の叫び声も聞こえた。家中はまっ暗だった。母親は、夫の寝室にかけつける。部屋の照明をつける。ベッドで血を流す夫、そばにうずくまっている長女を見つけた。3時7分。一一○番通報する。3時19分。埼玉県武南署員が到着する。
    「私が、父親を刺した」と長女が話す。3時35分。長女は、「殺人未遂容疑」で逮捕される。
    父親は、病院に運ばれる。4時45分。父親は「肺への出血性ショック」で死亡した。
    「家族の仲は、一般の家庭と変わらない。良い方だったと思う。娘は悩みを話すことはなかった。父と娘は、大きなケンカもなかった。親は、特に厳しく勉強を命じることはなかった。動機に思い当ることはない」(母親の話)。
  9. 7月20日。県警は長女を、殺人容疑で逮捕した。
    朝。長女は「おはようございます」とあいさつをする。朝食もしっかり食べる。
    「たいへんなことをしてしまいました」と反省の態度も見せる。
    県警は、動機の解明のために長女の日誌、携帯電話を押収した。父親を恨んでいたなどのことは書かれていない。

    「オカルト漫画」も押収した。
  10. 長女が通う私立中学の教頭の話。
    「将来は、薬剤師を志望するたいへんまじめな生徒だ。転校する生徒には、プレゼントをする優しい生徒だ」。
    「6月の修学旅行は、とても楽しそうだった。3年になって、欠席したのは6月の1回だけだ。遅刻もなかった」
    (担任の教師の話)。
  11. 小学校の同級生らの話。
    「おとなしくて、目立たない子どもだった」。
    「突然キレる、ということはなかった。本当に驚いています」。

    注・以上の記述は、「日本経済新聞」「読売新聞」「東京スポーツ」紙などの報道記事に拠ります。時系列の再構成の責は、ポルソナーレに帰します。
「脳の働き方」の理解の仕方

■平成20年7月になって、たてつづけに起こった中学生の男子と女子による事件をご紹介しました。

 「名古屋バスジャック事件」は7月16日(水よう日)、「埼玉県川口市・父親刺殺事件」は7月19日(土よう日)です。

 この事件は、「中学生の男子」と「中学生の女子」が起こしている事件です。

 新聞やテレビなどの報道は、日を追ってさらにくわしい情報を追加しています。「社会問題」の性質をおびているからです。「埼玉県川口市・父親刺殺事件」は、日頃も、事件の前日も、かくべつ「父と娘」の間にはトラブルはなかった、と報道されています。

 「名古屋バスジャック事件」は、たしかに、父親を中心に、少年の学校での「女の子との交際の仕方」について「叱る」ということがおこなわれています。学校側による善処が求められているからです。「中学生」は、義務教育なので、保護者の監督の法的な義務があります。すると、「父親」による「叱責」は、社会的な義務や責任のカテゴリーのものであろうと推察されます。「少年」が「トラウマ」に感じるほどの理不尽さは、「叱る」という主旨にはなかったのではないかとうかがわれます。

 この事件は、「バスジャックをして恥をかかせてやる」と逆恨みする程度に、「父親」に動機の発生の根拠はありません。

 「埼玉県川口市、父親刺殺事件」も、事実経過をごらんいただいてよくお分りのとおり、「父親」が突然、刺殺されなければならないほどの「怒り」「恐怖」「緊張」を納得させる事実関係はありません。

 すると、この二つの事件は、どのようにとらえることができるのでしょうか。

 分かりやすい例からお話します。

 「人の目が気になる」という例です。例は、現実には何らの理由はないのに「不安になる」とか「恐怖に感じる」というケースならばどのようなものでもいいのです。

 「人の目が気になる」という対人不安は、「人が自分を見ているような気がする」とか、「見られるのが不安」などの表現のなされ方になります。ここでは、「自分を見ている他者」がニラむとか、いかにも恐ろしげな表情をしているので不安である、ということではありません。ごく普通に、自分を見ている他者の眼が不安に感じられています。「自分を見ている他者」とは、どういう人のことでしょうか。

 本ゼミの『ワンマンカウンセラー』の『初級コース』でのレクチュアをもういちど思い出してみましょう。

 精神科医の笠原嘉(かさはらよし)の書いた『青年期』(中公新書、昭和52年)の中の「対人恐怖」のケースは、次のようなものでした。

ケース1…「半知りの人がニガテ」。親、きょうだいなどの親しい人と、全く知らない未知の人との中間に位置する人をニガテとする。クラスメート、上級生、学校の先生、近所の人、親戚の人だ。初対面の人には不安を感じない。二度目に会う人とは不安を感じる。

ケース2…同年齢の人がニガテ。
「半知りの人」でも老人や赤ん坊には不安を感じない。年齢の近い人と場所を同じにすると苦痛に感じる。異性はとくにニガテだが、同性でも、同年齢の人には緊張する。

ケース3…少人数のグループの中にいるときが不安になる。年齢の近い人が円座になって座るときが辛く感じる。

ケース4…「2人」でいるときは平気だが、「3人」になると不安になる。「2人」だけなら異性とでも平気だが、「3人」になると同性でも辛く感じる。「2人」で話しているときに、別の人が加わってくると、その人が誰であるかにかかわりなく緊張する。

ケース5…とりとめもない話の状況に辛く感じる。「会話に間がもてない状態」を不安に感じる。

「メタ言語」の分かり方
 ここでご紹介している対人不安の事例は、日本人だけに特有の病理です。欧米の文献には全く登場しないケースです。

 注目すべきことは、ケース1、ケース2、ケース3、ケース4、ケース5のいずれも、対人不安や対人恐怖を意識する人が自然に、内発的に思い浮べている不安なり恐怖のイメージが語られていることです。進行すれば、「家の外の人間」だけではなく「親やきょうだい」といった「家族の人間」にも不安や恐怖、緊張のイメージが表象(ひょうしょう)します。

 このようなケースは、「名古屋バスジャック事件」の少年が、「父親」にたいして異常な恐怖感をもったことの説明になります。また、「埼玉県川口市・父親刺殺事件」の「女の子」が、「父親」を殺害する「行動」を起こしたことの説明にもなるのです。

 「現実の父親」(もしくは母親)には不安や恐怖や緊張をもたらす「言葉」や「行動」が全く無いのに、少年や少女は、「父親」を見ると自然発生的に「おそろしい」とか「こわい」「嫌だ、逃げたい」といった「言葉」(考え)がサッと思い浮ぶということは、ありうる、という説明の根拠です。ここでの「こわい」「おそろしい」「嫌だ、逃げたい」などの言葉(考え)は、『メタ言語』です。表現された言葉としてみると、ここには、合理的な因果をあらわす事実も、事実関係もありません。『対象言語』としては、対策や改善、あるいは、思考の修正などの「行動」が成り立ちません。不安に感じる人の脳の働き方だけが、単独で成り立っているだけです。対策や改善、思考の修正という「行動」の以前の言葉だから『メタ言語』です。

 では、どのような『メタ言語』が成り立っているのでしょうか。

 ここからは本ゼミの「スーパーバイザーカウンセラー認定コース」の『中級クラス』でお話してきている「脳の働き方のソフトウェアのメカニズム」にシフトする必要があります。

 人間が、現実のものごとを見たり、考えたりしたときに「不安」を感じるということは、ここで「行動が止まっている」ことが原因です。「行動停止」といいます。もうひとつ、身体はたしかに「行動している」けれども、その「行動」が関わる対象の『意味』がよく分からない場合も「不安」のイメージを「右脳」に思い浮べさせます。これを「半行動停止」の状態といいます。脳の働きとは、『記憶のソースモニタリング』が基本のシステムになっています。「目の前の現実」を見る、聞く、触る(「考えること」も含まれます)というときに、「目の前の現実」(対象)についての「記憶」があれば「行動が成り立つ」というシステムです。これが『記憶のソースモニタリング』のメカニズムです。「行動が成り立つ」とその対象についての「長期記憶」がおこなわれます。「行動」がその場限りとか、数回くらいで終了するときは「短期記憶」です。

 「名古屋バスジャック事件」の男子と「埼玉県川口市・父親刺殺事件」の女子は、「行動停止」に陥った、と理解することができます。「父親」と関わるための「長期記憶」が無かったのです。

 このようにいうと、「おかしいのではないか?」と疑問に思う人が少なからずいるはずです。父親とは、毎日、一緒に暮らしていて、見たり聞いたり、話しているではないか?という「認識」を理由にした疑問です。このように疑問に思う人は、では、なぜ、日本人は「家族にも緊張したり、不安に思うということが成り立つのか?」という事実について思いをめぐらせるべきです。これこれ、こういうわけだから不安だ、恐怖だ、という『メタ言語』の言葉を聞くと、今の現在の不安や緊張は、10年前とか、幼い頃の記憶について語られることが多いことに気づくでしょう。

 10年前の嫌なことの記憶の体験以来、10年間をすぎて今もつつがなく仲良く暮らしているという「ものの考え方」に気づくでしょう。

「父親」についての記憶が無い

 このような話し方と正反対の位置に立っているのが「名古屋バスジャック事件」の少年と「埼玉県川口市・父親刺殺事件」の少女です。

 「父親」についての「長期記憶」がある、とは、どういうことなのでしょうか。父親の名前や年齢、職業、学歴、父親の趣味、などをよく憶えているということなのでしょうか。子どもは、父親と母親によって育てられて成長します。このことは、「名前、年齢、職業」などを知っているからといって「育つことにはならない」ことを意味します。「成長すること」にもならないのです。子どもが自立して、一人立ちし、自分ひとりの力で社会の中に向かって進み、独力で生きていく力をもたらすのが「父親」であり、「母親」です。

 子どもがひとりの力で「生きていく社会的な能力」を身につけさせる役割りがあるということです。「社会的な能力」とは、何でしょうか。

 それは「言葉の能力」のことです。「言葉」を「憶える」というのが「社会性の能力」です。「行動」には、「言葉」が必要であるからです。子どもが、「言葉を憶える」という能力に、「母親」と「父親」のそれぞれの役割りがあります。

 子どもは、乳児、幼児、幼年、少年のそれぞれを成長の形式にのっとって成長します。家の中で過す時期から、幼稚園などの小集団、小学校の大きな集団の中で、同年齢の子どもと同じ身体の機能や能力に見合う社会経験をつんでいくということです。ここでは、さまざまな「言葉」を学習して憶えます。

 どういう「成長の形式」かというと次のようなものです。

子どもが「学校」に行く目的と価値の水準と順位

第1位…学力の向上(家の中で復習を中心にした予習をおこなうことで可能)
第2位…クラスの運営に参加
第3位…学校の教育方針に参加する
第4位…教師と教科書の勉強をとおして自分から仲良くする
第5位…クラスメイトと、男女に共通する人間関係のルールを学習して、仲良くする

子どもは「言葉」を憶えることができない

 このような「成長の形式」の中の「言葉」を、年齢ごとの成長の段階にしたがって学習して憶え、行動する、というのが「子どもの社会的な自立」です。

 子どもが真の意味で「社会的に自立」するには、「言葉」をどのように憶える必要があるのでしょうか。「社会的自立」とは、「行動停止」に陥らないということです。「行動停止」は「人の目が気になって怖い」といったような「不安のイメージ」が思い浮んで、独力で生きていくことを不能にする、ということです。名目的には、自分の都合ではなく、「他者」とか「現実」のことを理由にして休んだり中止することをいいます。

 「言葉」は、[1]記号としての言葉、[2]概念、[3]意味(としての言葉)の三つの要素で成り立っています。

 [1]の「記号としての言葉」を憶えても「行動」は可能です。号令、命令、指示などの「言葉」が[3]の『意味』の代用になるからです。

 子どもが成長とともに「言葉」を憶えるというのは、まず「母親」による関与が必要です。「共同指示と母親の喜びの表情」が、[3]の『意味』の「長期記憶」になります。すると、子どもが「言葉を憶えることができない」というのは、[1]の「記号としての言葉」と[3]の『意味』(としての言葉)の二つのことです。[1]の「記号としての言葉」も憶えられないというのは、『意味』(としての言葉)の「長期記憶」は無いけれども、しかし、「母親」による「距離のない関係」のもたらす「安心の享受」さえあれば、なんとか、かろうじて「触覚の認知」で「学校の勉強」は憶えられる、というものです。「埼玉県川口市・父親刺殺事件」の女の子は、「勉強は嫌い」と話しています。「母親」が働きに出て仕事で疲れ果てるようになり、疲労のために、長女の勉強の話にストレスを感じるようになったことが背景にあると思われます。「名古屋バスジャック事件」の少年は、「10万円」を友人に借り入れて、女の子との交際の費用にしていました。この少年は、「言葉」の『意味』を憶えることはおろか、「教科書の言葉」を「記号として憶える」ことも不能になっていました。「母親」による「安心の享受」というバックアップのないところでは、「性の快感とそのイメージ」を「美化の妄想」に仕立て上げて、学校の授業に臨むしか方策はなかったのです。

そして、「事件」は起こった

 では、一体、なぜ、「名古屋バスジャック事件」の少年は、「父親」に反発して事件を起こしたのでしょうか。

 ボールビーが提唱して、エインズワースが『ストレンジシチュエーション』の実験で発展させた「愛着」を思い出しましょう。エインズワースは、「安定した愛着」と「不安定な愛着」を分類しました。このいずれの「愛着」も子どもは、「母親」によって「長期記憶」されます。「父親」ではありません。日本人の母親は、「見る」「見られる」という「眼の視覚」によって「愛着」を形成します。

 すると、「言葉」による「愛着」は記憶されないので、子どもは、「言葉を憶える」という「脳の働き方」を形成していないことになります。子どもは、「学校」に行き同年齢の子どもの中で孤立したくないので、とにかく、学校の勉強の暗記には切実な思いで取り組むでしょう。そこで唯一の支えになるのが「母親の存在」です。子どもが「学校に行くこと」を母親が励ませば、「母親と地続きの触覚の認知」で学業の言葉を憶えようとするでしょう。「愛着」の『ストレンジシチュエーション』に見るとおり、「父親」は、「愛着」の外に存在します。学校や教科書、社会のルールと同じように、学習して憶えることの対象です。社会性の世界の象徴といいます。この「父親」が「学校生活」のことに関与して、言葉でも話しかけると、「憶え方が足りない」「行動を止めよ」という「負の行動のイメージ」を喚起させるのです。

 なぜ、こういうことが起こりうるのでしょうか。

 ここでは、子どもにとって「父親とは何か?」が問われます。ボルビーとエインズワースの「愛着」の意味を思い起こしましょう。乳児(1歳半からの子ども)は、「愛着」をベースキャンプにして「探索(たんさく)に出かける」と説明されています。

 「愛着」のパートナーである「母親」が「共同指示」(乳児が見ているものに視線を向ける、乳児が指をさすものに母親も指をさす、もしくは、言葉で言いあらわす)をおこなうと、その対象を記憶します。母親が「共同指示の一環として喜びの表情をあらわす」と乳児は、その対象を『意味』として認知し、この認知を「左脳系の海馬」に記憶します。

 このような乳児の「愛着」をベースキャンプにした「探索(たんさく)」の対象が「父親」です。

 乳児にとって「父親」は、日々、そして、歳月を経るごとに「探索(たんさく)」の内容の「認知」と「認識」が変わります。

 父親は、「母親」から遠く離れている、そして、家に居なくなって、再び帰って来る、ということが変化のメタファーです。

「父親」が殺されるメカニズム

 子どもが「年齢」が高くなるたびに、そのつど「家の外から何ごとかを持ちこんでくるものをあらわす」というメタファーです。これは、子どもが2歳半をすぎて、3歳児になると自分が「家の外」に出かけるようになるので、子どもが「家の外」で見たり聞いたり、関わったものについての学習のメタファーになるのです。

 「愛着」とは、「同調」と「同期」のことでした。「同調」とは、気持ちを一致させることです。「同期」とは、場面や状況を一致させることです。

 「父親」は、子どもの「家の外」での体験を、これに「同調」し、「同期」させることが、子どもを「社会化する」という社会的な義務や責任になるのです。「父親」の子どもへの「同調」とは、「母親」と違って一緒に行動することではありません。子どもの「体験」を母親なり子ども自身に聞いて、「気持ちとして共感すること」です。

 「同期」とは、子どもの体験の場面なり局面を「男性の空間認知の能力」をベースにして言葉で言いあらわし、了解することです。子どもの行動の状況のその「行動」をイメージして、言葉で言いあらわすと、その言葉は子どもにとって『意味』として「左脳系の海馬」に記憶されます。これが、乳児、幼児、幼年、少年、青年に至るまでの経過の中でつづけられることが「父親」という存在の本質です。

 「名古屋バスジャック事件」は「父親による同期、同調という愛着」はありませんでした。ここは全ての日本人の「父親」に共通しています。そこへ父親による「叱る」という言葉が迫ってきます。「同期」と「同調」の否定です。子ども自身の社会的な場面と状況の「行動」の否定のことです。「行動」には「言葉の意味」が必要です。この少年は「お金で手に入れる性のイメージ」を『意味』のメタファーにしていました。これが否定されて、「行動停止」と「急速な心拍の低下」を起こしました。この美化の妄想の遮断を「うつ」と了解して「うつ破り」の事件を起こしたのです。

 「埼玉県川口市・父親刺殺事件」の女子は、「カレーライスを作る」「父親と隣の部屋の自室」というように、父親とは「距離の近い関係」です。「父親」を触覚の認知で了解していました。「父親」とよく遊ぶ、父親ととても仲のいい「父と子の関係」のモデルです。ここでは、自分の欲求を中心にした「安心の享受」が、学校の勉強の学習の取り組みの仕方になります。認知バイアスと認識のバイアスをくりかえして『意味』を肯定バイアスで造成するのです。

 このやり方が無効であると思い知らされたのが「補習」と「追試」でした。「無効」を通告した「学校とその勉強」を「触覚の認知」による支配の仕方で回復しようとしたのが「父親殺害」です。「父親」は、「学校とその勉強」の『意味』のメタファーであるからです。ハンカチしゃぶりの子どもは、ハンカチが汚れてもボロボロになって壊れても「口に入れつづける」でしょう。このタイプの「不安定な愛着」を記憶している子どもは、「安定した関係」を否定する関わり方をします。

 「記憶のソースモニタリング」が成り立たないからです。「いじめ」や「虐待」に見るように、相手に苦痛を与えることと、触覚を中心に関わって自分の中に取り込むこととは、等価であるからです。

カウンセラー養成ゼミ NEWSLETTER 第199号 一部掲載

関連:日本人の病気の脳の働きの起源・父親を殺す中学生の脳の働き方


連載
初期・脳のシステムデザインの世界・1
初期・脳のシステムデザインの世界・2
人間の脳は「行動」をどう生成するのか
人間の脳の「自立した行動」のつくり方
人間の脳の働きの行動の生成1.「記憶と行動」のメカニズム
人間の脳の働きの行動の生成2. 「知的記憶と行動」の生成
人間の脳の働きの行動の生成3. 『フロイト先生のウソ』
人間の脳の働きのメカニズム・言葉と行動
脳の働き方のメカニズム・行動停止がつくる破滅
脳の働きのソフトウェアのメカニズム・人はなぜ、「脳のエセ科学」に騙されるのか
脳の働き方のメカニズム・病気の「言葉」と「行動」のつくられ方
脳の働き方の言葉の生成のメカニズム・「気持ち」と共同指示の「認知」と「認識」
脳の働き方「言葉の生成のメカニズム」・「言葉の意味」の生成の構造・2
脳の働き方「言葉の生成のメカニズム」・言葉の『意味』の生成のしくみ
病気の言葉の『意味』の生成・「東京・秋葉原無差別殺人事件」
病気の言葉と行動の生成・「名古屋バスジャック事件」「埼玉県川口・父親刺殺事件」
日本人の病気の脳の働きの起源・父親を殺す中学生の脳の働き方
病気の言葉と性格の形成・「誰でもよかった通り魔事件」
日本人の「性格」のつくられ方・「実践実技講座 言葉の「意味」の表現力とは」
「言葉の生成のメカニズム」 話し言葉の生成・Ⅰ
話し言葉の生成・II 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』 「早期教育が子どもの脳を破壊する」
話し言葉の生成・III 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』・II
話し言葉の生成・IV 『幼児の算数』
子どもの脳の発達のさせ方 『幼児の算数』・III
書き言葉の生成 『人はなぜエセ科学に騙されるのか』
女性の魅力の最強の知性のつくり方 『幼児の算数』・IV
書き言葉の生成・II 『脳のしくみとはたらき』
「家族崩壊」/エクササイズ・投資に値する女性の知性のための新・性格教育法
書き言葉の生成・III 『赤ん坊から見た世界・言語以前の光景』
「幼児の算数」「脳の働かせ方」のための学習モデルと実践実技
書き言葉の生成・IV
エクササイズ:ポスト「世界同時不況」の、史上最強の知性のつくり方を教えます
書き言葉の生成・V 『共同幻想論』 (吉本隆明) 「ラジオ型言語とテレビ型言語」
「共同幻想論」(吉本隆明) エクササイズ:ポスト世界同時不況の知性の学習モデル
『ラジオ型言語とテレビ型言語・Ⅱ』 「赤ん坊から見た世界・言語以前の光景」
「共同幻想論・母制論」「未来に希望を描けない若者危機」

参考:脳の働き方の学習のご案内

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